クオリティの高いカメコ写真を生み出す方法
全てを記したので持って行ってほしい。
初めに
きっかけはこんな写真を自分も撮りたいと思ったことだった。
今思い返すと私の動機はこんなすげぇ写真を撮りたいの一心だった。
持続的な動機ではなかったかもしれない。
カメラでアイドルの写真を撮り始めて7年が経ち遂に飽きた。今後アイドルの写真を撮る予定はほとんどない。
そこでこのノートを書いた。7年間曲がりなりにも如何にいい写真を撮るかを考えてきた。自分なりの現時点での答えを明示するので、吸収するなり、議論するなり好きに使ってくれ。反対意見は大歓迎だいつでもコメントを待っている。
これが最後に自分にできることだ。
(※このノートは主にイコノイジョイのホール、アリーナ会場で、クオリティの高いカメコ写真を撮ることを目的としている。個別撮影会でのストロボを使った撮影は全く異なる。)
必要なもの
カメラ本体
おすすめの例(2024/3)
・R6 markⅡ
・R3
・Z8
・Z9
・α9Ⅱ
・α1
最新でとにかく高価なものを使おう。
これまでキャノンのカメラを6台
(6D、6D markⅡ、5D markⅣ、1DX markⅡ、R6、R6 markⅡ)使ってきた。
高価なカメラボディで得られるものは画質ではない。
正確で速いフォーカスと速くて継続的な連写である。
写真のクオリティはどの写真を選ぶかにかかっている。
そのためにはどんな瞬間でも確実に逃さないことが必要だ。つまり最新のミラーレスカメラが必要だ。
そしてある程度の枚数が必要だ。その結果高スペックなカメラが必要である。
私の体感で1万枚写真を撮ってもいい写真は約5枚しか選べない。
R6 markⅡで1万枚撮っている間に、6Dでは3,750枚しか撮れない。
さらにはその3,750枚のうち何枚ピントが合っているだろうか。
半分かもしれない。
その中にいい写真がないという事態は当然起こる。
カメコを始めたばかりだと、どの写真が良いか判別をするに至らないことにもなり得る。
最低でも10枚/秒のスペックは準備したい。12~15枚/秒くらいが程良いと思っているが、速いダンスの時は足りなく感じる。
20枚/秒〜は同じ写真が多すぎて選ぶのが手間に感じる。
レンズ
イコノイジョイでは100~800mm程度の焦点距離が必要だ。
ズームレンズ、単焦点レンズどちらでも良い。
ズームレンズのメリット
・軽い
・小さい
・安価
・ある程度どの座席でも使える
ズームレンズのデメリット
・単焦点ほど解像力(画質)は良くない
単焦点レンズのメリット
・究極の解像力(画質が良い)
単焦点レンズのデメリット
・重い
・大きい
・高価
・距離によって使えないのでカメラとレンズが2台必要なこともある。
全て捨てて高画質を目指すのが単焦点だ。ズームレンズでは絶対に得られないクオリティを得ることができる。しかしレンズは少なくとも2本は必要になる。
(例:70-200mm+400mm)
単焦点は席が遠くて撮った写真を拡大する時にもその威力を発揮する。
高精細な写りは拡大しても美しい。ただしものによっては3kg近い重さになるので特に女性は注意が必要だ。
一方ズームレンズは単焦点ほど高精細には写らない。
しかしそのズームレンズで唯一高クオリティを目指す方法がある。
PCでAIノイズ除去処理(高画質化処理)することだ
ズームレンズで高クオリティの写真を目指すには、PCでの処理が必要だと考えている。
おすすめのレンズの例
・Canon L レンズ
・Nikon s-line レンズ
・Sony gm レンズ
Canon RF200-800、Nikon Z180-600、Sony FE200-600など一部のズームレンズは各社の高品質ブランド(L,s-line,gm)ではないことがある。
先日CanonのLレンズであるRF100-500と非レンズのRF200-800を比較した。
2年間使ってきたRF100-500を用いて比較したので確かな結果として示したい。
ほぼ同じ場所からそれぞれrf100-500@500mm、rf200-800@800mmで撮影した画像を比較した。
