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まずは『HEDWIG』シノプシス


HEDWIG2017 パンフレットより

ミュージカル『ヘドウィグ』あらすじ

1988年東ドイツ。お母さんと二人きりで暮らしている女の子のような少年ハンセル、彼の唯一の楽しみは、狭いアパートで米軍ラジオ放送を通じてロック音楽を聴くことだ。
そんなある日、ハンセルに暗鬱な自分の環境を脱出する機会が訪れる。まさに米軍兵士がルーターが彼に女になる条件で結婚を申し出たのだ。ハンセルは母親の名前のヘドウィグに名前を変えて性転換手術を受けるが、安っぽい手術の失敗により彼の性器には女性のそれの代わりに一インチの正体不明の肉の塊だけが残ることになる。

アメリカに渡ってきたヘドウィグはルーターに見捨てられて、カンザスジャンクションシティのトレーラーハウスで暇つぶしをしながら延命する身の上になる。そんな中、ヘドウィグは自分の初恋である音楽を通じて再出発を夢見る。
彼女は化粧をして、かつらをかぶり、ロックバンド・ディ・アングリー・インチを組んで下町のバーを転々としながら歌を歌う。

そんなある日、彼女は17歳の少年トミーに会って恋に落ちロック音楽を教えるが、一インチの肉の存在を知ったトミーは彼女を裏切って、彼女が作った曲を盗んで世界的なロックスターに跳躍する。

今夜、舞台の上でヘドウィグが聞かせる自分の人生の話。失った半分を探そうとするヘドウィグの長い旅の終わりは何だろう?

舞台の上の非常口がすっと開き、栄光の輝きと観衆の歓声が押し寄せてくる.....

*

2017年公演のパンフレットに載っていたあらすじを訳しました。

祖国が壁で分離していた、その貧しい側に生まれ育った少年が、自由と失った自身の半分を探し求める人生の物語。その過程で受けた性転換手術が失敗し、結局結婚生活もうまくいかず、残ったのは結婚の記念に貰ったプレゼントのカツラと1インチの肉の塊、そして心の傷だけ。
こうして書いているだけでも重く複雑な人生を、2時間半ほぼ一人舞台で演じ切るヨンソクさんはじめヘドウィグ役の俳優さんは本当にすごいなと感嘆するばかりです。
あらすじには書かれていませんが、イツハクというヘドウィグの2人目の旦那さんが舞台上のパートナーです。ヘドウィグは俳優が、イツハクは女優が演じます。

ヘドウィグを演じる俳優さんごとに衣装も違い、細かいアドリブや小道具も違います。
今回ヨンドウィグは有線のハンドマイクを使っています。舞台上でも縦横無尽に動き回り、客席にも何度か降りてきてパフォーマンスをするのになぜ有線マイクを選んだのか。
ヘドウィグは今回劇場規模を拡大したのですが、大きくなって最新技術をつかったステージに、クラシックの要素を使うことでイツハクとのやり取りをしたり、表現をしようと思ったとのこと。
実際マイクのコードが手錠になったり自身の手術の傷になったり流れる血になったりと、存分に活用しながら演じています。ヨンソクさん天才!


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