お店はただモノを買うだけでなく、体験や交流の場として、価値を提供していく。読書メモ『小売再生』
ダグ・スティーブンスさん著、斎藤栄一郎さん翻訳『小売再生』
ものが溢れる現代において、我々消費者は、お店にものを探しに来たり、買いに来たりというわけではなくなっており、「物を買うため」ではなく「経験」などの「こと」を買うためにお店を利用していると言ってもいい状況。
そんな現代において、消費者に「ワクワク」「わたしだけ」「期待以上」を届けるためのイノベーションの起こし方について、まとめられた1冊です。
第1部 小売はもう死んでいる
第2部 メディアが店舗になった
第3部 店舗がメディアになる
第4部 小売再生戦略
以上の章構成。
読書中のTwitterより。
小売というと、店舗を構えてモノを売る。
確かに大きな意味で言えばそうでしょう。
ですが、技術の進化や、モノ溢れの状態、そして販売形態の多様化など、
その売り方や買い方にも大きな変化が起こっているのが現代。
そんな中で、どのようにして購入者に価値を届けていくのか。
それが、ただのモノから体験などのコトにシフトしていっているということで、その本質としては昔も今も変わらないものではないでしょうか。
本書のメインテーマは小売ですが、小売に限らない、相手に価値を届けていく行為全般に対して当てはまると、読んで行くなかで感じました。
時代の変化は変化として認識しつつ、その変化をうまく利用しながら、人々に価値を届けていく方法を考える。
そのヒントになる1冊だと思います。