朗讀劇『極楽牢屋敷』8/13(日)19(土)感想
2023年8月11日(金祝)~20日(土)に池袋・サンシャイン劇場で上演された朗讀劇『極楽牢屋敷』の観劇メモです。
⚠記憶だけが頼りの本編感想。ネタバレしかございません。
朗讀劇『極楽牢屋敷』とは
作・演出は仮面ライダーリバイスのメインライター木下半太さん。
東映特撮の戦隊ヒーロー、仮面ライダーシリーズに縁深い俳優さんと声優さんがキャスティングされており、なんと総勢37名!
各回替わりで登壇されていました。
元々仮面ライダーリバイス(以下、リバイス)が大好き。さらにそこから前田拳太郎さんのファンになった身としては、リバイスに一年間レギュラーとして出演されていた皆さんが再集結すると言われたら、こりゃあ全身全霊を懸けて行くっきゃない!!
なんだか身に覚えがあるこの感覚…。
そう、思い出すのは仮面ライダーリバイス ファイナルステージ……。
果たして無事にチケットは取れるのか?
最速先行の当落が出る前には神社で神頼み。久しぶりに抽選結果をただひたすらじ………っと待つ緊張感を味わいながらも、なんとか4公演すべてのチケットが取れ、全通できることになりました。
グラシアス、神様!
あらすじ
『木下半太版四谷怪談』と銘打たれた本作。四谷怪談で有名なお岩さんを題材にしたストーリーを各回五人の俳優さんが読み語る方式の朗読劇です。
そしてなんといっても見どころは、マチソワで『かりそめ』と『みせかけ』という異なるエンディングに分岐するところ。
さらに全公演にアフタートークつき。懐かしのメンバーの同窓会トークも聞けるのが嬉しい。
(キャスティング担当の望月Pありがとう………)
主な配役
感想
各回ごとにラストも配役も違うし、どうまとめたら良いものか~と考えすぎてもう大混乱したので整理するのは諦めました。
キャストさんと配役ごとにメモしたものをそのまま貼っていきます。
感想って整理しないとこんなに長くなるんだね………。
木村昴さん
声の演技の幅広さは言わずもがなですが、生活音の声帯模写、ちょっとした仕草も役柄の人間性が現れていてずっと昴さんばっかり見ちゃう。喋る時のテンポが洗練されていて噺家さんのよう。ラップのリズム感と通ずるものがあるのかな。
昴さんは台本よりも客席を見ながらお芝居をされていたので、人情味のあるひょうきんな伊右衛門からスッと氷のような目をする恐ろしい音坂コウの表情がよく見えて、その温度差にドキリとさせられました。
そしてアドリブでの弾けっぷりがフルスイングすぎ!
両隣の井本さん、美来さんの笑いを堪えてる姿が可愛かった。終始エンターテイナーっぷりが炸裂してました。
お岩を一途に愛する伊右衛門。
だが、彼自身は決して善良な男とは言えず、金を盗んだり、恨みを買ってお岩が呪われる原因を作ってしまったり、お岩の不貞を疑って激昂したり、酒や賭博に溺れたり「ええ~、めっちゃ駄目人間じゃん……」な部分も割といっぱいあります。
貧富の差なんかは江戸時代だから仕方ないよね…って納得せざるを得ないところもありつつ。
この、人間の業に溢れ、がむしゃらに生きる伊右衛門がすっっごく木村昴~!!って感じなんですが(急に語彙力がなくなる)、音坂先生のほうは人付き合いは苦手だけど無理をしてでも社交的に振る舞おうとしている部分が垣間見える真面目な人物で、とにかくギャップがすごいんですよね。
しかもお岩/まどかより歳上のような印象で、音坂先生には特に大人の男性の包容力が感じられるのも良い…。
だからこそ後半の、極楽牢屋敷に取り憑かれたような狂気が現れていくにつれて、不気味さが加速していきます。
自らが執筆した作品と愛する人への妄執。
