歌詞解説「いや、」編
城山です。
元気ですか?お?
歌詞の解説をします。
今回は我々イルミンにとって初めてMVの制作をした「いや、」の歌詞を一部解説していこうと思います。
ふい!
雨が垂る交差点にて
晴れ間飛ぶ鳥を見ていた
それは僕と比として
時に流した日々を
足がかりとしてみれば
それは一人逃避として
「時に流した日々」は二つの意味を込めており、「涙を流した日々」と「特に何かに打ち込まず、ただ漫然と過ごした日々」(ランニングでいう流す的な)、そんな日々を「足がかり」意味のあるものだと一人自分に言い聞かせるのは現実逃避である。
という意味が込められた一節です。
「涙を流した日々」というのは自分を強くするんじゃ?と思うかもしれませんが、涙を流したからといって必ず成長できるわけではなく、それをバネにどんな行動を取るかが成長に繋がるといったことを考えて書いたような気がします。
なんか自己啓発っぽい文章になってきましたね。変な気持ち!
立ち上がり速む鼓動
日持ちはしていないけど
その先を絶たれて 絶たれて
絶たれても
暮れていく
この場所にいた今
その先は難題
星空に勝るほど
もう二度とないとしては輝くよ
焚いた火
この道は暗い
でもすぐには去る模様
焦る世に紛れては痛みを抱く
サビは言葉というよりは「いあーいあー」という母音を優先して書いており、歌詞に表記していませんが、「この場所にいた今イヤ その先は難題ヤ」という風に歌っています。
意味合いとしては「先の見えない暗い道で少しの明かりを頼りに進んでいくぞ!✊」みたいな感じです。
「星空に勝るほど」という表現は「夜に街で輝くイルミネーションは、星空にも負けない美しさがある」という思いがあり、バンド名の由来とも繋がっています。(note初投稿を参照)
雨が語る交差点にて
晴れ間飛ぶ鳥を見ていた
既に取り留めた未来が喚いた
明日にとなって
過去に止まってた日もあって
元に戻って
ひらりと舞って
後にと待って
それもいいね
「明日には...!」と何か目標があっても実現できず過去の自分のままで、進んでいたはずが元通りになってしまう。そんな気持ちはひらりと翻って今度は「後からでいいや」と思い始める。
でも、そんな日々もいいよね。みたいな。
最初に「涙流しただけで成長できると思ってんじゃねぇ」みたいなこと言っていたのにここは優しめですね。不思議。
繰り返し泣いた日や
鳥となり鳴いた日
星空に勝るほど
もう二度とないとしては羽ばたくよ
まあいいや
それもまあいいや
そしてまた速む鼓動
混ざる世に隠れていた光よ
あれは僕らを虜にして
街明かりは今日も人の火で
数に限りある何かとして
すぐに溶ける気がする
あれは僕らを虜にして
街明かりは今日も人の火で
数に限りある何かとして
すぐに溶ける気がしている
「あれ」とは何かしらの憧れだったり魅力的なものであり、「街明かり」は綺麗で人々を感動させるが、その分誰かが労働することで生まれていたり、両方いつかは消えてしまうものであり、そこに対する複雑な感情を込めています。
ちなみにこの部分のコーラスはその時にいたメンバー全員で歌っています。
レコーディングでメンバーがガチ歌している姿は個人的にはツボです。
あれは僕らを虜にして
街明かりは今日も人の火で
限りあるものだって言えば
すぐに溶ける日が
ひたすら描いた
まだ今痛いな
それらは期待か いや、
それらは未来だ
最後にはここまで何度も歌いつつも歌詞としては表記されなかった、「いや」という音が初めて言葉として意味を成し、何度も失敗を重ねながらも、ひたすらに挑戦し続けた日々の先にあるのは、「期待されたもの」ではなくそれは確定された未来なのだと歌っています。
強気ですね。
以上が「いや、」の歌詞解説でした。
リリースしてからライブでは毎回演奏していて、僕らにとって色々なきっかけを得た曲です。
ふと、あと何回、何年後までこの曲を歌うのだろうと考える時があります。
10年後でもこの曲を胸張って歌えたらいいなぁと思いやすねぇ...
次回は新曲の歌詞解説をリリースとMVが公開された後にでもしようかなと考えています。
おたのしみに🍤