モネを収蔵する美術館シリーズ .5【国立西洋美術館】
国立西洋美術館
国立西洋美術館は上野にある、松方幸次郎による松方コレクションを中心として西洋美術を数多く収蔵する美術館である。
松方コレクションはサンフランシスコ平和条約においてフランス政府に戻されることになったが、当時の首相である吉田茂の交渉に尽力したことより、東京にフランス美術館を建てることを条件として返還が許可された。
その条件に基づいて招かれたル・コルビュジエの設計により国立西洋美術館が完成した。
2020年10月から2022年4月まで全館休館であった。
1年半ぶりのリニューアルオープンということもあり、2022年は以前より混雑することが予想される。
国立西洋美術館が収蔵するモネの作品
現在は18点
並木道(サン=シメオン農場の道)
舟遊び
波立つプールヴィルの海
雪のアルジャントゥイユ
睡蓮
陽を浴びるポプラ並木
しゃくやくの花園
チャーリング・クロス橋、ロンドン
ウォータールー橋、ロンドン
ラ・ロシュ=ギュイヨンの道 ※
ヴェトゥイユ
セーヌ河の朝
黄色いアイリス
睡蓮、柳の反映
積みわら ※
ベリールの海 ※
雲の習作
柳
フランス、オランジュリーと同系統である
「睡蓮」はモネの優品と呼ばれる作品の一つである。
また、上部が激しく欠損した「睡蓮、柳の反映」はオランジュリーの大装飾画である「木々の繁栄」の習作である。
修復においても欠損部分を補うことなく、欠損したありのままの状態で展示されている過去を知りたくなるような深い作品だ。
常設展
常設展では
・並木道(サン=シメオン農場の道)
・しゃくやくの花園
・ヴェトゥイユ
・柳
以上4作品の展示がある。
(企画展については別記事参照)
柳については撮影不可で、
ポストカードについても販売されていない。
非公開作品
なお、前述の「ベリールの海」「ラ・ロシュ=ギュイヨンの道」「積みわら」の3作品については現在非公開となっているので注意されたい。
アクセス
JR上野駅から徒歩1分
京成上野駅から徒歩7分
土日祝日は非常に非常に非常に!混雑するため
平日に訪れることが望ましい。
特に企画展開催時はまるで朝の通勤列車のようである。
料金
一般(常設展) 500円
大学生(常設展) 250円
キャンパスメンバーズ使用で0円
企画展
2022年9月11日まで開催されている企画展
「自然と人のダイアローグ:フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」
については別記事にて