トマトと図工と自己紹介
トマトと図工、それから自己紹介。僕の小さい頃からの苦手な3つのこと。
トマトは小さい頃からその食感と匂いがとにかく苦手だった。情けない話、ついこの前までハンバーガーはトマト抜きで頼んでいた。
図工も上手く出来なかった。小学校の成績表ではABCの3段階評価でC判定を貰い、幼稚園の時に折り紙で作った犬には『名前はまだ無い』という名前をつけた。要するに自己表現が苦手な子供だった。
そして当然のように自己紹介も苦手であった。自分の記憶が遡れる限り、小学校4年生くらいの頃から『自己紹介をしましょう!』と言われる度に緊張して手を震えさせていた記憶がある。
『将来の夢はなんですか?』
自己紹介でこんなお題が出た日には冷や汗が止まらなかった。周りの友達が目をキラキラさせながら、スポーツ選手だったり、お医者さんや宇宙飛行士になりたいと答える中で、
『公務員になりたいです!』
そう答えたのは、もう何年前の事だろう。
散々道から外れながらも、結局は親から求められる『真っ当なレール』を踏み外す事なく生きようとしてきた僕は、退学や浪人という経験を経ても結局は元々進むはずだった大学へと進学した。
自分の人生談はまた別の機会で語りたいのだが、長い大学生活の中で悩み苦しみ、ご縁があって今のコミュニティに出会うことが出来た。素直に尊敬出来て、刺激し合える仲間とも出会えた。まだぼんやりとではあるが自分の向かうべき目的地も見えてきた。
そんな仲間達がnoteを始めた。アウトプットと自己表現の場としてこの上ないツールの1つだと思っているし、自分自身始めたいという思いはあったけれど、その投稿するためには僕の嫌いな『アレ』と向き合わなきゃいけない。
トマトは今でも嫌いだけど、鼻を摘めば口には出来るようになった。今なら前よりも自己紹介も美味しく感じられて、もっと上手に自己表現出来るかもしれない。
今後の自分に対して淡い期待をしながら、最初の投稿を締めようと思う。
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