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母の日

きっとみんな歳を重ねて薄れていく記憶に
"待って"なんて言わない。

そんなこともあったっけ。

"戻ってきて。"

なんて届かない。


ふとした瞬間でいい、たしかな記録じゃなくていい、想像の範疇でいい、言葉にしなくてもいい

"きっとこんなことがあったんだな"

それだけで想いを馳せられる。
哀愁を感じられる。
わびもさびも、感謝だって想像の中にある。

贅沢なことを言うかもしれないけど
たぶん人はうまれた時に、自分の誕生を待ちわびた人、うまれる前から愛してくれている人に抱きあげられたことがあると思う。

その瞬間はきっと、大げさでもなんでもなく
いのちの奇跡を喜ばれたんだ。

心臓を動かして、息をしてるだけで
私たちの宝だと
たまに笑顔になれば、指をにぎりかえせば
泣いて喜んでもらえて。


眠るわが子の頭をなでながらきっと

うまれてきてくれてありがとう

そう唱えられた存在。

**

生きること 生きる目的・目標で悩む人が多い世の中、生きるってこと自体はもっとシンプルでいいと思う。

今日、晩御飯がないくらいじゃ死なない。
明日、着るものがないくらいじゃ死なない。
寝場所の屋根がないくらいじゃ死なない。
日本なら、蛇口をひねって出る水は飲める。

思い出してほしい、あなたには絶対に
あなたの幸せを願った誰かが居るんだ。
生きるだけで、楽しそうに振る舞うだけでいい
それも難しいなら作り笑いだっていい。
それをしようとしてる間にもあなたは
生きている。それだけで価値はあったんだ。

***

この言葉の多くは
今までの人生をかえりみて、うまれてきたからこそ生きてこられたからこそできた経験に価値をつけて、それは支えてくれたあなたたちのおかげだと感じて出てくると思う。

ここではそんな
きえそうなくらい小さく
誰かがいないと生きていけないような
伝えても伝わらない私に
それでもいいと想いにした
いつかの貴女への返事として


うんでくれてありがとう。」




Mother's day
もう過ぎちゃったけど、日頃の感謝を忘れがちな今日ちょっと、あるかわからない結婚式に読む手紙に向けて書いてみた。


#いつかのための手紙 #母の日

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