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実父の延命祈祷

実父は90歳を越えています。年齢を考えると、いつ亡くなっても不思議ではないわけです。
子どもとしては、1日でも長生きして欲しい。まさに祈る気持ちですよ。

寿命を見ると、あと3年は大丈夫かな?

しかし、
傾眠状態が増えて、食もだいふ細くなって行きました。

これはマズい!

聖天さまに、
天寿を全うさせてください。
まだ、寿命はあるはずだし。

湯浴祈祷を始めました。

浴湯祈祷とは、
聖天さまに、香油をかけて、聖天さまに沐浴祈祷する独特の修法です。
インドで、聖なる河、ガンジス川で身を清めていますよね。
拙寺では、香油を使わずに、温めた桃酒、梅酒、ドブロクなど、甘く風味のよいお酒で、沐浴させていただいています。

お伺いしてもお答えはなし。

しかし、
ある朝、4時半くらいですかね。
バキッとラップ音がしました。
ダメだと、観念しました。
父が挨拶に来たのでした。

土地神さまに朝のご挨拶をしても、帳が下がったまま。

案の定

施設から、父の呼吸が非常に浅くなっているとの電話。

見送られて、静かに眠るように、往生しました。

ですから、何でも叶うわけではありませんよ。

そこは弁えないといけません。


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