自分がうつ病になるなんて思っていなかった人の振り返り(中編)
※前編はこちら
ペットの死(2022/02)
中学生のころから猫を2匹実家で飼っていた。
両方アビシニアンという種類の猫で、一匹の名前はテト、もう一匹はリリアという名前だった。
テトは特に病気もせず高齢ながらも元気に過ごしている。
リリアは昔から体が弱く、定期的に動物病院に通っていた。
自分が実家に帰ってきたころ、テトは大喜びしている様子だったがリリアは明らかに以前とは違い、弱々しくなっているように見えた。
そして、2022/02/16 リリアが自宅で天寿を全うすることとなった。
幼稚園児や小学生のころから他のペットを飼っていたこともあったが、幼稚園児の時に飼っていたハムスターの死はあまり記憶がなく、小学生のころに飼っていたフェレットは自分が飼える環境ではなくなってしまい、祖父母の家に預けていた中での死だったので、愛したペットの死に直接向き合ったのはこれが初めてだった。
家族と自分の体調不良(2022/03~2022/05)
父親の病気は完治したが、祖父の状況は相変わらずのため時短勤務などを利用して働いていた。
この頃から勤務が不安定だったこともあり、あまり大きな仕事に触れる機会が減っていったと思う。
そんな中、仕事も座りながら、前述の趣味もゲームや家での野球観戦くらいしかしていなかったため、前々から患っていた痔が悪化し、座ることができないくらい痛みが発生した。
いぼ痔や切れ痔は前からだったので、軟膏などを塗って良い状態の時もあれば悪い状態の時もあるという状態であったが、今回の痛みは種類が違ったため病院に行くこととした。
病院での診断結果は肛門周囲膿瘍(リンク先はグロもあるので注意)という結果で、いわゆる痔ろうの直前のような状態。
切開手術をすることとなり、日帰り手術ではあったが通院と座れないことから数日仕事を休むこととなった。
仕事に復帰後も、介護などのでの不安定な勤務状態からあまり大きな仕事を振ってもらえず、仕事に対するモチベーションも無くなってきていたと、今振り返るとそう感じる。
そんな中、今度は同居家族がコロナに罹患してしまった。
自宅の部屋で隔離しての療養を行い、幸い他の家族には感染しなかったがそれによる精神的な不安などもあったのかもしれない。
慢性的な体調不良と診断(2022/06)
家族の病気は祖父の状態以外は改善したものの、5月の末ごろから自分の体調不良が始まった。
症状としては咳が出る、頭痛、倦怠感、吐き気、不眠などが上げられる。
最初はコロナに罹患したかと思ったが、PCR検査の結果は陰性であった。
もしかしたら陰性ではあったものの、以前に罹患しておりその後遺症か何かかと思った。
何日か様子見をしたが症状は改善されず、悪化する一方であり、咳き込む弾みで嘔吐したりしていた。
この頃から友人との連絡などもそっけなくなり、あまり話さなくなっていた。
また、SNSなどで友人が仕事を頑張っているのやプライベートを楽しんでいる姿を見るのが辛くなったためSNSやLINEを見なくなった。
あまり通院するのは好きではないが、流石におかしいと思い一旦かかりつけ医に診てもらうこととした。
咳に関しては喘息のような症状とのことで薬をもらったが、その他にも検査を行った結果、普段お酒を飲まないのに肝臓の数値が異常だったため他の病院への紹介状を頂きそちらの病院へ通院することとなった。
紹介先の病院でも精密検査で肝臓について診てもらった結果、肝臓に血管腫があることがわかったが、おそらく良性のものであり肥大化しなければ問題ないとのことでしばらく期間を開けてから再検査をすることとなった。
紹介先の医者からはこれが現在の症状に直接起因しているとは思えないと言われ、再度かかりつけ医に通うよう言われた。
かかりつけ医に紹介先での結果を話し、症状に漠然とした不安が追加されたことや、SNSなどを見れなくなった事を告げるとメンタル的な問題を考慮され専門病院への紹介状を頂いた。
翌日すぐに紹介先の病院で医者との面談などを行った結果、うつ状態であると断言された。
ただし、双極性障害(いわゆる躁うつ)の可能性もあるとのことで、一旦うつ状態を改善する薬と睡眠導入剤を出してもらい、双極性障害の場合はその薬だと異様にハイな状態になる場合があるため1週間後再通院することとなり、診断書をもらい1ヵ月休職することとなった。
1週間後再度通院したが、薬を飲んでも不眠が改善されず、ハイになることもないため双極性障害ではなく、うつ病であると診断された。
自身は普段ポジティブシンキングの傾向で、そんな自分がまさかうつ病になるとは思ってもいなかった。
ただ、自分の弱みを他人に見せたくない傾向があるため、誰かに相談するということもできず、様々な状況が重なった結果、精神に異常をきたし、悪化することでうつ病になってしまったと思われる。
おそらくこの病気は程度にもよるが、どんな人でも患ってしまうものなのだろう。
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