現役ママシッターに聞いてみよう!わたしの子育てレポート
キッズラインでは、ママとしての育児経験を、ベビーシッターという仕事に活かして働かれている方がたくさんいらっしゃいます。子どもといろんな経験をシェアして一緒に成長してきたママだからこその働き方。それを実現しているママシッターのみなさんに、育児体験談やサポートのポイントなどを伺いました!
今回は、双子育児を経験した山本詩基子さんのインタビューをお届けします。3人の男の子を、仕事と両立しながら育てる山本さん。「そんなに大変じゃないですよ」と笑って話されるウラガワには、徹底したルーティーン化などの育児のポイントが詰まっていました!
長男と双子、3人の育児を仕事と両立
ー山本さんの自己紹介をお願いします。
山本詩基子です。東京都を拠点にベビーシッターとして活動しているほか、地域の子育て支援コミュニティでの支援員も務めています。子育て歴は15年で、長男と、双子である次男と三男、夫の5人家族です。
ー男の子3人の育児、しかも双子…となると大変なことも多かったのではないでしょうか?
里帰り出産をした後、親族のいない東京へ戻ってきて、双子の出産から1年で仕事復帰もしています。夫の海外赴任に伴い、海外での子育ても経験しました。子どもが双子だ、ということを話すと、「それは大変だったでしょう」と言われることが多いのですが、幸い、夫や長男、ママ友たち、そして仕事場の同僚たちの理解もあって、自分ではそんなに大変だったという印象はないんです。
双子育児の乳児期は道具をうまく取り入れて
ー仕事と育児を両立し、現在ではその経験をシッターとしても活かしている山本さんに、育児のポイントをお聞きしたいです。まず、双子のお子さまの乳児期に印象に残っていることはありますか?
長男と双子は2歳半、年が離れています。双子の育児がスタートしても、長男はまだまだ甘えたい時期でした。家でワガママを貫き通すようなことはなかったのですが、その反動なのか、保育園では先生にべったりで…。あるとき、担任の先生に夫婦そろって呼び出されて、「長男くんだけのための時間も作ってあげてください」と言われました。
そのアドバイスを受けて、誕生日と、半年に1回は、長男だけと遊ぶ日を設けるようにしました。
ーお子さまそれぞれに寄り添ったケアが必要だったんですね。旦那さまからの協力はどのように得ましたか?
三男が3か月を迎えたときに、風邪を引き、反応が悪く脱水症状なども見られたため、数日間入院することになったんです。そこから、夫が積極的に育児に介入してくれるようになりました。おそらく、3人の子どもを抱えているわたしを見て、「これは大変だ」と気付いてくれたのでしょう。
いまでも週末は必ず夫が子どもたちを遊ばせるために外に連れ出してくれます。なので週末はわたしひとりの時間が確保できて、仕事や自分のことに集中できていますね。
ー寝かしつけは育児の中でも悩む親御さまが多くいらっしゃると思いますが、コツはありますか?
母乳だと難しいですが、双子たちはミルクで育てていたので、夜の間にお腹が空いて起きたときには、なるべく自分で飲めるような環境を作っていました。いまでいうミルククッションのようなものをタオルで自作して、起きたら哺乳瓶を口元に運びやすいようにしていたんです。もちろん、子どもと一緒に目は覚めますが、こちらの力をあまり必要とせず、お腹いっぱいになると自然と哺乳瓶から離れてくれるので楽でしたね。
昼間の抱っこも、双子をいっぺんに抱くことはできないので、抱っこ紐の代わりに海外製のリュック型のものを使用し、ひとりを背中に、もうひとりを腕に…という形で対応していました。
家事は分担&完全ルーティーン化
ー道具をうまく工夫して育児に取り込み、負担を減らされていたんですね。家事のポイントはありましたか?