醜い感情を徐々に剥き出しにして、荒木刑事の足場をジリジリと削っていく豹変っぷりがすごく好きでした。
物語の中で伊右衛門とお岩は両思いになるものの、呪いを受けて醜い姿になってしまうお岩…。
そんな彼女を殺めた罪で捕まった伊右衛門が辿り着く牢屋が極楽牢屋敷。
狐に化かされたかのような奇妙な宴の席で薄雲太夫と名乗る美女に勧められるまま、酒を一杯呷ると不思議なことにお岩に初めて出会った日までタイムリープすることができるのです。
お岩が死ぬ運命を回避するために何度も時を遡る伊右衛門。
終盤、極楽牢屋敷の世界で命を落とし、この世に未練を残していたのは、実はお岩ではなく伊右衛門だったということが明かされます。
彼はお岩を愛するあまり嫉妬に駆られた父・左門に殺されていたのでした。
さらに極楽牢屋敷でのタイムリープの記憶も、すべて幻だったことが判明。
夫である伊右衛門の死を悲しみ、後を追おうとするお岩を、幽霊となった伊右衛門が引き留める。
そして未練を断ち切った伊右衛門は極楽牢屋敷の宴へ加わり、物語はここで幕を閉じるのです…。
現実世界ではラストシーンの構想をまとめあげ、極楽牢屋敷の完結によって完成した永遠の愛に陶酔する音坂コウ。
「どっちなんだ!?」声を荒げる荒木刑事のもとに一本の電話が。
ここから『みせかけ』ルートの分岐に入ります。
いわゆるバッドエンドのような終幕。
───まどかを殺したのは小笠原と莉子。そして音坂は闇サイトを利用して、自分が長時間の取り調べに応じている間に二人を始末する計画を立てていた。
取り調べをきっかけに人が変わったかのような冷たさを見せていく昴さんの音坂だけど、実は事件が起きた時にはまどかへの愛は冷めていく一方で、最後には自分の作品と天秤にかけて、残酷にも捨ててしまえるものだったのかも…。
自分を時代遅れだと馬鹿にしていた小笠原、まどかにマウントを取るためのアクセサリーにしか思っていない莉子、そして不貞行為をしたまどか。
人間不信に陥った音坂には、例えフィクションという『みせかけ』だとしても極楽牢屋敷の伊右衛門とお岩が交わした愛のほうが、よほど美しく素晴らしいものに感じられたのではないでしょうか。
「酒は裏切らない、便利で素敵な味方」という薄雲太夫の台詞。
音坂にとっての執筆業も、伊右衛門にとっての飲酒のように、現実逃避の一端だったのかもしれない。
獄中で幸せそうに小説を書き続ける音坂は、現実の愛よりも創造主として物語を愛する幸せを選んだんじゃないかな…と思いました。
前田拳太郎さん
昼の部で昴さんが演じていた役柄がそのまま前田さんにバトンタッチされたので、演じる人によってこんなに雰囲気が違うんだ!?とびっくり。
前田さん演じる音坂先生は決して人付き合いが上手いとはいえず、他人との間につねに壁を作ってそうな、ピリッとした神経質そうな雰囲気を纏っている青年でした。
あと苛立っていたり後ろめたい時だけ片足を動かすクセみたいなのがあるのかな?って感じるシーンがあったの、こちらも時を戻して確かめたい…!(そんなところにタイムリープを使わないで)
前田さんの伊右衛門。昴さんとはまた違った形で、愛する人を想う純粋さと愚かしさを体現していて愛おしかった。
昴さんverは自分とお岩さんのためなら無茶を押し通してしまえる暴力性、そして大人の狡さがあるのに対して、前田さんはどこか儚さが漂ってるんですよね。
伊右衛門という人物像は決して根っからの善人とは言えない部分もいっぱいあるんだけど、その中でも前田さんの伊右衛門は頼りなさと感情的であるがゆえの脆さがあったり、でも愛嬌があって結局なんだかんだ憎めないんだよな~~~~~!!という感じ。
そして井本彩花さんとの初々しさ満点なラブラブ夫婦っぷりがなんと可愛らしいことか…………!
