神になろう! ~創作世界設定のススメ~

本記事は、定期ゲ・鶏 Advent Calendar 2019 最終日の記事です。

また会いましたね。表カレンダー1日目のゆうです。
今日はクリスマスですね。クリスマスと言えば……そう、イエス・キリストですね。つまり……神!!!

みんな「神になりたい」とは一生に1回ぐらいは考えたことはあるんじゃないかなと思います。え?ない?そう……。
まあそういう訳で、最終日となる今日は、鶏カレンダーの"トリ"に相応しい「神になろう」というテーマでアドベントカレンダーを締めくくりたいと思います。
あ、ターキーやチキンの類は食べました?まだ食べてない方は明日とかにスーパーとかで安売りしているはずなので要チェック!!ケーキも安い!!

早速だけどとりあえず神になってみませんか?

あなたが神になる方法、それは、創作世界を創造することです
その箱庭の世界にとっては、世界を意のままに統べるあなたはもはや神同然です。誰だって神になれる。そう、創作世界ならね。
すみません導入がいい加減すぎました。本記事では、創作世界を創造するときのあれこれについて私が考えていることについて紹介したいと思います。ここからは割と真面目です。
ちなみに今回はファンタジー系の定期ゲおよび創作にやや偏った記事のため、参考にならないケースが多くあると思います。ご了承ください。
※本記事は怪しい宗教勧誘とかではありません。ご安心ください。

創作世界観はいいぞ

なぜ創作世界観を作るのか。私がこの記事において出した結論を先に言うと、一番の理由は「キャラの設定に説得力を持たせて深みを増し、愛されやすいキャラにするため」だと思います。
さて、ここまでで何か「おや?」と違和感を覚えた人がいたらかなり鋭いです。そうです。

「定期ゲの場合、ゲームの舞台が世界観なんじゃないか?」

OK。しかし、これは半分正解です。
定期ゲは、ゲームの舞台が用意されていて、大抵の場合は世界観に合うキャラを出すことになります。
ただ、実際にはほとんどのゲームでは、別の世界から訪問可能だったり迷い込めたりができる形を採用していることが多いです。(そうでないゲームもあります)
ということはつまり、もともとその世界で暮らしていたとかで無ければ、あなたのキャラは大抵の場合は別の何処かからやってきたということになるでしょう。

おそらくほとんどの人はふんわりとこんな感じの世界だということは決まっていて、ロールで訊かれたら設定を掘り下げて答える…という人も少なくないはず。通常、それで不便することはほとんどなく、別にまあ終始そのままでいいこともありますね。
私はロールで訊かれたら少しずつ明かしていくということをやっていたのですが。実際にその過程で設定を掘り下げていくと、ある時点から急に明かした設定同士の結びつきが強くなり、その曖昧な世界がはっきり鮮明になってくるようになりました。
これを創作世界のビッグバンとでも名付けましょうか。とにかく、どこかで創作世界というものは実体を帯びてくるという話でした。

例)発展の例「年中季節が春の国に住んでいて、自然豊かな町並み」
→ 年中季節が夏、秋、冬の国もあるのでは?
→ 自然が豊かでない町並み、街の発展度も地域によって差があるのでは?

さて、それによって何が変わったかと言うと、ふわっとした曖昧な場所にキャラが立っていたのが、しっかりとした地面に足をつけることができました
このキャラが何を目的として元の世界から出てきたのか、元の世界と比べて今いる世界の文化・文明はどう違うか、このキャラが元の世界でどんな人だったかがわかるようになりました。
これにより、キャラの設定が世界と関連付けされ、キャラ設定に世界設定という説得力が生まれることで、設定の深みが増します。
何が良いかというと、キャラを世界に立たせたとき、キャラの周辺にあるものがすぐに引き出せるようになります。家族設定、価値観、周辺環境と境遇、など。
こういったキャラの背景が他者にも分かってくると、キャラが生き生きとし、味わいが深くなるものになりますね。
なので、私は創作世界をキャラの背景に創造することとおすすめしたいと思います。


でも世界って作るの大変じゃない?

