第14章 帰りの飛行機が出ない -カメラマンがバニラ農園と出会う物語⑧-
さて、1泊2日のリフ島の視察も終わり、19時発のリフ島→ヌメア行きの国内線手続きのため空港に向かう。
パトリックさんから、自分たちのバニラを使ったお菓子を売ってるお店が空港にあるということで飛行機を待ってる間に食べようということで少し早めに空港へ向かう。
どちらもバニラを使っているとのことだったので2個ずつの計4個買った。
味については、、ケーキ屋で過去働いていたこともあってヨイショしても仕方ないので正直に話そうと思う。
結論から言うと美味しくなかった。
それは日本人の味覚に合う合わないの話にもなるかもしれない。
具体的に何が。という話からすると。
とにかく甘い。
それはバニラの甘さではなく砂糖の甘さだ。
カスタードケーキに関して言えば、カスタードはおそらくゼラチンで固めたもの。黒い粒粒が見えるのでこれがバニラだろう。
食感は、羊羹に近い固さだ。タルトのパサパサした生地とカスタードがずっと口に残るような感じで珈琲を流し込みたかった…
ティラミスに関してはココアパウダーに味が潰されもはやバニラが入っていることすらわからない。
そして甘い。
イタリアやフランスにも行ったことがあるが、総じてデザートは甘かったので、やはり日本人の味覚では合わないのかもしれない。
彼らのバニラの良さを最大限に生かしたデザートを期待していただけに残念だった。
と、ここでディランくんが携帯を見て「あーーー」と突然言いながら携帯を差し出した。
【本日のフライトは中止します】
とキャンセルの通知メールだった。
なんと・・・、ここに来てまた飛行機トラブルか。
明日は日本への帰国日。今日ヌメアに帰って明日はゆっくりする日だった。
原因は?
またストライキ?
どうやら今回は飛行機の機材トラブルのようだ。
午前に出た飛行機がヌメア着陸手前で異常を感知したようで、そのままヌメアから帰ってこれないのだという。
あーだこーだ言っても仕方ない。飛ばないものは飛ばないのだから。
むしろ自分たちが乗ってた飛行機が上空で異常発生なんて言ったらどんなに不安なことか。
むしろラッキーと思うべき。
ホテルはエアカレドニアが手配してくれたので朝食夕食付き。
送迎バスが出ているようだが夕方18時半に迎えに来るとのこと。
現在時刻は15時過ぎ。
空港周りには何もなく、ここで3時間も潰すくらいならレンタカーを延長しようと言うことになった。
残念ながらレンタカーの延長代まではエアカレドニアは持ってくれなかった。
リフの最北端【ドキンの断崖】と言うところはリフ島の観光名所でもある。
もうすぐサンセットの時間ともあり、そこに向かった。
綺麗なターコイズブルーの海に夕陽のオレンジ色が少し混ざり、とても綺麗だった。
残念ながら少し雲が出ていて、この後大雨が降ったんだけど良いタイミングで写真が撮れた。
すぐ近くの教会。
ここもポートレート撮ったら素敵だなーと思い記録として撮った。
リフは他にもこんな可愛い教会もある。
ポストカードに出てきそうな可愛い教会。
そんなこんなで今日泊まるホテルがこちら。
オーシャンホテルというだけあって目の前はビーチ。
そんなこんなで朝食は食べなかったが朝8時のフライトは定刻通り出て無事にヌメアに着いた。