当然500mmの方が小さく写る。
しかし500mmで撮った写真を無理に拡大した写真と、800mmで撮った写真を少し拡大した写真では画質に大差はなかった。むしろrf100-500mmの方が色乗りは良かった。(ただしこれは切り取っても画素数が足りる、スマホのような小さい画面で見た時に限る)これはニコン、ソニーでも同じ現象が起こると考えている。
(これはpcでAIノイズ除去処理を用いて行なった比較である。同処理を行わない条件での比較は不明だ。)
つまりスマホで閲覧するためのカメコ写真の場合は、わざわざ重くて近距離で使い難い200-800のようなレンズを使う必要はないと考えている。
距離が近い場合は、100-500の方が質の高い写真を残せる上に、軽くて小さいので扱いやすい。
以上のことから各社のズームレンズをレンタル・購入する場合は例え焦点距離が短くてもCanon L レンズ Nikon s-line レンズ Sony gm レンズが良いと考えている。純正以外のレンズは今回の趣旨にそぐわないので必要としない。
最近は会場が大きいのでRF100-500mm F4.5-7.1 L IS USMがZ 100-400mm f/4.5-5.6 VR S、FE 100-400mm F4.5-5.6 GMとは異なって500mmまである事は非常に価値がある。
ちなみに上記の現象は単焦点レンズとズームレンズを比較した時にも起こりうる。
RF400mmf2.8とRF100-500mmを比較すると、RF400mmの方が小さく写っても拡大するとRF100-500より綺麗である。
これらを踏まえると、自ずとズームレンズの選択肢は各社
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
RF100-300mm F2.8 L IS USM
Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S
FE 100-400mm F4.5-5.6 GM
(2024/3)
のみだと考えている。
席が遠い時は画素数が4,000万画素以上のような高画素のカメラボディを使ってpcでAIノイズ除去処理(高画質化)するか、潔く諦めよう。ズームレンズの場合テレコンを使うよりも綺麗な写真を生成できる。
単焦点レンズはテレコンを装着し遠い席でもクオリティの高い写真を残せる。
単焦点レンズは古すぎない限り全て素晴らしい写りでおすすめだ。
ただしテレコンをつけた場合はPCでノイズ除去処理をするのが望ましい。
感覚的な内容だがオススメはCanonだ。
CanonのLレンズはアイドルをアイドルらしく描写してくれる。まつ毛だけはパキッとするがそれ以外は写りすぎず少しフワッとしている。ハイライト部分の描写は特徴的で非常にキラキラしており、アイドルをより輝いてハッピーに写してくれる。
記録カード
カメラ本体で使用できるカードのうち最も書き込み速度が速いものを使おう。
必然的に最も高価なカードだ。
cf express type a,bを使える場合は書き込み速度がsdカードより非常に速いので必ず使おう。
カードの書き込みが遅いと、連写中にシャッターを切れなくなる。
先述した通り一瞬を逃さないために高価なカメラを使っても、書き込みが遅くてシャッターチャンスを逃すと意味がない。
以下おすすめを示す。(他社製で安いものも他にある)
(書き込み速度が最も速いCFexpress 4.0 Type Bカードは業務用の異常な価格なので掲載していない)
CFexpress Type Aはよく分からないので自分で調べてくれ。
何GBのカードが必要かはググってくれ。例えば「R6 記録可能枚数」で検索
するとcrawが32gbに2750枚書き込めると記載がある。(後述するが記録形式はCanonではcrawがおすすめだ)
つまりr6では32gbで2,750枚、64gbで5,500枚は書き込める。
ちなみに私は12枚/秒と20枚/秒の併用でヘビーに連写し続けているが、1公演で多くて6000~8000枚だ。参考程度に。
