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【グローバリズムの減速】アメリカがウクライナ・ロシア戦争に介入しつづける本当の目的

アメリカはウクライナ・ロシア戦争によって、米ドルの地位の弱体化を招き、非米グループ『BRICS』の連帯強化という皮肉な結果を招きました。

欧州・日本も同じく、ロシアから(表向きは)資源を輸入できなくなり物価・電気代高騰の煽りを喰らい、ウ支援の継続による政権支持率の急落につながっていて、米欧日ともに何一つよい果実を得られていません。

それではいったいなぜアメリカはこのウ露戦争の介入に異常な執着心を見せるのでしょうか。

表向きには、「専制主義国家のロシアによって一方的な侵略を受けた民主主義国家のウクライナを助けるため」ですが、本質は違います。

真の目的は、ウクライナの「資源」です。

詳細は今朝配信したこちらの動画で解説しているので詳しく知りたい方はぜひこちらもご覧ください。

​【グローバリズムの減速】アメリカがウクライナ・ロシア戦争に介入しつづける本当の目的

公開されたデータによれば、

●ウクライナの鉱物資源の価値は約14.8兆ドルと推定されている
●そのうち7.3兆ドルはドンバス地方にある

ということです。

ドンバス地方は、ウクライナの東部にあるドネツク、ルガンスクの2州のことを指し、ロシア系住人が大部分を占めており、現在はロシアの掌握下にあります。

このまま停戦となれば、7.3兆ドルの資源を保有するドンバス地方はロシアの領土となるでしょう。

アメリカは自ら2014年の政変クーデター(マイダン革命)を策謀し、ウクライナに人工的な新米政権を作成して以降、ウクライナを属国化し、ドンバス地方のロシア系ウクライナ人を迫害し、ロシアとの対立を煽り続けてきました。

その目的は大きく言えば2つ。1つは当然「ロシアの弱体化」であり、もう1つが「ウクライナに眠る巨大な資源」だったということです。

また、​上記の動画​でもお話しましたが、イスラエル・ハマス戦争の背景にもウクライナ紛争と同様に「資源」があります

ガザの沖には未開発の巨大な天然ガス田があるのです。

年間収入に換算すると7億ドルから8億ドル(10年以内には70億ドルから80億ドルの収入になる予測)とも言われています。

パレスチナ自治政府はこのガス田の所有権を主張していますが、イスラエルは「パレスチナは国家ではないから」という理由でこれを拒絶。開発は遅々として進んでいないのが現実です。

イスラエルがガザを侵略する目的は2つ。

1つは、ガザ地区からハマスを一掃し管轄権を取得すること。もう1つは、「ガザ沖に眠るガス田」です。

現在起こっているウ露戦争も、イスラエル・ハマス戦争も、どちらも背後には「巨大なエネルギー利権」が絡んでいるのですね。

帝国主義国の欧州各国は世界中に植民地を作り、他国の資源を簒奪し、現地に住む人々に強制労働させてきました。

アメリカは奴隷商人から安く奴隷を買い占め、農園で搾取し、彼らの人権を蹂躙し続けてきました。

欧米列強の繁栄は、搾取と簒奪と人権の迫害によって成立していたのです。(いっぽう、日本の戦時のアジアの統治の目的は西欧列強のグローバリズムとは本質的に異質なものですが、これを「侵略」とする自虐史観が現在では一般的ですね。)

前回の大戦を経て80年が経った今もその構図は、本質的に変わっていないという現実を私たち日本人も認識するべきでしょう。

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