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「錨」となる靴を買いました / 自問自答ファッション
靴をお迎えした話をします。
🌱 ph+7(ピアッカセッテ)のレザーシューズを購入しました。
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お気に入りポイント
まずは気に入っているポイントをご紹介します🙋
そもそも黒のレザーシューズが欲しかった(原点)
ポインテッドトゥデザイン(=手持ちにない)
コーディネートのポイントになるシルバーのソール。少し変わったデザインだけど、変に主張せず使いやすい。
とにかく何にでも合い、万能。(だけど「万能な1足を求めること」と、「自問自答の末、結果的に万能な1足に収束すること」はまったくちがうということも、この旅の中で感じました ※後述)
日本製!
紐なし/ありの2way!しかも紐ありでも紐ほどかずに履ける!!
オールソール可能(しかも相場よりお安め)、定番商品なところも安心。
皮が柔らかくて軽い!
📌試着の旅記録
① 実店舗&ネットでいろいろ試着
1月にYourfit365を受けました。
「仕事でもプライベートでも使えるレザーシューズ、ローファー」とお伝えしていくつか提案いただいた中には、時期柄セール品が混じっていたので、セール終了後(2月中旬〜)に購入に向けて試着を開始。
まずはYourfit365で足に合うと教えていただいたブランドに絞って、何足か実店舗で試着。決めきれず帰宅。を2度ほど繰り返す。
💫この時点で思い描いていた理想の靴(イメージ)
・仕事でもプライベートでも使える
・ビットローファーよさそう(モチーフはシルバー)
・タンクソール(スタイルアップできる&可愛い)
前述ブランドの取り扱い店について調べていたところ、ネット通販サイト・ロコンドでの取り扱いがあることを知る(未経験)。
調べてみたところ、返品・返送に思ったほどお金がかからないらしい。
(試着のたびに都内に出る交通費考えたら全然ありだな…家で手持ちの服にも合わせられるし…)と思い、初・ロコンド試着チャレンジを決行。
💫ロコンドでネット試着した三足
①タンクソールのタッセルローファー
②タンクソールのチロリアンシューズ
③写真で見て可愛い!と思ったビットローファー
どれもベーシックなデザインなところがいいな、と思ってお取り寄せしたはずが、実際履いてみるとなんかピンと来ない…。
無難すぎる、しっくりきすぎている…?
たしかにどの服にも合うし足にも合う、仕事の時にも使える、けど…「これだ!!」とテンションの上がる感じがない。
返送期限まで余裕があったので、とりあえず保留に。
② 教室資料に立ち戻り、稲妻が走る
ここでふと、年末に受けた自問自答ファッション教室の資料に立ち戻ってみたところ、調べたことのないブランドにあきやさんが引いてくださったマーカーが…???
しかも、他のマークして頂いたブランドは系統が似ている(マーカー部分が一箇所に固まってる)のに、ここだけぽつんと浮いている…
気になって調べてみたら「ここかもしれない!!!」と稲妻が走った。
ph7+[ピアッカセッテ]は個性的でありながら決して奇抜さは求めず、あくまで一つのファッションアイテムとして、履く人の魅力を引き立たせるためにあります。
(中略)
ジェンダーフリー・ジェンダーミックスなそのデザインには過剰なディテールはなくクールで洗練されたフェミニンな女性にこそふさわしいマニッシュスタイルです。
ph7+[ピアッカセッテ]を履く女性もまた感性が高く、モードに敏感でありながらもトレンドだけに流されない確固とした個性があります。
その一足が自分に自信を与えてくれるものであることを理解し、それを選ぶ力を持っているのです。
これがph+7[ピアッカセッテ]との出会いでした。
思えば自問自答ファッション教室にて、あきやさん「きゆ様はこちら!一度見てみてほしいです〜😊✨」とおっしゃってた気がする(幻覚かもしれない)。
ブランドコンセプトから何から何まで、今の私が求めるものドンピシャ。初めて見たときは本当に大興奮でした。そしてわたし一人の力では絶対に辿り着くことができなかったと思う…
運命の出会いをくださって、ありがとうございます……
③ 早速店舗へGO!
すぐに取扱店を検索、翌日伊勢丹新宿店へ行きました。
これが新宿伊勢丹のシューズフロア初経験だったのですが、皆様方がここをオススメされる理由が一歩足を踏み入れてわかった気がします。
フロアの作り方が特徴的で、ここでしかできない体験があるというか…試着の経験値が少なくてうまく言葉に出来ないのですが、わたしも誰かに薦めるとしたらここをオススメしたいです。
お目当てのピアッカセッテ。汗をかきながら店員さんに相談して(笑)、並んでいる靴ほぼ全部といえるくらいに たっっくさん試着させていただいた。
どれも個性的なのに普段の服装にも合わせやすいこと、日本で丁寧につくられた靴であること、脱ぎ履きがしやすい設計(ぱっと見のイメージに反して、驚くことにすべての靴がそうなのです)。
そしてこのブランドが大好きなことが言葉の端々から伝わる、店員さんの接客。
すべてに心惹かれ(ここで買いたい!!)と私の中では確定。
店員さんはとっても優しくて、的確なアドバイスをくださいました。
しかし迷いに迷ってどうしても決めきれず、一度持ち帰り、自宅で写真を見ながら自問自答(この間に他のブランドも見たけどいまいちピンと来ず)。
1週間後に再度来店しました。おなじ店員さんがいるタイミングで行けてよかった…。
④ 候補は三足に絞られました。
①白のローファー(黒の厚底)
②白のサンダル(黒の厚底)
③黒のレザーシューズ(シルバーのソール)
ここから店員さんのお力も借りながら、絞り込み。
まずは①サンダルが候補から消える。
特に黒の靴下との合わせが最高にかわいかったけど、「まずは季節問わず履けるレザーシューズが欲しい」という原点に立ち戻り、サンダルは削除。
「(当時時点で)今のところこれがラスト1足」とも聞いていたので、思えばその言葉にも惑わされてしまっていたのかも。
つぎに②白のローファーが候補から消える。というか、③黒のレザーシューズが欲しいって思った。
②のローファーはぽってりデザイン。今持っているスニーカーやシューズと似たようなシルエットで、目新しさがない。白も汚れ気にして履かなくなっちゃうかも…という心配もあり、最初の一足にはなりきれなかった。
⑤ 私の「錨」となるレザーシューズ。
対して③黒のレザーシューズ。
冒頭の写真を見ておわかりいただけるとおり、とにかく「めっちゃかっこいい」!!