写真編集用デバイス
PC iPad
が主な候補だPCが望ましいと考えている。
iPadのメリット
・軽い
・外出先でも操作しやすい
・PCより安い
・タッチペンで直感的な編集が可能
iPadのデメリット
・データの読み込みが遅く、大量のデータ読み込みに向いていない。
・Photoshopが使えない
・Aiノイズ除去などの高画質化が使えない。
・バッテリー持ちが悪い
PCのメリット
・データの読み込みが速い
・動作か軽い(それなりのスペックが必要)
・Photoshopが使える
・Aiノイズ除去などの高画質化が使える
・ショートカットキーを使って軽快な編集が可能
・ヒストリー(編集履歴)を表示し、編集を遡れる
・バッテリー持ちが良い
PCのデメリット
・重い
・椅子と机がないと扱い難い
・iPadより高価(写真編集のためだけにPCを買うのは酷)
PCを使う際は、メモリが少なくとも16gbは必要だ。
カメラ本体の画素数が大きくなるとさらに大きいメモリが必要だ。
目安として16gbメモリのpcで1枚約20mbのデータは快適に編集できるが、35mbくらいになると動作が重い。
例えば「R6 markⅡ 記録可能枚数」でググると1枚あたりのデータの重さがでてくるので自分のカメラ名で検索して概算しよう。
モチベーション
最も必要なものだと考えている。
例えば今の自分には全くモチベーションがないので、良い写真なんて撮れるわけがない。
「推しの良さを写真で広めたい。」
「誰よりもいい写真を撮る」
「誰よりもいいねをもらう」
どんな不純な動機だっていい。とにかくモチベーションがあった方が良い写真を生み出せる。
そしてそのモチベーションを持って日頃からsns上の写真を見る。
とにかく見る。そして自分との違いを受け入れて、取り入れる。自分に合わなければ元に戻す。違いを取り入れないと現状維持だけが続く。
そして現在抱えている課題について、対策を試行し続ける。
そのためにはモチベーションが必要だ。
カードリーダー
使用する編集用デバイスに合わせたものを使おう。
「プログレード」のカードリーダーはなぜか他社と同じ規格でも桁違いに速く読み込めるのでおすすめだ。
撮影の準備・設定
前日の準備
バッテリーを充電しよう。
記録カードは全てカメラ内でフォーマット(初期化)しておこう。
過去のデータが入っていると読み込み時に混ざってややこしい上に、書き込みが遅くなることがある。
カメラの設定
マニュアルモード(M)を使おう
シャッタースピード
1/500~1/1000
手を振っているだけのシーンなら1/500で十分だ。
しかし激しいダンス中は1/500では、顔はブレないが手がブレることが多い。
1/1000まで上げれば激しいダンスでも全身ブレない。
もしpcでaiノイズ除去処理を使う前提ならば、isoを高くして1/1000にしてしまった方が良いだろう。1段分のiso感度の差など全くわからない。
ダンスシーンにおいて、
距離が遠くて撮った写真を大きくトリミングする場合、
クロップする場合、
4,000万画素を超えるような高画素機を使用する場合
はシャッタースピードを1/1000にすべきだ。
いずれの場合もブレが顕著にわかりやすくなってしまう。
立って手を振っているだけのようなシーンでは気にする必要はない
F値
iso感度を低くするために最も低い値で良い。
iso感度
手動で露出に合わせて変えよう。
シャッターを切りながら最も触りやすいダイヤルにiso感度を割り当てて、ファインダー内で明るさを確認しながら適宜調整しよう。ミラーレスではない一眼レフの場合は、ファインダー内で明るさを確認できないので、達人になるかオートにしよう。
(慣れないうちはオートで良い)
シャッタースピードとf値を固定しiso感度で露出を合わせる。
ライブ中にはオートでは露出が合わないシーンが存在する。
(これはどんな測光モードを使っても避けられない)
例えばお立ち台、トロッコで逆光になるシーンだ。
isoをオートで、トロッコにメンバーが乗っているシーンで真っ暗な写真を撮ったことが誰でもあるだろう。最悪の逆光の状況ではオートでは露出が合わない。
