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『公立中高』作文対策②

今回は中高作文対策part②となります。

part①では作文を書けるようにするためには
会話をすることが大切であるとお伝えしました。

今回おすすめしたい対策法は

① 絵を見て 文 で説明する
② 文を読んで 絵 で説明する
  ことです。

作文対策なのに絵? と思われたかもしれませんが 『絵⇔文』の双方向学習はとても効果があります。

なぜ作文が苦手なのかがあぶり出せます☆

この対策法は「お絵かき作文ドリル」から学びました。
うちの娘は国語が苦手でした。作文も苦手で悩んでいた時に出会ったのがこの教材でした↓

小学校中学年頃から取り組めるドリルです。

このドリルをやって なぜ作文が書けないのかが明確に分かりました。
その理由は

・読解力
・語彙力
・表現力
この3つが絶対的に不足していたからです。

例えば この絵を『文章』で説明するとどうなるでしょうか?

お絵描きドリル 基礎編より

文章で説明となると、一言で「大きな木」ではダメです。

ドリルでは次のページで穴埋め問題にしてくれています。

これは娘が取り組んだ時のページです。
すべての欄に答えが書けていません。

このときは、「みき」という言葉を知らなかったため、文章の意味が半分ほどしか読めていないことが分かりました。

このように、言葉の意味を知らないと聞かれたことには答えられません。
何を答えていいのか分からない、的外れな返答をする原因も語彙力不足であることが多いです。

上の問題ですが、文章での解答は以下です。

もちろん、正解は一つではありません。
絵を見ていない人にも伝わるように文章で説明できていればOKです。

この問題ではみきふしという言葉を知らないと相手に伝わる文章を書くことも、絵を描くことも難しいと分かります。

このように、作文対策は語彙力と読解力の双方向で到達度を確認していく必要があります。

公立中高一貫校に向いている子として
「読書が好きな子」といわれることが多いですが、適性検査は作文やグループワークなどで自分の思いを言葉で表現する必要があるため、幅広い言葉や情報の知識があり、与えられたテーマについてすぐにイメージできることが強みになっているのだと感じます。

長文読解への対策にもつながります。

読書はその世界観を自然と頭の中でイメージしています。
イメージする習慣は学習にとってメリットが大きいです。

イメージしたものを絵で表現できると理解が定着します。
これは勉強にとても生かせるスキルです。

説明分を読んで、自分なりに図や表でまとめてみると記憶に定着しやすいです。

本当に勉強ができる子は、人に説明するのも上手です。
説明する時に、図や絵を描いて説明してもらえると分かりやすいですよね。

人に説明することは学習効果絶大 
インプットだけではダメ アウトプットが大事

私は医療職で医師と働いていますが、絵が上手な先生が多いです。
循環器での説明で血管や心臓の絵はまるで3Dのような立体的な絵を描きます。

新しい情報を覚える時も、全体文を一度読んでから必ずコンパクトに大事な要点だけをおさえて要約しています。
要約部分は今回でいう「絵」のように、その部分だけ見れば理解できるようになっている状態です。

また、仕事のできる人も絵が上手であることが多いです。
問題解決する時には パソコンであっという間にフローチャートやグラフを作成します。

これは、物事や問題を可視化できるスキルです。
言葉で説明されるより、一目見て分かる図やイラストの方が伝える力があります。

このように、今回の 絵⇔文 というトレーニングは将来 大人になってからも役立つスキルにつながると思います。

絵を文章にすることで、相手に伝わらない場合は自分に不足している語彙が分かります。

逆に、文章を絵にすることで伝わらない場合は読解力がないことが分かります。

国語が苦手、作文が書けないのにはちゃんとした理由があったのです。

焦らず、コツコツと語彙力を上げ、誰かに伝えられることを意識して 文章を読み書きする習慣をつけると効果的です!

まとめ

🌸絵⇔文 の双方向学習で語彙力不足・読解力不足を認識する
🌸「人に伝えられる文章」を書けるように
意識する
🌸文章から読み取った大事なポイントを
図や絵にできるようにする

いかがでしたでしょうか。
公立中高一貫校受検に欠かせない作文対策。

語彙力に学年の壁はありません。
言い換えると、作文力にも学年の壁はありません。

親にしかできないサポートはたくさんあります。

日々の会話や子供に足りない知識を意識するだけでも作文に強い子にできます。

よろしければ是非試してみて下さい★


仕事のできる人は説明も上手。一読の価値あり。
おすすめ本です★


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