DJ用PCは何が良いのか

今現在DJを始めようと思うと一番安上がりなのはPCDJ
その名の通りPCが必須なわけだが、どんなPCを使えば良いのか。


結論、PCDJソフトの推奨スペックを満たしていれば何でも良い
以上。


というのは3割冗談で(7割本当)、実際みんなどんなん使ってるの?という話。





Windows/Mac問題

正直どっちでもいい。
メジャーなソフトは大抵どっちも対応してるので。
ただクリエイティブ業界の慣習というかなんというかで、まだMacユーザーの方が多い気はする。

仕事でも経験した事がある人は多いだろうけど、Windowsは頻繁に勝手にアップデートを始めて、挙句自分で重くなりやがるので、DJ中にそれが起きたら終わる。
絶対に自動アップデートは切っておこう。
またMicrosoft純正のSurfaceなどはこの限りではないのかもしれないが、日常使用においてもハードとソフトの相性が悪くてイマイチ使いづらい・・・という場合も稀によくあるので、そういう部分の心配をしなくて良いというのがMacが好かれる最大の理由だと思う。

あと単純にMacの方が選択肢が少ないので悩む要素も少なくて済む。

Macはあまり型落ちすると最新のOSに対応しなくなるので、≒最新版のDJソフトも使えなくなる。
Windowsの方がどちらかと言えばそういう意味でのライフサイクルは多少長めな気はするけど、どちらにせよPCなんて数年おきに買い替える物なので10年以上使い続ける、とかは考えないほうがいい。(DJに限った話ではない)


Macはブースに置いてもお洒落というのは割と昔の話で、まあ今もApple製品のデザインが良い事に変わりはないけど、昔のMacBookは背面のリンゴがライトで光ってたのでブース映えするというのは確かにあった。

が、今(というかもうここ10年以上)のMacは光らないのが当たり前だし、今光るやつ使ってたら古すぎて逆に心配になる。
そしてWindows PCもだいぶデザインが洗練された物も多くなっているので、正直見た目の優劣はないと言っても良い。単に好みの問題。
むしろWinの方がUSBポートとか多いモデルも選べるしその点は有利かも。


トラブルシューティング問題については、正直10年以上PCDJやっててどうしても自己解決できないトラブルが起きた事はない。
また「周囲の人に聞く際にMacユーザーが多いからMacが良い」と言われたりするけど、まああなたが分からない事聞ける知り合いがWinだったらWinでいいし、MacだったらMacでいいんじゃない?という話。

そもそもPCDJに詳しい知り合いがいない場合もあるだろうけど、特にrekordboxの場合はAlphaThetaの公式に問い合わせれば普通に日本語で手厚く対応してくれるので問題なし。
seratoはディリゲントのホームページに意外と詳しく載ってたりする。
最悪英語のフォーラムを翻訳するなりして読めば良い。
ただネット上にある個人のTipsなどはMacユーザーが書いている事が多いかも。

別にDJに限った話ではないが、PCで何かするんであればそのくらい自発的に情報収集する姿勢がないと、正直厳しい。


現場でやる場合

現場(クラブなど)でやる場合は、まあ当たり前だけど持ち運びできなきゃいけないのでマストでラップトップPCになる。
サイズはだいたい13インチ前後が主流。
画面サイズも程々で持ち運びやすいサイズ感。
この辺は持ち歩く人の気合の問題なので、2kg近くあっても余裕で持ち歩くぜ!という人はゲーミングノートとかもアリかな。
DJ用途としては完全にオーバースペックだけど。

MacBookだと昔はProじゃなきゃちょっと心許ない感じはあったけど、特にAppleシリコンになってからはAirでも全く問題ないなというのが正直なところ。
ただAirだとUSBポートが少ないので、ハブはあった方が良い。
ごく最近の機材だとUSB-Cになって来てはいるけど、基本USB-Aが多めに使える方が良い。


家でやる場合

これこそスペック足りてれば何でも良い。
デスクトップPCの場合はサブモニターをDJブース前に設置して、そこに映してる人も多いかも。


メモリについて

多くのDJソフトは8GBあればとりあえず足りる。
ただ近年どのソフトもステム機能というリアルタイムでボーカルやドラムなどパート毎に楽曲を分離する機能が付いているので、それを多用する場合は16GBあった方が安心。
rekordboxもステム機能使用時は16GB以上を推奨している。
まあ、何をやるにしてもメモリは大きいに越したことはないので、予算の許す限り多く積むのが吉。


ストレージについて

まあこれも大きいに越したことはない。
楽曲を保存する容量に直結するので。
ただ、マスターのライブラリを外部のSSDなどに設定すれば本体に保存する必要はないので、安く上げたいならそういう方法もアリ。
ラップトップの場合本体ストレージ盛るより外付け買った方が安いのでね。
ただ現場にその外部ストレージを持って行くのを忘れると詰むし、USBポートを一個占有するデメリットはある。


筆者の環境

長々と書いてきましたが、僕の環境は以下の通り。
MacBook Air (M1 2020)
13インチ
メモリ8GB  ストレージ256GB
マスターライブラリは外付けのSSDに設定。
使用ソフトはrekordbox(serato DJ Proも一応所持)

お分かりの通り、購入当時一番安いMacBookです。
メモリは大きい方が良いとか言いながら、最低限です。
ただ実際これで問題なく動作するし、困った事はない。

ただ一つ注意していただきたいのは、僕は現場でPCは使わないということ。
なぜなら現場ではSSDにエクスポートしてCDJを使うから。
家で練習する際にしかPCは使わないので、正直メモリ不足で落ちようがさほど問題はない。
まあ落ちたことないけど。

元々DJを始めた際はCDから入って、その後CDJ-2000を買ってUSBメモリを使用という経緯があるのでその流れで今まで来ているのだけど、これが一番手軽でトラブルも少なくて楽。
ヒップホップ界隈だとDVSが多いという事もあってPC使ってる人は多いけど、僕の周囲の四つ打ち界隈ではほとんど見ない。
正直、家ではrekordboxでPCDJ、現場ではUSBというのが最適解だと思う。
まあ機材買う予算たっぷりあるならXDJとかCDJ-3000とかでも良いけどね。

ちなみに現場用のUSBデバイスはここ2年くらいバッファローのスティック型SSDを使っている。
よくあるUSBメモリより2回りくらい大きい程度なので、もはやSSDという事を忘れている。
DJのために開発されたと言っても過言ではないぐらいCDJに適している。
しかも結構安いのでバックアップ用や単純にPCの外部ストレージ用として4本持っている。最高。


おわり

というわけでDJ用PCの選び方でした。
正直そんなに深く考えなくても動くから心配しなくていい。
中古もまあスペック満たしてれば何でも良いんだけど、予期せぬトラブルも考えられるし保証もないから自己責任で。
その辺分からない・対処できないって人は素直に新品買おうね。






いいなと思ったら応援しよう!