エーン!!この二人にはどんな事があってもずっと幸せでいてほしい……!!!(二人の幸せ、オデが守る)って謎の用心棒になりそうだった。
お二人が演じた『かりそめ』ルートはハッピーエンド。
まどかが一命を取り止め、今回の事件は彼女の自殺未遂だったことが発覚する。
その後、事件をきっかけに話題となる『極楽牢屋敷』とまどか。音坂を利用して芸能界をのし上がりたかったのかしら?そんな風に思えてしまう、井本さんのまどかが見せる一瞬の恐ろしさ…。
けれども真相は極度のストレスにより作品を書けなくなった音坂を救うための、一か八かの捨て身の行動だったのだと音坂は察します。
浮気をしていた音坂に対する怒りだったり、まどか自身も小笠原と関係を持ってしまった後悔とか、実際のところは色々な感情が渦巻いていると思うんだけど、「コウちゃんの小説が読みたい」という台詞に愛を感じました。
誰かを愛し続けるってきっと綺麗事ばかりじゃないよね。
音坂とまどかの場合は荒療治な気もしますが…!
個人的には前田さんの初日が、『かりそめ』エンディングで良かったな~って思いました。ハピエン!幸!
19日昼夜。
前田さん・日向さんペアだとまた印象がガラリと変わって新鮮。
お岩に惚れた伊右衛門は彼女を「天女」のような女性だと表すのですが、日向さんのお岩が深窓の令嬢的な役作りだったので、ある意味自分には釣り合わないとも言える相手に恋い焦がれ、お岩を救うために奔走する姿に、より説得力が…!
19日昼公演は悲恋とも解釈できる『みせかけ』エンディング。
前々からインタビューなどで悪役を演じたいと言っていた前田さんの鬱々としていて、純粋であるがゆえの狂気を感じさせる音坂先生がとても印象的でした。
そして観終わった後は何ともいえない切なさでいっぱいに………。
(でも終演後すぐに同年代組の仲良しワイワイアフタートークだったので救われました)
伊藤美来さん
色香が漂う美女からちょっと背伸びした女の子まで、多彩な演じ分けにうっとり。
伊右衛門が置屋の女将から「お岩かお袖を選べ」と言われ、お岩だけを連れて行こうとするシーンでは、姉のために我慢する健気さと諦念めいたものがお岩を見送る一言にじっとりと込められていて、その後の運命を暗示しているかのようでした。
時を経て越後屋の貴婦人となったお袖は、自らを見捨てた伊右衛門と再会するのですが、その時のどこか擦れたような気怠げな喋り方が、語りきれない彼女の人生を想像させるようですごいのです。
病に罹った息子の治療費のため、伊右衛門は無理を承知でお袖に金の工面を頼みこむんだけど、お袖は交換条件として自分と関係をもつよう、伊右衛門に迫ります。
結局伊右衛門はお袖を拒み、まさに火に油を注ぐ状況で彼女を余計傷つけてしまうのですが、身勝手な男達に対する女の情念を感じる演技に心を動かされました。
13日のアフタートークでは「楽しみすぎて1時間しか寝れなかった関さん→緊張で2時間しか寝てない井本さん→ぐっすり7時間睡眠の美来さん」でちゃっかりオチを回収されていたり。うっかり(?)19日の関さんの配役のヒントを漏らしてしまったり、お茶目な美来さんが可愛らしかったー!
関隼汰さん
2日間で合計10役近くを見事に演じ分けられていて、まわりの方からも関さんの演技がすごすぎる!っていう感想をたくさん聞いた気がします。
13日は伊右衛門の上司である喜兵衛、お岩の父の左門がメインの配役でした。最初は上品で善良そうな人物だと思えるのに、話が進むにつれてその人のちがう面が見えてくる。おや、なんだか様子がおかしいぞ?と思ったらまた違う一面が。
二転三転する半太さんの脚本の中でその多面性の変化をナチュラルに引き出しているのが素晴らしくて…!