そうですね。しかし、ファンタジー世界、空想のものと言えども、実際にはある程度は現実のものを模して作られているところが多いです。
ここで大事なのはリアリティです。先日の記事で「魔法は現実の事象ではないが、もっともらしい説明を加えることにより、現実の事象のように取り扱える」と書きました。
魔法が使える理由を考え、ディテールを深くすることによって、それが虚構のものではない、私たちの暮らしに溶け込んだものと感じさせることができます。

つまり、ここで大事なのは、世界観を構築するのに必要なものはどれだけウソっぽくないもっともらしい説明を考えられるか、となります。
たとえば地理、道具、社会、道徳、環境、価値観、発展度、派閥・・・世界を構成する要素はいくらでもありますね。
これらは妄想100%閃き100%とかでも別にいいのですが、1から考えるのは簡単なことではありません。現実らしく信じられるものを作るのなら、現実のものを模したほうがはるかに楽です。
何が言いたいかと言うと、歴史や文化、文明、地理、その他特に社会系に関わる分野は創作では大いに役に立ちます。(学生時代毎回赤点だったけどね。)
もちろんそれだけではありませんが、知っておくと創作に役に立つかと思います。

これは例ですが、創作世界のワールドマップを描くような場合、次のように決めるのがオススメです。これがリアリティというものです。

1.大まかな海岸線を描く。陸と海を決める。
2.陸から海に向かって、川が流れている。川は海に行くほど広くなる。
3.川や海の近く、特に平らな場所に文明(街)ができる。(※)
4.街と街を結ぶように交通のための道ができる。
※水は生活に欠かせないため、また平らな場所ほど人が住みやすく産業も発展しやすい

これらは、言われてみると当たり前だと思うかもしれません。しかし、創作世界とはこれらのような当たり前の積み重ねでできています。
海から山に向かって川が流れていたら非現実的ですし、険しい自然の場所に文明が栄えていたら違和感があるかもしれません。
そういうものによって、リアリティというものが生まれるものだと考えています。

ここで、今回の記事を書くにあたり大きく影響を受けた本を紹介します。良かったらチェックしてみてください。

キャラの周辺人物を考えてみよう

定期ゲ(AP制含む)は基本的には、自分のキャラと、他人のキャラとの交流がベースとなると思います。日記やソロ―ル等をしているとちょっとその限りではないのですが、一旦忘れてください。

「キャラの親が大体死んでる/(特別にこの世に生み出された個体等で)最初からいない」というよくあるネタがありますが、特別そういった設定を用意しなければ、キャラには元の世界には家族がいたり、仲が良い人がいたり、利害関係、宿敵、さまざまな人間関係がそこにはあるのでしょう
というふうに考えていくと、ゴーストタウン状態だったキャラの世界がにぎやかになり、世界観を共有した別のキャラを別の定期ゲに出せる、といったようなこともできます。
そう、そしてキャラ同士の関係性というスパイスが加わることによって、キャラ設定がさらにさらに強固になり、他者から納得を得やすいキャラに仕上げられんですよね。


まとめ

話が発散しそうになったのでこれだけ覚えて帰ってください。まとめです。

・創作世界観があることで、キャラ設定に説得力が生まれ、納得されやすいキャラにすることができる。
・創作するなら社会科を勉強しよう。大丈夫、興味があれば今からでも全然なんとかなる。
・ファンタジー世界でも、リアリティために現実のものを理解しよう。
・創作世界はキャラの土台。しっかりと固まった地面に立たせてあげると良いよ。


最後に、創作キャラクターをたくさんお持ちの方々へ

創作キャラのまとめwikiを作りましょう!!創作まとめはいいぞ!!
世界観までまとめてあるとさらにGOOD!!
喜んで見に行きますので、ぜひぜひ興味があったら作って私に見せてください。よろしくおねがいします。
https://freesoft-100.com/homepage/rental/wiki.html


定期ゲ Advent Calendar総括

表で25氏がだいたい回収してくれると思うので軽くね。でも被ったらどうしよう。

最近定期ゲのラジオ(特に知る範囲ではソラニワ)が頻繁に開催されていたり、こういった記事を投稿したり、あるいはゲームそのものを作ったり、果てはゲームに参加したキャラクターでVtuberデビュー(!?)したりと、イラストやキャラビルドやロールプレイなどに限らない新しい形で活発にアウトプットする人が増えて界隈全体に機運の高まりを感じますね。

定期ゲ・アドベントカレンダーを通じて一番感じたこと、それは潜在的に対外的に何かを形にして発信できる人、したい人がたくさんいるということですね。

25氏とくりぐさんまとめていただいて本当にありがとうございました。(任せすぎて私ほとんど何もしてなかった)

ということで無事に全員記事を書き終え、一気に3つのアドベントカレンダーを完成させることができました。執筆者の皆様、企画に参加していただきましてありがとうございました。好評だったらまた来年やりたいですね。

それでは。よいお年を~。

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ふう……これで定期ゲ絡みのやること全部終えて仕事納めだ。あとはゆっくり年末年始に向けてのんびり過ごすぞ~。
……え?なに?まだ仕事が終わりじゃない?何言ってん…… ちょっと待っt

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