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【展示】ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙の神秘を紐解く30年

六本木のFUJIFILM SQUAREで催されている「ハッブル宇宙望遠鏡 宇宙の神秘を紐解く30年」を観に行った。

現在、東京都写真美術館で催されている「138億光年 宇宙の旅」との連動企画である。


グレートオブザバトリー計画の一環として1990年に打ち上げれ、地上約600km上空を周回するハッブル宇宙望遠鏡は、これまで数多くの神秘的な画像を我々に与えてくれた。

なお、ハッブルとはアメリカ出身の天文学者エドウィン・パウエル・ハッブル(1889-1953)その人に由来する。

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※本展での展示風景より

圧倒的なスケール感と普段我々が目にすることができない宇宙の画像、という点において、やはり天文の写真は一般的な写真とは一線を画す。天体写真、というジャンルが存在するほどに。

しかし、特筆すべきは何億光年もの彼方の様子を、宇宙空間で撮影された写真という点ではなく、フルッサー的な観点でいえば「装置としての写真」の点である。

すなわち、撮影しているのは「ハッブル宇宙望遠鏡」なのであって、直接的に撮影者が介在している訳ではないことにある。(もちろん、遠隔的、間接的にはオペレーターが操作しているのであろうが。)

装置が、それも誰も直接的に触れることができない宇宙空間に存在する装置。その装置を用いて撮影された写真からは、客観的なものの見方を我々に提示している。それと同時に、写し出された画像は、同時刻的に発生した現象を写している訳ではない、点にある。

たとえば、1光年(=1年間に光が進む距離、光は約30万km/sec)先の画像を捉えることができたとしても、撮影した時点ですでに1年前の状況である。すなわち、今現在撮影して得られた画像は、過去のその瞬間ということである。

一般的な写真では「いま、ここに」という撮影した人物がその場にいて、それを写真で撮ったという、同時刻性が担保されている。しかしながら、ハップル宇宙望遠鏡が捉えた写真は、常に過去を撮影しているという時間のパラドックスが生じる。

宇宙空間の可視化、したいなーと思いながらも、モデリングやシミュレーションが煩雑すぎて目下調査中。。

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追記。
同展に際して、監修に当たった国立天文台副台長の渡部氏解説による動画があったので、シェア。



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