仮想通貨で少額投資を始める人に注意してほしいポイント4つ
今回は「仮想通貨なら少ない金額から投資にチャレンジできる」と知って、仮想通貨に初挑戦しようとしている人に向けて記事を書きます。
いろいろとお話したいことはあるのですが、「これだけは最低限気をつけて欲しい」ということを4つに絞って、まとめていきたいと思います。
どんな投資商品にも絶対の安全は無い
よく、仮想通貨をあまり知らない人に聞かれることがあります。
「仮想通貨って危険じゃないんですか?」
「結局、儲からないんでしょう?」
そんな時、僕は「仮想通貨に限らずどんな投資も一緒ですよ」と回答します。
投資をあまり知らない人も聞いたことがあると思うのですが、投資には前提として「ローリスク・ローリターン、ハイリスク・ハイリターン」という言葉があります。要は、高いリスクを背負ったものにしか高額な見返りは無いんですよ、という話ですね。
仮想通貨も同じです。少ないお金しか入れないのなら、見返りはほとんどありません。さらに、その少ないお金すら5分後には失っている可能性すらあります。
この点でいくと、株式投資でも、投資信託でも、FXでも不動産でも一緒だと思うんです。(もちろん、長期投資で20年後の見返りを求めている場合なんかは「5分後に全部失う」という概念はありませんが…)
数十年前の銀行預金のように、「預けていれば勝手に利息がついて増えて返ってくる」なんていうことも、今はほとんどありません。
仮想通貨も含め、すべての投資とは一定の知識と一定の経験、そして運が味方について初めて利益が得られるものだと思っています。
1.投資詐欺に気をつける
とはいえ、やっぱり危険も潜んでいるので、自分で気をつけられることは対策したいですよね。ひとつずつご説明していきます。
■誇大広告をうたう派手なサイト
みなさんも仮想通貨についてネットで調べていたとき「必ず儲かる」「何もしなくても毎月10万入る」というサイトを見たことはないでしょうか。このあたりのサイトは、まず気をつけてください。
先程も言ったように、絶対に儲かる投資なんていうものはありません。
ただ、ごく稀に、こういったサイトから登録して1発当てて大儲けした、という人もいますが、相当な少数派だと思ってください。僕も数サイトに登録したことがありますが、1度だけキッチリ20万振り込まれたことがありまして…逆に怪しすぎてやめました(笑)
■ニセ仮想通貨取引所のダミーサイト
よく見る大手サイトや、取引が開始しているサイトでも、ある日突然「見た目が全く同じなのに別サイトになっていた!」ということもあります。
もちろん詐欺サイトなのですが、実に巧妙に作ってあります。見た目がほとんど同じで、さらにURLも1文字だけ違う、なんていう風に作り込まれているので、素人さんの場合は気づかず、ログイン情報を入力してしまい個人情報を抜き取られてしまいます。
これについては簡単な回避方法があります。公式なURLかを必ず確認し、そのURLをブックマークしておきましょう。それだけで、別のサイトから入ってしまうということを防ぐことができます。
2.仮想通貨で利益が出たら税金に気をつける
仮想通貨で儲かったお金には、きっちりと税金がかかります。2017年12月に、仮想通貨で得た利益が「雑所得」に分類されるということが発表されました。
雑所得は、他の所得(正社員の給与や業務委託の報酬など)と合算して計算しないといけないので、税率はMAXで45%にもなります。なんて恐ろしい数字だ。
少額投資をしているうちは、突然「100万利益が出た!」なんてことはないのでしばらく心配無用だと思うのですが、大事なことなので頭の片隅に置いておきましょう。
こちらのサイトで詳しく説明されているので、気になる方はごらんください。
3.電子データによる「トラブルあるある」を防ぐ
ここから書くことは、仮想通貨に限らず全てのネット上のサービスにも応用できることなので、ぜひ実践してみてください。
■ログインIDとPWは絶対に無くさない
「何を当然のことを」と思われるかもしれませんが、仮想通貨取引所のID・PWは簡単に再発行することができません。銀行やショッピングサイトなどのPW再発行とは全く違うものです。ID・PWの紛失=資産を全ロスしたと思ってください。
■定期的にデータをバックアップする
仮想通貨取引所のサイトによって、バックアップの範囲・方法に違いがありますが、多くが「アカウントやウォレットのバックアップ」に該当します。万が一、仮想通貨を盗まれてしまった場合や、データを紛失してしまったときに役立てることができます。
サイトによっては、バックアップをしていないデータは一切補償しないという所もあるので気をつけましょう。
■ウォレットにお金を入れすぎない
こちらも万が一を考えた対策です。情報流出、盗難などを防ぐために、取引サイトのウォレットには必要以上の資金を入れないようにしておきましょう。正確に言うと、"ひとつのサイトにお金を入れすぎない"でしょうか。
取引が開始している資金にしろ、温存している資金にしろ、全てはひとつの取引サイトに登録されています。そのサイトで何か問題があったときに、全ての資金を失ってしまったり、引き出せなくなったりすると大変ですよね。
投資にはリスクヘッジのための「分散投資」という言葉がありますが、仮想通貨も同じように考えておきましょう。
4.自分の身は自分で守る
■パソコンには必ずセキュリティソフトを入れる
最近のセキュリティソフトは非常に優秀です。少しでも怪しいサイトがあればすぐに見つけて報告・ブロックしてくれます。(優秀すぎて使いたいサイトまでブロックされちゃうこともありますがね)
無料のセキュリティソフトもありますが、僕は断然、有料のソフトをオススメしています。個人的なオススメはアバストです。操作が簡単で軽くて広告が少なく、怪しいサイトはちゃんとブロックしてくれていると実感しています。
ちなみに「スマホで仮想通貨取引所にログインしてるんですが、セキュリティソフトは入れなくていいですか?」と聞かれることがあります。
基本的に、iPhoneやAndroidの場合は、セキュリティソフトは不要とされています。構造上の理由から不要と言われていますが、これについては見解が分かれます。※説明するとすごく長くなるので、気になる方は以下のサイトをごらんください。
ウイルスやスパムという観点からは、僕もスマホにセキュリティソフトは入れていませんが、フィッシングサイトには気をつけましょう。こればっかりは、自分で判断して身を守るしかありません。
■2段階認証
2段階認証というのは、ログインIDとPW以外に、別のデバイスに確認コードを飛ばして、そのコードを入れないとログインできないようにする二段構えの仕組みのことです。
仮想通貨を扱う上では、必ず設定しておいて欲しいですね。「めんどうくさい」という方もいますが、2段階認証は今や設定して当然の仕組み、やっておかない理由が無いというぐらい信用の高いシステムです。
これを設定するかしないかでセキュリティ強度が全く変わってくるので、絶対に設定するようにしましょう。
さいごに。
仮想通貨はまだまだグレーな部分が多く、銀行や不動産などと違い、人(管理者)を介さずに取引を行うため、初心者にとっては不安が多い分野かもしれません。ですが、これからますます成長していくジャンルですし、少額投資から始めても大きな利益を得る可能性があります。
しつこいようですが、100%儲かる投資も、絶対安心な投資も存在しません。これだけは常に頭の中に入れて、自分の身は自分で守り、仮想通貨を楽しんでいただければと思います。
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