私の”信念”を選び取った / 自問自答ファッション
「自問自答通勤バッグ」難民を脱しました!!!
The Purse ”CAVIAR BAG”を購入しました。
お気に入りポイント
シンプルだけどこだわった作り
一見きれいめ素材?実はコーティング加工のキャンバストート!
開口部の生地の処理がさりげなくラフでかっこいい
機能面オールクリア(サイズ、重さ、トート、素材)
内ポケット2つあり
日本製(マイ自問自答シューズといっしょ)
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通勤バッグ振り返り
なぜ通勤バッグを最初にさがしたか
一番使用頻度が高いのに、つい機能性最優先で選んでしまい、手持ちの中で納得度(自問自答度?)が一番低かったから
最近は、A4サイズ縦型のキャンバストートがメイン。
映画館のロゴ入りで「自己紹介」にもなり、機能性抜群ではあるものの、どうしてもカジュアルダウンする。
自問自答シューズに合わせるには力量不足。
以前はリュック派(機能面 最優先)。
カジュアルすぎるため、今は選択肢から外れる。
子供顔なこともあり、リュックを持つとどうしても幼い印象になりがち。服装の系統にも合わない。
ちなみに、LONGCHAMPのルプリアージュ(オールブラック)も持っている。
通勤ではなくビジネス=スーツを着るTPOで使っている。
普段の服装に合わせると、全体的にシンプルになりすぎる感。個人的にはコンサバっぽい?かなあ…(横長の舟形トートは女性らしい印象)。
諸条件
各所での試着の旅を経て、デザイン・機能面ともに条件が絞られていきました。
デザイン:機能性=4.5:5.5くらい のイメージ。
①デザイン(「なりたい」)
コンセプト:「洗練」「凛とした」「存在感」。
リュックやキャンバストートを持ったときの「ほっこり感」は不要。
自問自答シューズに合わせたい。顔タイプでいうところのクールカジュアル系統。
スニーカーも履くのである程度のカジュアル感は欲しい。これは「似合う」要素でもある。
縦長のトートがいいかも??
②機能面
上から順に優先度高。試着の旅でだんだんとつかめていった。
用途 :通勤・普段遣い用(≠ビジネス用)。ほぼ毎日持つため「自己紹介」として胸を張れるものがいい。多少きちんとした場にも持っていけるものだとベスト。
サイズ:A4が入る。13インチのノートPCを持ち運ぶ。
重さ :軽いもの。〜600g希望。
タイプ:トートバッグ。ショルダーバッグは重心が腰より下に来るので、PC入れるとなると不安。電車でもちょっと不便。(※6月の失敗からの学び)
素材 :合皮、キャンバス、ナイロン等、雨の日も持てる素材。部分的になら本革もあり。
マチ :10センチ+αくらい。余裕はありつつすっきりしたシルエットも重視したい。
色 :寒色系か無彩色かな~くらい。緑、黒、青、グレー。
収納力:外ポケットがあると嬉しい(必須ではない)。内ポケットや構造は不問。
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出会い
こちらのバッグとの出会いについて。
なんとお盆帰省の道中、羽田空港の出発ロビー、イセタン羽田ストアのメンズ店で出会いました。たまたまポップアップされていた。
遠くから見て「あ、すてき」と思い、なんとなく手にとってみたら、、見た目の存在感に反して超軽い!!