メンバーが真っ暗な写真を撮っても後から現像でもどうにもならない。
そんなコロコロダイヤルいじりながら撮影できないだろ。と思う人もいるだろう。
しかし実際は1曲通してisoは変更することなく撮り終えてしまうことがほとんどだ。
オートで設定がコロコロ変わるので、曲中に露出が目まぐるしく変化していると思っていたが、それはオートの不安定さに起因する誤解だったと認識している。
落ちサビで暗くなるようなシーンでも適正の露出は明るいサビのシーンとほぼ変わらない。暗いものは暗いのだ。
ホワイトバランス(WB)
マニュアル4000k~5000kで固定しよう。
rawデータで撮ればあとから編集できるので深く考える必要はない。
だが適正なホワイトバランスで撮ったほうが再現性の高い現像がしやすい。
屋外は昼の太陽光でも夜のライトでも5000kで概ね適正になる。
屋内はライトが暖色であることが多く、4000kで概ね適正になる。
オートでも良いがどうしても正確性は低く何より同じシーンでムラが出る。
適正なホワイトバランスで撮ったほうが再現性の高い現像ができる。
記録画質
最もファイルサイズの小さいraw
ファイルサイズの小さいrawを使うことで連写の持続時間を伸ばすことができる。決定的な瞬間を逃さないために非常に重要だ。
craw、高効率raw、圧縮rawなど最もサイズの小さいrawファイルで良い。
真っ暗な写真を編集で無理に明るくしたりしない限りは画質に違いはない。
特にスマホで見るだけなら差は分からない。
jpegは今回の趣旨に反するので採用しない。
最近のサイズの小さいrawはファイルサイズがjpegとほぼ同等なのでjpegにするメリットはない。
カードの記録方式
撮影後すぐに編集用デバイスの取り込めるなら1枚に記録するだけで良い。
しかし家に帰宅してからデータを取り込む場合は、2枚同時記録にした方が無難だ。
sdカードは落としただけでデータが消えることがある。
私はカードを折ってデータを全損してしまったことがある。
cfexpressなどはそこまでの心配はいらない。
シャッター方式
メカシャッター・電子先幕シャッター・電子シャッター
から選ぶ。どれを使っても一長一短だ。
私は場面によって使い分けている。
(最新の機種は電子シャッターのみも多い。)
メカシャッターのメリット
・不都合が起こらない。
メカシャッターのデメリット
・シャッターを消耗するのでいずれカメラを修理しなけらばならなくなる。
・電子シャッターほど高速で連写できない。12〜15枚/秒ほどが限界。
電子先幕シャッターのメリット
・不都合が少ない
電子先幕シャッターのデメリット
・状況によってはボケが欠けることがある。(画像6参照)
・シャッターを消耗するのでいずれカメラを修理しなけらばならなくなる。
・電子シャッターほど高速で連写できない。12枚〜15枚/秒ほどが限界。
電子シャッターのメリット
・高速で連写できる。
・シャッターを消耗しないので修理の心配がない。
電子シャッターのデメリット
・暗い時にフリッカー模様が出てしまう。(画像7参照)
・連写の持続時間が減る。
(連写が速くなるために書き込みが詰まるのではなく、バッファの容量そのものが小さくなる。)
フリッカーについては高周波フリッカーレス機能などを用いても完全に消えることはない。電子シャッターを使う限りは必ず出る。
AF方式
AIサーボAF、コンティニュアスAFのような被写体を追尾する方式にしよう。
最新の機種は瞳AFをONにしてゾーンAFを使うことで、ゾーンAFの範囲内で瞳AFを使用できる。隣のメンバーに瞳AFのフォーカスが持っていかれないのでおすすめだ。
最も正確性の高い設定だと考えている。
手ブレ補正
カメラ本体の手ブレ補正をonに設定しよう。
レンズの手ブレ補正(STABILIZER)をonにしよう。
(レンズ本体にon offがある)
距離が遠い時のクロップ撮影について
距離が遠い時にクロップ撮影することが有効だ。