仕事と、自分の時間を確保するために、1日の流れを完璧に作っていました。
まず、4時半に起床して、朝ごはん、夕ご飯の支度をします。5時に子どもたちが起床し、6時半までに家を出れる状態に。また、わたしが子どもたちの着替えや朝食の世話をしている間に夫がお風呂掃除、掃除機をかけるなどの家事をしてくれていました。7時前に家を出て、夫が車で3人を保育園に預けに行きます。
仕事が終わってからわたしが子どもたちを迎えに行って、帰宅したら朝に用意してあった夕ご飯を完成させます。このときにするのは味付けをするとか、炒めるとか、簡単な調理だけです。その後、夕食とお風呂を済ませ、20時頃子どもたちは就寝。そこから翌日の保育園への持ち物の準備や洗濯物をたたむ、片付けるなど細々した家事をこなしていました。
ー一連の流れの型を作ってしまい、分担を明確にすることで、家事をスムーズに行っていたんですね!とはいえ、育児には病気などの不測の事態も起こると思いますが…。
そうですね。会社勤めだったときは、保育園からの電話があるたびに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。幸いなことに、上司や同僚が35歳前後の子育て世代の方が多く、子育てに理解のある職場だったんです。先に仕事を終えて保育園に行かなくてはならないことに罪悪感を覚えても、「母親という仕事はあなたにしかできないんだから!」と送り出してもらうことができました。
また、子どもたちが保育園に通っていた頃が、父親の育児参加が国全体で積極的に呼び掛けられているような時節だったんです。夫の職場でも、育児休暇や学校行事への参加などが推奨されていました。そのため、子どもたちのために必要な休暇は、半々で取得できたので、仕事との両立も可能でした。
当然のようにも思えますが、双子だと、片方が病気にかかると、数日後に必ずもう片方も発病するんです。それがインフルエンザともなれば、2週間は面倒を見ないといけないことも…。そういったこともありましたが、夫と分担して乗り切りました。
双子だからこそ比較しない
ー双子育児だからこそ気を付けていたことはありますか?
「比較はしないこと」は徹底していました。外の世界だと、嫌でも比べられてしまうことは分かっていたので、家庭内では、ふたりを比較するような発言はしないように意識していました。
双子でも、すこしずつ違っているところがあるんですよね。それを個性だと思って、それぞれの違うポイントを褒めるようにしています。お互いの良いところを認識し、それぞれが優れていると伝わってほしいんです。
やっぱり競争意識はあるみたいですし、「双子に生まれていいことなかった」と言っていますが…喧嘩はしながらも互いの苦手な部分を補い合って、うまく切磋琢磨しながら成長しています。
ー素敵な心がけですね。そういった気持ちの部分も活かしてベビーシッターとしてご活躍されていらっしゃるのだろうと想像できます。
わたしのプロフィールを見て、双子のお子さまを育てるご家庭からの依頼もありますね。
時間がない育児期間でも、キッズラインなら働きやすい
ーそもそも、どうしてキッズラインでベビーシッターをはじめたのでしょうか?
もともと、大学を卒業してから幼稚園教諭として教育に携わっていました。その後、転職してホテル関係などの仕事をしていたんです。3人の育児をしながら、また教育の仕事をするのは、想像するだけで大変そうで…もっと年を重ねてからじゃないと復職はしないだろうと考えていました。ただ、いつかは戻りたいな、と。
夫の海外赴任が終わって帰国してから、知人の会社で働き始めました。海外へ行く前も働いていたので、わたし自身はその頃の生活に戻ったという感覚でいました。でも子どもたちはそうじゃなくて…わたしが働いていたときのことをすっかり忘れてしまっていて、「お母さんは仕事をしているんだよ」と言っても、なかなか理解してくれませんでした。それで両立が難しいと感じ、育児を優先しながらできる仕事を考えることにしたんです。
もともとキッズラインの代表の経沢香保子さんのことを知っていて、ベビーシッターサービスであればいつかと考えていた保育の仕事への復職も叶うと思い、登録会に参加しました。
ー実際に、キッズラインで働くことと育児の両立は可能でしたか?
キッズラインのサービスであれば、自分でスケジュール管理ができるので、子どもたちを優先しながら働くことが叶っています。
ー山本さんは幼稚園教諭としてのご経験もおありですが、双子のお子さまの育児経験もベビーシッターの活動に活きていますか?
3人の子どもを育てている、という意識や経験そのものが、落ち着いたシッティングの姿勢に現れていると思います。双子のシッティングの依頼であっても、「一度経験しているので、どんなことが起きても対処できる」という実感があるんですよね。なので、自分の子どもたちが幼かった頃よりも、もっと穏やかな気持ちでサポートができています。そのこころの余裕から、「あのときはできなかったけど…」というような子育ての工夫も、サポートのなかで実践できているんです。
ーキッズラインのベビーシッターのやりがいを教えてください。
やはり、自分の子どもたちの育児だと、家事、仕事など、ほかのことも考えながら同時進行で行わなければなりません。しかし、仕事として行っているシッティングであれば、ご依頼いただいた時間は、サポートするお子さまたちに全身全霊で向き合って過ごすことができます。こんなに集中してお子さまたちの成長を見守れることが、とても嬉しいと感じるんです。
ー育児経験を糧に、さらに一歩進んだサポートをしていらっしゃるんですね。本日はありがとうございました!
キッズラインでベビーシッターとして活動し、たくさんのお子さまの笑顔を増やしませんか?
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