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Visual Studio Community 2022とOpenCV 4.9.0のインストール

ノートPCを新たに購入してアプリケーションのインストールを行っていたが、メインのデスクトップPCでインストールや環境設定を行った時のメモが入ったデータ用SSDが壊れてしまい、またインターネットで調べながらの作業になってしまった。
備忘録でVisual Studio Community 2022とOpenCV 4.9.0をインストール作業メモを残す事にした。
こちらWebページの「OpenCV 4.9.0 のインストール,動作確認(Windows 上)」ほぼそのまま設定しただけです。しかし自分は操作ミスがあったかもしれませんがWindowsターミナルより環境変数のPathを設定する事が出来ず、環境変数は設定からシステムの環境設定を開いて設定を行った。
また、以前は、Visual Studioを起動してプロジェクトを設定してOpenCVを使ってみた事もあったが、環境変数のPathとOPENCV_DIRを設定後は、x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022からのディレクトリ移動やコンパイルや実行するだけなので手軽に操作出来る為、途中からOpenCVはコマンドプロンプトからのみ操作する様になった。
今回開発環境を入れたノートPCは、Windows 11 Home 24H2がインストールされている。他のバージョンでは操作方法が違っているかもしれません。

Visual Studio Community 2022のインストール
参考にさせていただいたWebページ見ながらBUild Tools for Visual Studio 2022ではなくVisual Studio Community 2022をインストールした。
記事そのままコマンドプロンプトを管理者として実行し
以下のコマンドを実行。自分は、「WIN」キー + 「X」、「A」キーでコマンドプロンプトを管理者として実行。

winget install --scope machine Microsoft.VisualStudio.2022.Community
winget install --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
写真1 管理者としてコマンドプロンプト実行、Visual Studio Community 2022(のインストーラー)をインストール。途中yを入力。
写真2 続いてVC2015 再配布可能パッケージをインストールする。「exit」でコマンドプロンプトを終了する。

次にスタートメニューから「Visual Studio Installer」を起動する。

写真3 インストーラーの起動

「変更」を選ぶ。

写真4 変更を選ぶ。

・「C++によるデスクトップ開発」
・「インストールの詳細」の「v143ビルドツール用C++/CLI サポート(最新)」
にチェックを入れて「変更」をクリックする。

写真5 チェック後「変更」をクリック

インストール完了のダイアログが出たら、「OK」で閉じてPCを再起動した。

写真6 インストール完了のダイアログ

OpenCV 4.9.0のインストール
参考にさせていただいたWebページと同様にOpenCV 4.9.0をインストールした。最新盤ではないが、以前デスクトップPCにインストールした時もOpenCV 4.9.0だった為、コンパイル時に同じ設定/操作ですむので同じにした。
GithubのOpenCVのWebページから、OpenCV 4.9.0の実行ファイルをダウンロードした。

写真7 実行ファイルをダウンロード

インストーラーを実行。

写真8 インストーラーを実行

「Extract」をクリックする。

写真9 「Extract」をクリック

解凍したフォルダをCドライブ直下に移動した。

写真10 Cドライブ直下に移動

次にOpenCV 4.9.0を使う為の環境変数を設定する。(インストールするOpenCVのバージョンで「Path」に設定する内容は変わります。)
・システムの環境変数「Path」に
「c:\opencv\build\bin」と「c:\opencv\build\x64\vc16\bin」を追加。
・システムの環境変数「OPENCV_DIR」作成し
「c:\opencv\build」を設定する。
ここでは、「環境変数」ダイアログから設定する。

「WIN」キーと「I」キーで設定を開き、「システム」、「バージョン情報」とクリックする。

写真11 設定を開き「バージョン情報」を選択する

「システムの詳細設定」をクリックする。

写真12 「システムの詳細設定」をクリック

「システムのプロパティ」の「環境変数」をクリックする。

写真13 「環境変数」をクリック

「環境変数」が開く。「システムの環境変数」の「Path」をクリックして選択し「編集」をクリックする。

写真14 環境変数」を開き。「システムの環境変数」の「Path」をクリックして選択し「編集」をクリック

「新規」をクリックして
・c:\opencv\build\bin
・c:\opencv\build\x64\vc16\bin
を追加後「OK」をクリックして閉じる。