しかしその原理については理解する必要がある。
クロップ撮影することと、撮った写真をあとから切り取って拡大(トリミング)することは同じでる。要は初めからトリミングして撮影しているだけだ。
距離が遠くて明らかに撮影後にトリミングする場合にクロップ撮影すると良い。
初めから切り取ったデータなので、データ容量が小さくなり撮影後の編集やデータ転送、管理が楽になる。
またデータが軽いので連写の持続時間も伸びる。
メンバーを大きく写せるのでオートフォーカスが合いやすい。
ちなみにクロップモードは、撮影中に使いやすいボタンに割り当てておくと良い。
カスタムモードを1つクロップ撮影モードに設定しておくのもおすすめだ。
瞬時に変更できるので使いやすい
親指AFの設定
親指AFを設定しよう。ググったら出てくる。
撮影中の留意点
基本
親指AFボタンを押しながらピントを合わせ続けてシャッターチャンスが来たら、シャッターボタンを押す。
カメラの機種によっては、連写し続けるとバッファが詰まることがあるので、メンバーが後ろを向いたタイミング、他メンバーと重なったタイミングで細かく連写を止めよう。
縦か横か
基本的に縦で撮った方が良い。
横で撮ると他のメンバーや余計な背景が入り込んでしまう。写り込んだメンバーが事故画だと結局縦に切り取るので、初めから縦で良い。
ただし明確に横で撮った方が良い場面が存在する
・あえて背景を入れたい場面 (画像10)
・メンバーが横に移動している場面(画像11)
・メンバーとの角度がある場面 (画像12)
写真の編集(現像・レタッチ)
Lightroomと補助としてPhotoshopを使う前提で書く。
写真のセレクト
高いクオリティの写真を生み出す上で、
セレクトが非常に重要であることを絶対に忘れてはならない。
セレクトはLightroomでレーティング⭐︎とフラグ、カラーラベルを使ってセレクトしよう。
当然ながら事故画をセレクトしてはならない。そのためには他人の写真をたくさん見ることが必要だ。
また第一に表情に注目して写真をセレクトするのも事故画を選ばないポイントだ。表情が良い写真だけを選び、その中からポーズやシーンが魅力的な写真を選ぶと事故画を生産しない。
写真のトリミング
セレクトの次に非常に重要な作業だ。
基本的にその写真で伝えたいことやテーマが明確にわかりやすいようにトリミングした方が良い。
また不要な背景や事故画になってしまっているメンバーは必ず切り取ろう。
RAW現像
好きにすればいい。
ただしこの工程で生み出される写真の「色」はトリミングに次いで非常に重要な要素だ。写真の第一印象に密接に関わる。
その点は十分に留意して進めたい。
(心理学では青は他の色より印象に残りやすい)
こだわりがない場合は全体的に白飛び寸前まで明るくし、シャドウを高めにし、彩度も少し高めにすれば、アイドルのキラキラした写真として一般的に人受けは良い。
適切な露出で撮影していれば、迷うことなく少ない工程で完結するはずだ。
以下最も簡単な環境での写真の現像例を載せておく。
話がそれるがあなたのアイドル写真を閲覧する人は、「あなたの写真」を見たい訳ではなく、「可愛い、かっこいい、魅力的なアイドルの写真」を見たいだけなので、自然な現像をお勧めする。
明度と彩度
1つ前の項で明るくして彩度を上げることをお勧めした。
下の画像の○がついているあたりの色が一般的に人受けが良い。
写真がくすんだ色になる場合は、明度と彩度が足りておらずグラフの左下周辺の色になっている。つまり明るくして彩度を上げればくすんだ色から脱出できる。
ただし画像3のようにデータに明るさの情報がない場合はくすんだ色にしかならない。
RGBカラーを理解する
写真は光の原色RGBによって構成されている。
ブルーの反対はイエローであり、レッドの反対はシアン、グリーンの反対はマゼンタだ。
現像での色温度の調整は色をイエロー側かブルー側のどちらかにシフトさせている。
そしてブルーとイエローの中間にあるのは白である。つまり等量のイエローとブルーが混ざると白になる。
ではイエローからイエローを抜くとどうなるのか?
