脳みそには不安と音楽が鳴り止まない
未だに息が出来なくなるほどのパニックになることがある。
わたしはパニック障害を持っている(ついでに言うと不安障害と適応障害もあるんだけど)。
パキシルというよく分からない薬を朝と夜に1回ずつ、1日に2錠も飲まないといけない生活も板に付いてきた。かれこれ1年ちょっとになる。
パニックと聞くと、みんな『あわあわ』や『じたばた』みたいなオノマトペを頭にうかべがちだ。これがかなり厄介。
実際のパニックは『無』そして『死』が頭をよぎる。
発作に慣れてきた頃、私は死や霊的なもの、未確認生物、呪いとかそういう類のものが怖くなくなっていた。代わりに自分の中で言語化しがたい、もっと強い恐怖が常に頭の中で暴れるようになった。
自分に優しくしてくれる人へのありがとうの気持ちが大きくなったし、逆に自分自身を敵対視してくる人間にはコテンパンにやってやろう!と、ちょっと嫌だけど、無理やり良く言い換えると強い気持ちをもてるようになった。
良くも悪くも『どうせ死ぬからね』という一言で切り捨てられるようになって、今までモジモジしてた時間が嘘みたいで、かなり突っ走っている気がする。(周りを見つつ走った方がいい)
いつだって私を支えてくれるのは音楽で、それはロックだったりポップスだったりアイドルやアニメの音楽だったり、様々だった。
ずっとずっと聴くことが好きで、でも発信をする側になりたい気持ちは今思い返すと小学生の頃からあったような気がする。
私が生まれて育ったのは福島県の超田舎のちいさなちいさな町で、電車は2時間に1本くればラッキー!という感じの終わった土地。空気は綺麗だけどね…。
そんな町では音楽なんかはただのBGMで、無くたってみんなは何も不便なく暮らしていけるんだろうなという感じ。
私は上手に仲間を作れずに、友達はみんな上辺だけ。1人でSex Pistolsを聴きながら登下校していた。
ずっと一人ぼっちだったけど、今ちゃんと居場所を見つけられて、好きなものを好きって言えている。
パニックを乗り越えつつ、色んな人やものとの向き合い方を知れている。
これもなにかの使命なんだと、そう思わないと上手に暮らしていけない。
それでもそっちがその気ならこっちもこの気で生きるしかないのだ。
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