ソールの色と形が個性的だけどアッパーはあくまでもスタンダード。そんなところが私のバランス感覚にも馴染む。
シルバーのソールは一見金属に見えるので、足元に刃を仕込んでいる(設定になれる笑)のも好き。
はじめは厚底の靴が目当てだったので、こんなスタイリッシュでかっこいい靴を買うことになるとは思ってもいませんでした。
でも店員さんに勧められ、履いて鏡の前に立ったときから すごく落ち着くものを感じていて、結局最後まで候補に残った一足でした。
履いていて「かっこいい!素敵〜!」と心躍る反面、ずっとそばにいてくれたような感覚もある。履いていると、しっかりと地に足をつけて立っていられるような気がする。まるでお守りのような、なんだか不思議な存在です。
この靴を選べたことが、確かな自信にもつながりました。
そしてあきやさんの教え通り、靴を購入して以降、服選びも格段に楽になりました。これまでの選び方で服を買ってしまいそうなときも、この靴のことを思い出すことで踏みとどまれた。
服選びにおいても精神的な面でも、私をどっしりと支えてくれる靴。
私にとって「錨(いかり)」のような存在だな、と 自然と言葉が出てきました。
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ソールの色も金属っぽいし。
🌠 下ろす前のしたごしらえ
ちょこっとメモしておきます。この一連の儀式が好き・・・
・シューツリーを入れる
・馬毛のブラシがけして、クリーナーで汚れ落とし
・デリケートクリーム&無色の油性クリームで保湿、豚毛ブラシでなじませる
・クロスで拭きあげ、最後にソールガードをなじませる(底にゴムは貼ってあるけどレザーソールなので)
・1日ほどおく(ソールガードのなじみ待ち)
・一応しわ入れもした。不安(やらないと後悔するかも)や後悔(やっておけばよかった)を減らせるから、やってよかった
そして新年度におろしました!
💬学んだこと
① ネット試着・購入について
返品送料かかったけど、都内出るのにも同じくらい交通費かかるし、熟考できたからよかったと思う
ただ、ある程度実店舗で試着を済ませて、方向性が把握できてる状態のほうがいいなと思った
手軽でいいけど返送の手間もあるし、返送期限が短いサービスも多い=熟考を待ってはくれない
良くも悪くも、他者の目が入らない。ひとりでじっくり考えるのも勿論大事だけど、プロの目から見たアドバイスってすごく参考になる(と伊勢丹の店員さんの接客を受けて思った)
個人的にネット試着ばかりだと、自問自答以前の買い物の仕方に戻ってしまいそう(値段で買う・コンセプトを意識せずに買う)。購入時にはコンセプトを改めて意識することがやっぱり大切ですね。。
特に自宅での試着は「手持ちの洋服に合うかどうか」を最優先にしてしまいそう。理想のクローゼットができたあとならそれもありかなと思うけど、しばらくはなるべく控えておこう・・・
② 「オン・オフ問わず使える」の罠
冒頭でも書いた【「万能な1足を求めること」と、「自問自答の末、結果的に万能な1足に収束すること」はまったくちがう】ということ。
今回は「結果的に」後者=オンオフ問わず万能に使える(私のTPOでは問題ない)靴に出会うことができ、購入に至った。これはまったく問題ない。
私は、前者の意識がけっこう強い。「最初から」オンオフ問わず使えるものを探そうとしてしまいがち。
Yourfit365を受けるときにも「仕事・プライベート両方使えるようなフラットレザーシューズ」とオーダーして、ローファーを何足か出してもらった
「いいものを買うのなら、オンオフ使える=きちんとしたものがよい」という意識が私の頭の片隅にある。
ある意味、機能面を求めていると言えるのかもしれない。
今後のために、この思い込みについてはもう少し紐解いてみる必要があるかも…
対策:寄り道を怖がらず、自問自答と試着を思い切り楽しむこと。
これまでの経験上、私は「ひとひねりきいたベーシック」に収束することを知っている。
最初から近道してそこをめざそうとせず、たくさんのものを見ること。文章でも音楽でも映画でも、たくさん見て経験した人がいいものを作ることを私は知っているでしょう。それと同じことをしてみよう。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます。
この靴と一緒に、これからも自問自答を深めていきたいと思います。