未だに異分子な気がする

未だ異分子な気がする。

　東大生活が4ヶ月目に突入した。未だに馴染めていない気がするのは何故だろう。大半が初めましての人だからか、それともわたしがここに呼ばれていないか。

　たくさんの人と出会った。たぶん、わたしが今まで会ってきた中で絶対に被らないようなジャンルの人たち。努力家な人、優秀な人、面白い人、たくさん出会った。すごく愉快な人たちだった。でも、この中に自分の居場所がないような気がするのはなんでだろう。わたしは、どこのコミュニティにも属していないような、いわば放浪の民のような気持ちで日々を過ごしている。

　東大の真に美しい時間は夕方。夕陽が差し込むキャンパスで、学生が帰りがてらカフェでお茶をしていたり、何かを熱心に話し込みながら歩いていたりする。わたしの1番好きな時間。

　この時間は大好きでいつまでも見ていたいのに、わたしはこの空間の構成員、つまりメンバーではない気がする。外から東大を見ているような気がする。いつ私は胸を張ってここに居場所があるといえるんだろう。そんなことを考えながら毎日外を眺めている。