大阪で立ち上げられたブランドであること、コーティング加工されたキャンバス素材であることを店員さんが教えてくれた。
ここ数ヶ月ずっと考え続けていた諸条件にもマッチ。
コンセプト(キーワード)OK。ほっこり感は皆無。マイ自問自答シューズにも合う。カジュアル感もある。機能面もすべて完璧。
最も気に入ったのは素材と開口部の加工。さりげなく個性的で、射抜かれてしまいました。。
少し考えます、と店員さんに伝えて、都内取扱店を調べる。
・・・確実な情報は無い。ポップアップ情報もあまり出てこない。通販もほぼ公式HPのみ。次に実店舗でじっくり見たいと思っても、おそらくその機会は無いに等しい。
飛行機の搭乗〆切まであと30分。ここで決めるしかないと覚悟しました。
4月からずっと通勤バッグについて考え(時には失敗し)ていたので「チャンスの神様の前髪をつかむ」ことができてよかった…
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ブランドコンセプトについて
西川商店という皮革卸、レザーバッグ等の製造・販売を行う大阪の会社さん。The Purseは西川商店のオリジナルブランドです。
以下、公式サイトのブランドストーリーより。
ちょっとびっくりしたのが、4月に購入したレザーシューズ・ph+7のブランドコンセプトにも類似した表現が複数登場していること。非常に興味深い体験でした。
左:バッグ(The Purse) = 右:ph+7(シューズ)
素材のクオリティ = 質の良い素材
構造的なテクニック = 完成された木型のフォルム
シルエット(ライン)の美しさへのこだわり = 美しいヒールのシルエット
素材そのものの美しさと職人の精密な手仕事 = 機能(製法)とデザインのバランス、そしてフィニッシュ(仕上げ)
「過剰なものは好みではない、だけど無難なものではなくこだわりたい」というちょっとめんどくさい 私の嗜好をブランドさんが表現すると、こんなふうになるんだな…
男女兼用(ジェンダーミックス)、日本製であるところも共通点。
とくにこだわっているポイントではないのですが、地道に試着の旅を繰り返していけば こういう出会いも経験できるのですね…
今回選んだ CAVIAR BAG コレクションのコンセプトは以下。
ネオクラシック…なるほど…。。
自分のこれまでの趣向を振り返ってみても納得できる…まだうまく言えませんが。。
※深掘りしてみたいです
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実はこのバッグに出会うまで、鮮やかな色合いのバッグが最終候補だったのですが、いまいち踏み切れず。
比較するのはあれかもですが、思い返すとブランドコンセプト自体ここまで響くものではなかった。おそらく「"not for me"だよ」というサインだったんだなと、今振り返ってみて思う。
内なる「熱」の表しかた
バッグもシューズと同様、結果的にシンプルなアイテムに収束しました。
「スタンダードを踏襲しつつ、ひそやかに個性的」「ひとひねりきいたベーシック」なものに惹かれるみたい。
少し話は変わって。
ここしばらくのところ、私の内なる激情について考えていた。
ある程度親しい人から「人当たりはいいけど、意外と自我が強い」「あなたは芯がしっかりある人だから」「牙を隠した猛獣」等と評されることがままある。主に仕事や人間関係、物の考え方の面において。
自分がしっくり来る言葉で表すなら、それは「熱」。
常に穏やかに過ごしていられるほど優しくはなく、情熱というには冷めた激情。
その存在は自覚していて、ファッションやコンセプトに反映したい気持ちはあったけど、表し方がわからなかった。
このバッグに出会ったことで、やっとぴったりの言葉を見つけた。
一言で言うと「信念」だ。
靴・バッグ両方とも、一本の筋が通ったプロダクトに共鳴した(と私は思っている)。
「ファッションで情熱を表現する」というと「情熱的=過激なデザインのものを身につけること」を安直に想像していた。
でもそれだけが方法じゃない。自分の熱を頼りにダウジングして、私なりの「信念」を感じられるものを身につけて表現することもできる。
そうして選び取ったものも含めて自分なんだと、胸を張っていたい。
私が選んだ靴・バッグはどちらもハイブランドのものではないし、広~~いファッションの世界のほんのちょこっと・ほんの一部分しか見れてないし、私が選んだ子たちよりも強い信念にもとづいてつくられたものはきっと山ほどあるだろう。
でも、これが今の私が選び取った信念なんだと いま自分で言葉にする必要があると思った。誰でもない私自身のために。
ハイブランドを選ぶ勇気もまだまだ足りないけれど、ひとつのピース🧩を見つけられたかなと思います。
(なんだかあきやさんの「糖衣」のお話にも似ているような気がします。私が着たい「糖衣」を見つけられた感覚。)
考えてみたら、文章や音楽の好みにも共通するような気がする。
彼女の楽曲はどれも穏やかな曲調だけど、おそらくみずから意図して「穏やかな曲を作ろう」としていたのではない。自分の信念に従った結果、穏やかな曲調になっただけ。自分が「良い」と感じるものに真摯に向き合って表現しようとしている人に、私は惹かれる。
「穏やかな雰囲気が好きな私」もたしかに存在するけれど、それとこれとは別個に考える必要があると気づきました。
ここまで書いておいてあれなんですが、バッグと靴は全体の芯として「信念」を持って選びたいですが、お洋服は「遊び」をテーマにしてもいいのかなあと思っています。遊びごごろでもあるし、ゆとり・余裕(例:ハンドルの“遊び”)でもある。
ガッチリ全身を信念でかためると肩が凝りそうなので・・・
最後に、今一度コンセプトに立ち戻ります。
ここまで言葉にして、はたと気づいてしまった。
"穏やかな気持ちで暮らす" は目指したいものだけど、
私、"穏やかな人" を目指したいわけでは全っっ然ない。
コンセプトの全面的な見直しが必要となりそうです。
「北国のカフェオーナー」の部分も しっくり来る役割、いまだ探索中・・・
しかし、しっかり考えてひとつアイテムを選び取るごとに自問自答が深まっていくの、やっぱりとっても楽しい!!「実践に勝るものなし」を身をもって体験できました。