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ドロップアウト

苦しくて大嫌いな夏が過ぎて、あっという間に秋になった。たまに冬みたいだって感じたりもする。
ほんとうにずっと『あ』って言っていた訳じゃないけれど、1年があっという間だ。もはやこんなことじゃクスッともできなくなってきた。

滑り込むように就職をしようかと悩んでいたけれど、自分が辛くなるだけだと思って結局辞めてしまった。証明写真だって撮ったし、エントリーシートだってちょっとずつまとめてはいたんだけど。

いくら体調が悪かったとはいえ休んでしまった自分のせいだからな…と思うとベースにある『死にたい』がまた蛇口を捻るみたいに簡単に強まってしまう。今は楽しいこと、嬉しいことに全ベッドしないとほんとうに死んでしまうかもしれない恐怖がある。

それでも、なんだか今年は心の支えになる歌だとか、詩だとか、かなり尊い存在が思っているよりも近くに感じられていて、嬉しい気持ちの涙が流れたりもした。

あとせめて60年、あと16単位、息させなくちゃいけないや。
きょうも私は東西線の横で暮らしている。

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