写真15 環境変数名の追加

「環境変数」ダイアログにて、「システムの環境変数」の「新規」をクリックする。

写真16 「環境変数」ダイアログにて、「システムの環境変数」の「新規」をクリック

「新しいシステム変数」ダイアログにて変数名に「OPENCV_DIR」を入力。変数値に「c:\opencv\build」を入力する。入力後「OK」で閉じる。

写真17 「新しいシステム変数」に変数名と変数値を入力

「システムの環境変数」に追加されている事を確認して、「環境変数」ダイアログを「OK」で閉じる。

写真18 「環境変数」ダイアログを「OK」で閉じる

コマンドプロンプトでPathが通っている事を確認する。次のコマンドを入力する。
・where opencv_version
・opencv_version

「WIN」キー+「X」キー→「I」キーでWindows ターミナルを開き、新規タブで「コマンド プロンプト」を選択して開く

写真19 Windows ターミナルを開で「コマンド プロンプト」を開く

・where opencv_version
・opencv_version
を入力してエラーが出ない事を確認する。

写真20 コマンドプロンプトで確認する。

プログラムソースコードのコンパイル及び実行
任意のフォルダを作る。ここではCドライブに「C:\OpenCV_prj\01_test1\」フォルダを作成した。
以前の記事「OpenCVでマンデルブロ集合を書く実験」のソースコードをtest.cppという名前で作成したフォルダに保存した。

写真21 作ったフォルダにソースコードを保存

コンパイルは、「x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022」で行うが、毎回スタートメニューから辿って実行するのも大変なのでショートカットのコピーをフォルダに入れる。
スタートメニューの「x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022」を右クリックして「詳細」の「ファイルの場所を開く」を選択する。

写真22 スタートメニューからショートカットの場所を開く

開いたフォルダ内の「x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022」ショートカットのアイコンをクリックして選択して「ctrl」キー+「C」キーでコピーする。

写真23 ショートカットをコピーする

作成したフォルダに「ctrl」キー+「V」キーでペーストする。

写真24 ショートカットをペーストした

コンパイル手順等を書いたメモを作成する為、「F10」キーで新規作成ドロップダウンリストを表示させて「テキストドキュメント」を選択する。

写真25 テキストドキュメントを新規作成する

ファイル名は任意に付けて良いが、例では「操作メモ.txt」とした。

写真26 テキストファイルに名前を付けた

作業フォルダの一つ上の階層?に行き、作業フォルダをクリックして選択し「shift」キー+「ctrl」キー+「C」キーでフォルダのパスをコピーする。

写真27 作業フォルダのパスをコピーする

作業フォルダに戻り、「操作メモ.txt」をエディタで開きフォルダのパスを「ctrl」キー+「V」キーでテキストファイルにペーストする。
(ペーストされるのは、""で囲まれた部分のみ。)

写真28 作業フォルダのパスをテキストファイルにペーストする

得られたパスの""で囲まれた内側をコピーして「cd /d 」とキー入力した後にペーストしてその後「\」を入力してコマンドプロンプトで作業フォルダに移動するコマンドを作成する。
(今回の例では「cd /d C:\OpenCV_prj\01_test1\」となる。)

写真29 作業フォルダに移動するコマンド作成

コンパイルするコマンドはこの例では、
「cl /I"c:\opencv\build\include" test.cpp /link /LIBPATH:"c:\opencv\build\x64\vc16\lib" opencv_world490.lib」になる。
この中のtest.cpp部分がソースコードファイル名でファイル名によって書き換える。また、OpenCVのバージョンによって/LIBPATH:以降が変わる。

写真30 コンパイルコマンド

「x64 Native Tools Command Prompt for VS 2022」のショートカットをクリックして、ディレクトリー移動とコンパイルしてみる。

写真31 ディレクトリー移動とコンパイル

作成された実行ファイルを実行するコマンドも追記しておく。
入力後、保存しておく。コマンドプロンプトにディレクトリ移動、コンパイル、実行がコピーペーストで行え備忘録にもなる。

写真32 実行コマンド追記

今回作成した、「操作メモ.txt」の内容。

得られた作業フォルダのパス
"C:\OpenCV_prj\01_test1"
作業ディレクトリに移動
cd /d C:\OpenCV_prj\01_test1\
コンパイル
cl /I"c:\opencv\build\include" test.cpp /link /LIBPATH:"c:\opencv\build\x64\vc16\lib" opencv_world490.lib
実行
.\test.exe

実行コマンドを入力する。「enter」キーを押す前にキャプチャしておいた。

写真33 実行コマンド入力

「enter」キーを押して実行する。マンデルブロ集合の表示ウインドウ右上の「X」印をクリックすると終了する。以下は実行画像のキャプチャ。
この記事のタイトルも同じ画像。

写真34 実行画面のキャプチャ

今回は以上です。

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