あと陰陽師の呪文を唱えるシーン、アフタートークで「揺れ過ぎじゃない?!」「喉がバイブレーションしてる」っていじられてて笑っちゃったんですけど、個人的には不穏なお経っぽさが出ていて上手い…!って思ったし、めちゃくちゃ好きなポイントです。
19日は女性役がメイン。
色っぽいお梅。酒と煙草を嗜んでそうなハスキーボイスで妙齢の艶のあるいい女。
アドリブなのか、呪いについて問い詰めに来た伊右衛門に対する「喜兵衛の娘さんに呪われるのかい?」という返しがツボで…。(本来は奥さん)
自分の父がこんな妖艶な妾に夢中になっていたらそりゃ子供としては複雑ですよ…って妙に納得しちゃいました。
天真爛漫なお袖も可愛い。
お淑やかな姉に対してこの妹あり。伊右衛門から見捨てられ、越後屋からも飽きられた彼女の「ぬるい地獄」。憎き伊右衛門に縋る彼女からは復讐よりも、誰かに自分を愛してほしいという必死さを感じる、そんなお袖でした。
物語の鍵でもある薄雲太夫。
明るく飄々としすぎていて、伊右衛門の調子とは見事に噛み合わない。この世の人間ではない、それこそ狐に化かされたのかと思えるような、どこか浮世離れした女性。ときおり全てを達観したかのような鋭さを見せてくれるところにグッとくる。お梅とは違ったタイプのいい女。
ここに現実世界でまどかの後輩をしている莉子が加わる。先輩の彼氏を奪うことでマウントをとろうとしている女子感…!市井のおばちゃんも含め、女性5役の演じ分けに感動しちゃいました。
松本寛也さん
フランクな態度だけど犯人を追い詰めんとするいや〜な粘っこさがあるベテラン荒木刑事でした。
サスペンスドラマのような昴さんと寛也さんの手に汗握る取り調べ対決。油断したら足元を掬われるぞ、という緊張感があってハラハラドキドキしました。
江戸時代パートでは、小気味よいリズムの語り部として物語を引っ張ってくださるところに安心感しかない。
あと個人的なお気に入りはタイムリープした伊右衛門の言動を訝しむ女将。シリアスなシーンでもあるんだけど、振り切ったリアクションに笑いを全部持っていかれる。
アフタートークも含めたら全通の男。
19日マチネが演者としての千秋楽だったそうで、前田さんから「せっかくなので一言!」と振られる寛也さん。
リバイスのでっかい皆さんにわーわーと囲まれて舞台中央で挨拶されている様子が、(寛也さんは泣き真似をされてるんだけども)卒業式なんかでよく見る先生と教え子たちみたいな構図で微笑ましかったです。
八条院蔵人さん
配役は13日の関さんと同じ。身体全部を使って、役を体現をする人なんだなぁって思いました。
小笠原を演じる時の気怠そうだったり横柄な仕草、陰陽師のおどろおどろしい声の出し方、喜兵衛や左門のようにそれなりの年数を生きてきた大人が絶望感を抱え、言葉を絞り出すのもやっと……そういう悲壮感を背負った人間の呼吸の抑揚だったりとか。
センスと存在感がすごい。八条院さんが舞台に出ているところをもっと観てみたいなぁ…。
そして金髪にイメチェンされててびっくり。アフタートークで、劇場に向かう途中の道で八条院さんを見かけた前田さん達が「あれ蔵人じゃね?でも金髪…?(濱尾…?)」って濱尾さんと見間違われた話が可愛かったな。
濱尾ノリタカさん
寛也さんとほぼ同じ配役。(寛也さんは一人で賊ABを演じてたけれど、濱尾さん関さんの掛け合いになってました)
明るくてよく喋り、寛也さんとはまた違った、押しの強さを感じる荒木刑事。情熱的とか人情派でいかにも体育会系みたいな雰囲気で、ああ……きっと音坂先生は苦手だろうなぁ…こういうタイプっていうのがヒシヒシと伝わってきて。
陽の荒木刑事vs陰の音坂先生という図がぴったりハマってて気持ち良かった。取り調べシーンって客席からは濱尾さん、前田さんが主に横を向いている感じのアングルなんですけど、二人とも彫りが深くて手足が長いので絵画───!?って頭がパニックに。
あとは賊と女将を演じてる時のテンションが、もう、めちゃくちゃ楽しそうで……!賊を演じてる時の「アニキィ~~~!」のザコ感に腹筋を全部持っていかれました。その喋り方は…ずるいのよ!
