テレビ越しでもその場を感じて楽しめる番組

数年ぶりに「SASUKE」を見た。独身時代は家に帰ってすぐにテレビをつけていた。夕ご飯と共に見る。気づくと食べるのを忘れて見入っていた。
極限まで鍛えた筋肉を持つ男たちの挑戦。その筋肉で必死に食らいつく。それを嘲笑うかの如く振り払うアスレチックの数々。アスレチックの下は沼。泥沼に造られたアスレチック。ちょっと手が滑ったら真っ逆さまに落ち、ずぶ濡れになる屈辱が待っている。

挑戦する男たちと、それを応援するライバルたち。見ているとどんどん引き込まれる。一緒になって、やったー! とか、あーーっ! とか言っている自分がいる。息を飲んで見守る。

今日久々にタイミングが合って見ることができた。
やっぱり今回も、
やったー!
おー、すごい!
あーー惜しい!
って変わらず言っていた。

ファースト、セカンド、サードステージ。そして最後にファイナルステージが用意されている。100人が挑戦し、振り落とされる男たちの中からほんのひと握りの5人がサードステージまで進んだ。そしてファイナルステージに残れたのはたったの1人という過酷さだった。

SASUKEでファイナルステージまで行く回を見たのは初めて。25m程の塔の中心に吹き抜けの様なエリアが造られていた。そこを真っ直ぐに登るよう仕向けられた、綱、垂直の壁、横に渡されたバー。それらを制限時間45秒の間にクリアしないといけない。

最初にスパイダークライムと呼ばれるアクリルの滑りやすい壁を8mほど登る。掴める様な突起は何もなく、手に滑り止めの白い粉をつけるだけ。己の気力と筋力の勝負。彼は事も無げにあっという間に登った。次にサーモンラダーと呼ばれるコーナー。物干し竿のようなバーが水平に突起に引っかけてある。その突起は上に向かって一定の感覚でいくつもつけられている。バーにぶら下がった状態で自分の筋力と反動を生かして少しずつ登っていくというもの。1段あがるだけでも相当な筋肉を要するもの。これが7mほどあり約15個の突起に引っ掛けながら登る。バーを上げるごとに体に伝わる振動もすごい。それにも耐えながら登る。これもコンスタントにこなしていた。すごい。

最後に1本の綱をこれまた筋力だけで10m登るというもの。小学校の時綱登りをやったことあるけど結構きつかったのを覚えている。これまでサードステージまでこなしている状態で、既にかなり酷使している状態で、この綱を登るのはほんと過酷。

クリアするには頂上にあるボタンを押さないといけない。それはつまり、しっかり最後まで登ってボタンの位置を分かって押さないといけないってこと。綱を登る途中で後10秒、9、8……5、間に合うか、間に合うか!? 3、2、ゴールのボタンに手が伸びた。

やったーーーーー!!!! クリアした歓喜の彼と共に私もテレビ越しに叫ぶ。固唾をのんで握りしめていた手も高くあげる。

一緒になって楽しめる。一緒になって1人の人にハラハラドキドキできる。テレビ越しでも心情が伝わってくる。真剣に向き合っているからこそ伝わってくる想い。

いやーー、今回もいい時間だった~~😆

いいなと思ったら応援しよう!