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中国大陸7都市ツアー記1

【中国ビザ申請編】

□ビザ申請のための入力

今回企画制作を担当してくれている上海のLuuvLabelから、公演の日程と、公演の許可証みたいなものが届いたので、それを持ってビザを申請する。

まずはじめに、中国ビザ申請センターのウェブサイトで、必要事項を入力する。

これが、英語か中国語でしか入力できない上に、

入力項目がとにかく多すぎる。

入力している途中でわけがわからなくなって、どうしても進めない部分があったりして、なんどもやり直し、気が遠くなる。

とくにわたしたちの場合、11日間で滞在する予定の都市が7カ所以上、

それぞれの州をプルダウンで選ぶのもかなりしんどい。(選択肢がめちゃめちゃ多い上に、その都市が"なに州"なのか、いったんウィキペデアで調べたり、郵便番号を知りたくて中国の"百度"というサイトで調べたり)

あとは、自分が生まれた場所、育った場所、最終学歴、その学校の住所の入力、さらに遡って両親が生まれた場所、今の家族構成、とにかく細部に渡って細かい入力項目がある。

この作業をメンバーそれぞれにやってもらうなんて、申し訳なさずぎる、、と思いながら、なるべくじぶんの通った道をみんながそのまま進めるように、スクショしながら進める。

(これはけっこう、この後に続くメンバーのビザ申請の道しるべとして役に立ったらしい)

わたしは基本、"ゲームをクリアしたい"気質があるので、

多少の困難は、クリアするまでとことん集中できるタイプではある。

("ドラクエ"で結構進んだところで突発的にエラーを起こしてゼロに戻ってもヘコたれずにまた何度もがんばれたり、"どうぶつの森"で延々と木を植え続けたり)

そんなワタクシの"ゲームクリア体質"を持ってしても、白目を剥いて、もう無理だあ、と投げたしてしまいたくなるほどの、いくつものトラップや失敗。(まず最初のあたりの写真アップのところで何度もエラーを起こして進めなかったりする)

それでもなんとか、膨大な量の入力をクリアし、プリントアウトして、ビザセンターの予約を取った。


□中国ビザ申請センター

それは、有明にある。

わたしの住んでいる吉祥寺からは、けっこう遠い。

ビザセンターが入っているビルの12階につくと、

かなり混み合っている。

警備のおじさまに予約の番号を見せると、この列に並ぶように、と促されて長い列に並び、じわじわ進む。

並んで30分以上経った頃に、その列を整えるお姉さんが現れた。

そして、わたしの申請の内容を見て、

"この列ではない、あの列に行くように"

と、別の長い列に新たに促された。

わたしはまったく違う列に30分以上並んだあとに、また別の列の最後尾に並ぶことになった。

OK大丈夫。そんなこともあるだろう。

わたしは比較的ゆったりした人間だ。

並んでいる時間を有効につかって、スマホでできる仕事をしよう。

そんなふうに、また30分以上並んだ。

そうしてやっとこ受付にたどり着くと、

わたしが予約した番号と、プリントアウトした書類の番号が違うのでもう一度申請からやり直すように、と言われる。

(あのトラップだらけの長い道のりの申請をまた…!?)

そのやり直しは、センターにあるPCでもできると言うのだが、

そのやり方がまったくわからない。

だいいち、なにをどう直せば良いのかがわからないのだ。

警備のおじさまに聞いてみたけれど、わかるはずもなく。

しばらく、わけもわからず20〜30分ほど格闘してみたけれどやはりわからなくて、

さきほどの受付に戻ってもう一度聞いてみた。

こんどは違うお姉さんがわたしの書類をみて、

"これはそもそも申請の種類が間違っている"

というようなことを伝えてきた。

そして、

あなたの申請は、個人申請では間違いなくその希望の日程には間に合いません

というようなことを言われた。



わたしは途方にくれた。

(とにかく相手の言語は中国語か英語か、伝わりにくい日本語なので、脳に浸透するまでに少し時間がかかる)

隣りにも同じように、あなたの申請は無理です、と言われて困惑している外人男性がいる。

彼は両手のひらを上に向けて、why?だったらどうすれば??的な困惑の表情。


えーと、とにかく、今日の予約は間違っていてビザの申請をすることはできず、

しかも改めて申請するとしても、7月の終わりまで個人での予約はできないということですね、(それは中国ツアーができないことを意味する)

ということを理解して、

いったん外に出た。

有明の夏空を見上げた。




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