そして語り。濱尾さんの地声は低すぎず高すぎず落ち着いていて伸びやかで、とても心地良いなと思いました。
濱尾さんはふざけてる場面と緊迫した場面の緩急とバランス感覚が巧み。(賭場の荒くれ者を演じてる時のおっかなさだとか)面白いんだけど物語を壊さない、繊細な線引きをされているような、作品へのリスペクトを感じるところがすきです。
井本彩花さん、日向亘さん
4公演のWヒロイン。
井本彩花さんのお岩はまるで野山に咲く一輪の百合のよう。
可憐で清楚でそこにいるだけで空気がぱっと和らぐような存在感。
でも娘、姉、妻、母……と、どの立場においても芯の強さをもつ女性がそこに居ました。
日向亘さんのお岩。
まず、日向さんが女性役だったことにびっくりなのですが、HBD(リバイスのスピンオフ)でも花嫁役だったので全然違和感なく受け入れてしまう客席…。
日向さんのお岩は柔らかな月明かりのイメージ。淑やかで優しく、決して多くを語らない。殿方の後ろを3歩離れて着いていくような女性像でした。でもその胸中には月の満ち欠けみたいに慈愛や翳り、たくさんの感情を秘めてそうな所にグッと気持ちを揺さぶられる場面もありました。
昴さんと井本さん。前田さんと井本さん、日向さん。それぞれペアの違いが面白かったな。
恋仲でありながら憎み合う二人を非情な運命に引き裂かれたカップルと思うか、人間の負の部分に振り回されてしまった愚かな男女なのか。
お岩は伊右衛門にとっての天女か、はたまたファム・ファタール(運命を狂わせる女)だったのでしょうか…。
伊右衛門とお岩はいわゆる作中劇のキャラクターなわけですが、どこかしらに音坂から見たまどかが投影されているんだろうな。そんな風に彼らの関係性の入れ子構造に思いを馳せるのも面白い。
ミステリーでありホラー、それともラブロマンス!?と題されている本作。
蓋を開けてみたら修羅場オブ修羅場。でもドロドロしているだけで終わらない、その中には人生の悲喜こもごもがスパイスのようにちゃんと効いていて、半太さんらしい世界観に惹き込まれました。
回替わりのエンディングによっても印象が変わるし、何回観ても新鮮な気持ちで楽しめたので4公演全通できて最高でした!!
そしてあわよくば今回スケジュールが合わなかったキャストさんも含めて再演してほしいです。
(そう、次こそはぜひ小松準弥さんや椛島光さんにも出てほしいと…!)
以下、アフタートークの覚え書き。
・13日昼。共演者の名前だけを先に聞かされていたものだから、台本を貰うまでリバイス新作の朗読劇かと思っていた昴さん。
・13日夜は関さんが関係者席で観劇。前田さん&井本さんが客席に向かって「隼汰ー!セッキー!」って手を振ってたのが爽やかすぎてキュン。
・13日夜。昴さん達との久々の共演について。
前田さん「いつもテレビで見てる人たちばかりだから緊張しますね…」とのこと。
(あなたこそドラマにでてるのに!?と客席がツッコミたくなったであろう瞬間)
・変身台詞披露。昴さんがバイスの台詞を忘れたため、前田さんがぴえん顔で人差し指を突き合わせて拗ねポーズになっちゃう。
前田さんが一輝の声で「バイス…」って呼びかけてから、二人でひそひそ台詞耳打ち会議。
オタク、この二人の掛け合いに思わずリバイス終盤を重ねてしまう……。
・19日。延長するなら客席から劇場の使用料を回収だーっていうノリのジョークで、前田さんが集金してきまーすって感じで両手をお椀の形にしてたのが可愛かった。めちゃくちゃお金集まりそう。お財布パカーッて開く人続出しそうだった。
・賊を成敗するシーンでライダーキックしてたよね?と突っ込まれる前田さん(アドリブかわいい)
・お岩の背後に幽霊の伊右衛門が現れ、身投げを止めるよう諭すシーン。
お岩の身長が1cm高いから見上げてた伊右衛門。前田さん・日向さんがほぼ同身長なのでザ・たっちになる(?)(幽体離脱~!…ってコト!?)
