2024, so confusing

終わらせよう。

2024年は信仰の年だった。東京に住んでいる特権を最大限に活かして池袋で『インターステラー』の再上映を観ているとき、そんなことばかり考えていた。

ウォークとポスト・トゥルースとアテンション・エコノミーのその先で、ばらばらになった世界。こちら側とあちら側。見えている景色が、あまりにも違う。違うものを信仰しているのだから、当たり前なのだが。

同じ青色の帽子が目の前にあるとして、あなたの目に映るのはドジャースか、コンプトンか、号泣会見か。食い違う話。そんなふうに呑気でいるうちに、赤色、緑色、オレンジ色、ピンク色の帽子を被ったそれぞれのポピュリズムの波が、民主主義を覆い隠そうとしている。

上と下、左と右、内と外。私たちは何と戦っているのか、ときどきわからなくなる。文化か、宗教か。いや、私たちは自分で作り上げたそれぞれの神を、ただ信仰しているだけだ。私たちの敵は強大なのだから、いっそのこと手放してしまえ。そのまま全部、終わらせてしまえ。

よし、みんなよく生き抜いた。そろそろ自分を褒めていいだろう。今こそセルフィッシュになるべきだ。あなたのことを、誇りに思ってるよ。自分で自分の神になって、自分をプロデュースしていけばいい。それが今のところ、唯一の光だ。

ブルースはもう聴こえない。でも、終わりは未来だ。僕らはひとつになれないけれど、生きてるだけでええねん。

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