そこに待ち受けるのは白ではない。データ情報"0"だ。
つまり無である。
よくメンバーの顔が赤みがかっている場合に、カラーミキサーでレッドやオレンジの彩度を下げたり、輝度を上げて色を崩壊させているのを見かける。
色を引き算することはできないので覚えておくと良い。
赤い場合はトーンカーブレッドをシアン側にシフトしよう。そこには無ではなく”白”が待ち受けている。
特定色域の選択
フォトショップの調整レイヤーの特定色域の選択を使えば、レッド、グリーン、ブルー各色についてRGBの原理をもとに色被りを軽減できる。
マゼンタ被りも特定色域の選択を用いて調整するのが最も自然な仕上がりを期待できる。
トーンカーブについて
肌の補正・レタッチ(必ず行おう)
現像を行なった後に仕上げで行おう
様々な方法があるが最も簡単なものを紹介する。
初めに修復ブラシや削除ツールで、肌に写っている汗や細かい髪の毛のような不用物を削除する。
次にマスクツールを起動し、肌のファイルターをかけたい領域をブラシか人物選択で選択する。
選択領域の明瞭度とテクスチャを下げる。
(好みと状況によって調整が必要で画像21は一例である)
その他
早くsnsに載せたい人へ
早くsnsに載せるとバズりやすいのは周知の事実だ。
早く載せたいならセレクトの工程を省こう。
いい写真が撮れたと思った瞬間にファインダーから目を離して撮った写真にレーティングを瞬時につけて、すぐに撮影に戻る。終演後、レーティングをつけた写真だけを編集用デバイスに無線で飛ばして現像すると早い。
推しの魅力をより多くの人に伝えるために、早く写真を載せることは何も恥ずべきことではない。
周りの環境
モチベーションの項で触れたように他人の写真をたくさん見て吸収することは非常に大切だ。しかしそれに並んで重要なことがもう一つある。
周りに意見交換できる仲間がいることだ。赤の他人はその写真微妙じゃないか?と教えてはくれない。周りの環境を大切にしよう。その環境がモチベーションにもつながる。
そもそもオタクをやる上でいつも友達の存在には感謝してもしきれない。
どんな写真がsnsでのいいねが多いのか
snsでどんな写真がいいねが多いかについて、
現時点での考えをまとめる。推しの魅力を伝えたいカメコならたくさんの人に見てもらうためには重要なことである。
結論としてはあまりいいね数は追いかけすぎない方が良い。様々な要素が複雑に絡みすぎていて、少しの条件の違いで大きく結果がことなってしまう。
その中でもいいね数が多い写真の特徴を挙げる。
・閲覧されやすい時間帯(終演直後など)に投稿された写真
・写っているメンバーが世間的に人気がある
・初めて公開されたまたは撮影可能になった衣装や楽曲の写真
・特異的な特徴のある写真
・その写真の特徴が明確で分かりやすい。
・文章を含めて1つの投稿としていいねが多く、写真が投稿内容の付加価値になっている。
・アカウントが強い
(チェックマークが付いている、
フォロワー数がフォロー数より極端に多い、
一定数のアカウントが必ずいいねしてくれる、
これらを一部満たすとおすすめのタイムラインに流れやすい。)
過去の失敗集
1dxⅡからr6にカメラを変えたこと
ミラーレスで瞳AFを使った方がピントが合う率が上がるんじゃないか。そう考えて1dxⅡからR6に乗り換えた。定価で約70万のカメラから約30万のカメラへの乗り換えだった。
結果は散々なものだった。1dxⅡの方がAF性能が圧倒的によかった。やはり値段は嘘をつかなかった。軽くなったこと以外に良いことがなかった。
半年後に発売されたR6Ⅱを発売後すぐ買ったが、劇的にafが良くなった。暗い場面でも1dxⅡ以上にすごい。ファインダーも見やすいし、何よりボディそのものの作りも改善された。R6はすぐに壊れそうだった。一台持ちの自分には不安だった。
一時期jpegで撮影して現像していたこと
何が写っているかが全てで、写真の現像なんて関係ないじゃないかと思いつめ、jpegで撮影して適当に現像していた時期があった。今見返すと見るに耐えない写真ばかりだ。
pcで現像していたのにわざわざipadを買ったこと
会場の隙間時間に現像することが増えたので、どこでも扱いやすいipadを買った。しかし読み込みが遅くてあまりにもストレスだったので半年で売った。
RF100-500に1.4倍のテレコンをつけたこと
トリミングした方が綺麗だった。
席が遠いのでRF200-800をレンタルしたこと
rf100-500をトリミングするのと大差がなかった。
最後に
韓国でカメラを初めてからもう7年経ってしまった。初めは現場に行くだけでワクワクしたことを今でも覚えている。
しかし今はカメコに謎のタスク感を感じてしまっていて素直に楽しめていない。
カメコがないライブが楽しくて仕方ない。
また最近一般席と同じ価格のカメコ席が事前アナウンスなく後ろに飛ばされているのもモチベーション低下の原因になっている。
こんなオタクがカメコ席に行ってもどうしようもないのでここまで読んだモチベーション溢れるあなたには、是非私の7年間を盗んでカメコ席に行ってきて欲しい。
良い写真を楽しみにしている。
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