感情移入しすぎて、日向さんをバックハグしたくなっちゃった前田さん。
・日向さんが楽屋で何度も、お岩が恥ずかしがる時の「きゃっ」を練習していた話。その流れで前田さんの可愛さ満点な「きゃあっ」が披露される。
お互いにご自身の相手役(伊右衛門・お岩)を演じてみたかったと仰ってました。逆配役バージョン…めちゃくちゃ観たいよ東映さーん!
・日向さんによるバケモノ化したお岩のくだりが、赤石長官と大二くんのあのシーンを彷彿とさせる…といういじられ話。
あと19日夜のアフタートークは、いつのまにか木下半太さんと関隼汰さんのお誕生日を祝う会に。
終始ほっこりなリバイスファミリーが大好きです。
アフタートークでオーディションのウラ話がでたり、2022年の夏以来の共演であることを前田さん達自身もしみじみとされていたのですが、あっという間に一年が過ぎてしまったなぁと……。
どの公演もキャスト陣がそれぞれの道で磨かれた技術や感性を存分に発揮されていたり、このメンバーで集まって芝居をすることを楽しんでいらっしゃる様子が本当にきらきらと輝いていて眩しかったです。
作中の「人生はあっけないもの」という台詞が好きなんですけど、この一公演のために奇跡のような座組みが叶ったことも含めて、鮮やかに咲いてパッと散る、ひと夏の花火のような作品だったなぁ。
劇中の音楽や灯籠のような照明に彩られた、極楽牢屋敷の世界。
お祭りが終わった後のさみしさを感じながら、またいつか、あの美しい宴に招かれる日を願って。
おまけ① 台本とパンフレットを購入した話。
えっ台本が買える?公式グッズで台本を買わせていただけるんですか!?
大筋はあるものの本番とは台詞の言い回しが違う部分があったり改めて読み直すと色んな発見が。
一家に一冊あれば、極楽牢屋敷ごっこができるかもしれない。
パンフレットも今回の朗読劇をすることになった経緯とか、制作の裏側が好きなオタクだったら高確率でニコニコしちゃうやつ。
公式通販で買えるらしいので会場でゲットしていない方、未見の方にもぜひお勧めしたいです。(2023年9月現在)
おまけ② 推しの衣装がかっこよかった話。
白で統一された個性的な衣装がファビュラス!
前田拳太郎さんが着用されていたシャツはおそらくこちら。客席に背を向けるシーンがあるのですが、シャツの背面の英字プリントが照明に照らされていてすごく画になっていたんです。前田さんの美しい後ろ姿によくお似合いでした…!
公式サイトのクレジットを見ると、リバイスのスタイリストさんとしても有名な村瀬昌広さんも関わられているようです。
観劇した日とは別回のオフショットを見ると他の俳優さんも同じ衣装を着用されていたりするんですよね。
トップス着回しだとこんな感じでした。
前田拳太郎さん→鈴木勝大さん、小宮璃央さん
日向亘さん→駒木根葵汰さん
濱尾ノリタカさん→増子敦貴さん、水石亜飛夢さん
わー!こんなスタイリングもあるんだ!と別日の写真と見比べるのも楽しかったです。
おまけ③ オフショットまとめ。
最後に約1年ぶりに集合した、熱いお風呂のような皆さんの投稿を自分用にまとめておきます。