SSI DIDs VCsの学習ソース(Self-Sovereign Identity / Decentralized Identifiers / Verifiable Credentials)
先週JCBI(Japan Contents Blockchain Initiative)のSSI DID部会にてSSI DIDs VCsの入門勉強会を行ってきたのですが、その準備として色々なドキュメント目を通していました。SSI DIDs VCsまわりはまだ体系的な書籍も無く、キャッチアップするのも結構大変だなーと感じているので、参考になりそうな学習ソースをピックアップしておきます。
SSI DIDs VCs入門資料
入門概要系
次世代アイデンティティ基盤実証実験
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授 / 慶応義塾大学SFC研究所ブロックチェーン・ラボ 副所長(技術統括)である 鈴木茂哉さんの資料です。概要キャッチアップするのに良い資料です。
https://kbcl.sfc.keio.ac.jp/events/2021_01_13-univ-dx/2021_01_13-keio-bc-univ-dx-suzuki.pdf
Self-Sovereign Identity: Ideology and Architecture – Christopher Allen – Webinar 51
自己主権型アイデンティの10の原則を提唱したChristopher Allen氏のウェビナー資料です。
業界レポート
ブロックチェーン技術等を用いたデジタルアイデンティティ
の活用に関する研究
野村総合研究所とNRIセキュアテクノロジーがまとめたブロックチェーンを活用したデジタルアイデンティ領域のレポートです。アイデンティマネジメントシステム(IMS)について詳細にまとまっています。
https://www.fsa.go.jp/policy/bgin/ResearchPaper_NRI_ja.pdf
技術周り
分散型IDと検証可能なアイデンティティ技術概要
SSI / DID〜フィンテック養成勉強会 # 24で発表されたFujieさんの資料です。技術概要をキャッチアップしていくのに良い資料です。Youtubeアーカイブも残っているのでこちらもぜひ。
W3Cの規格ドキュメント
W3C(World Wide Web Consortium)にて規格化された内容がまとまっています。より深い技術仕様をキャッチアップしていくのに良さそうです。
GMOのテックブロクのSSIカテゴリー
GMOのテックブログではSSIカテゴリーがあり、Hyperledgerを活用した技術的な取り組みなどが書かれています。
業界団体系
Sovrin Foundation
SSI 自己主権型アイデンティティ実現のために活動している国際的なNPO。
Hyperledger IndyをインフラとしたSovrinNetworkというSSIサービスを提供している。
World Wide Web Consortium (W3C)
World Wide Webで使用される各種技術の標準化を推進するために設立された標準化団体、NPO。
DID規格の標準化に向けて動いている。
Decentralized Identity Foundation(DIF)
DID実現に向けて、オープンエコシステムを確立し、参加者にとって相互運用を回せるための基盤技術の開発を目的とした組織。
エンジニアリング主導の活動をしており、オープンソースに基づいた標準仕様を推進しようとしている。
コミュニティ
DID Developer Community(仮)
DID/VCに興味のあるエンジニア向けのコミュニティとなっております。Discordで運用されています。
記事
W3Cが分散IDの規格を標準化、そこに至るまでの歴史を振り返る
ワクチン接種証明のVerifiable Credentialsを覗いてみる
以上です。他にも良い資料があればぜひ教えてください!