「ありがとう」で最期を迎える
こんにちは、キズキです。
実は先日、父方の祖父が
人生に終止符をうちました。
職業柄、人生の最期に携わることが多いなか、
身内となると違う感情が湧きあがること
また、我が子に対して
最期にかける言葉について
わたしのなかですごく
しっくりときた説明ができ
自分自身も納得してお別れを言えたため
少し記録がてらお伝えできればと思いました。
※ご気分悪くなるかたは早めにそっと閉じてくださいませ。
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身内の最期の別れのあいさつは魔法のことば「ありがとう」を伝える
子どもたちに学校や保育園を休んで
お葬式に行くこと、人間の『死』について
どう話していいのか・・・
をしばらく迷いました。
普段、見ることのない父の涙を流す姿に
仕事だったら・・・かける言葉は
わかっています。
でも、伝わってくる父の思い
もっと、何度も顔を出せばよかった・・・
もっと、孫たちとの関係を作る努力をすればよかった
もっと、たくさんのことをしてあげられた・・・
最後に、ひと目でいいから顔を見たかった・・・
と勝手に父の思いを想像し
仕事目線なら、家族目線ならと…
考えていてどう声をかけていいのか
わからなくなりました。
ですが、これだけは伝えたい、
こんなに父から思われて
「おじいちゃんは幸せだね。」
きっとこう思っている。
とそれだけ伝えていました。
娘の前で話せなくなるほど涙を流す
そんな父を見ていたら
おじいちゃん(父から見たらお父さん)の
存在はとても大きいものだったのでしょう。
話が少しそれましたが、
そんなことを考えていたら
わたしには「感謝」の気持ちが芽生えました。
子どもたちに説明するときに
眠っているおじいちゃんに
「ありがとう」と声をかけてと
お願いしました。
小学生の子どもは
「なんで?」と聞き返すので
ーおじいちゃんが生まれてこなければ、じぃじは生まれてこなかった、じぃじが生まれてこなければ、ママは生まれてこなかった、ママが生まれてこなければ、○○(長女)も○○(次女)も生まれてこなかったんだよ。だから、「生まれてきてくれてありがとう」と最期にお別れの言葉を言おうねー
と伝えました。
ボロボロ泣きながら説明すると
抱きしめてくれた長女。
理解してくれたかどうかはわかりませんが
きっと伝わったかな・・・。
本当に「ありがとう」は魔法の言葉。
聞いていて嫌な気持ちになる人は
少ないだろうし
発して心地よさしか感じません。
そして、どんな親でもありがたみは
忘れてはいけないと・・
(つらい経験を親から受けることがあっても)
(縁を切る選択をしたとしても)
この世に生まれてこれたのは
親や祖先が奇跡を起こしてくれたから
改めて感じました。
もう一つ、教訓が、
「あたりまえ」はない
ここはわたしの中ではブレません。
明日が必ずあるとは限らない。
明日もあたりまえにいつもと変わらない平凡な
1日を終えることができるとは限らない。
改めて、1日1日を大切に生きていきたい。
毎日、寝る前には感謝して眠りにつきたい。
そんなことを思いながら
綴らせていただきました。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました🍀