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大粒納豆事件でヘルパー拒否

転倒とショートステイ

2023年1月、ばあばはまた室内で転倒して救急車を呼んだ。
転倒したのを救急車で病院に運んで、また何もないから家に帰されて、「気をつけてね」って伝えて私が帰宅した後、その日の夜にまた転倒してた。
もうね、「もうやだー」以外言えなかった。

これより少し前に、デイサービスはもう行かない!とへそを曲げてしまい、デイサービスは解約してた。
行かないって言った理由は、医者でも何でもない職員が「また歩けるように頑張りましょう」って言ったかららしい。
私、左足股関節は機能全廃で障害手帳持ちって言いましたよね?
そりゃもう、体験前の申し込み時も、体験で伝達不備があった時も、正式契約時も…
なんでこんなに何度も伝えていることを軽視するのかなぁと悲しくなったのは忘れません。
家族がどんだけ必死に説得してそこに送り出しているのか、少し思いを馳せてほしかった。

そんなこんなでデイ通いをやめて、ヘルパーさんを週2でお願いしていたのがこの頃。
ヘルパーさんが来るのは月曜と木曜。
転んだ直後で心配だったし、今回は頼むからショートステイの世話になってくれと懇願して、何とか了承。
ショートステイに1週間お世話になりました。
ショートステイからの帰宅後は延々と文句が続き、ご飯がまずいだの、血圧の測り方がなっていないだの、リハビリをさせてくれないだの…
何度説明しても、自分が股関節の手術を受けた慈恵医大のリハビリセンターと比較してて困った困った。
病院じゃないんだってば、リハビリ目的じゃないんだってばと何度伝えても伝わらず…。
「あそこは意味ないから、もう行かないよ。危ないから座ってろって言うばかりで、何もさせてくれない」
はー…デイはもう行かない、ショートステイももう行かないと、どんどん使えるサービスがなくなっていくなぁと途方にくれました。

進む認知症

ちょうどこの頃、色々なことがうまくいかなくなった。
転倒するより少し前、買い物に出た後に鍵を開けて、そのまま鍵穴から鍵を抜かないでいたことが何度かあった。
何のためのQrioKeyなのか…ボタンを押せば開くとあんなに教えたのに、練習もしたのに、ちゃんと使ってたのに。
なぜか普通の鍵を使い始めて、忘れるようになった。
これは防犯上とても良くない。
しかも厄介なことに、鍵を取り忘れていたから誰かが泥棒に入ったと思うという妄言がセット。
一日のうち23時間ぐらい在宅してるのに、いつ泥棒されたんだ…。

ショートステイから戻った後は、しばらく足元が不安だからと平日は全てヘルパーさんに入ってもらった。
お気に入りのヘルパーさんは2日しか入れないから、もう一人別の人が入ってくれていたんだけど、その人に買い物を頼んだことがきっかけで「あいつはもう来るな」と拒絶する事になってしまった。
本当にくだらないきっかけで、この後めちゃくちゃ苦労したので聞いて欲しい。
買い物代行で、納豆と他にもいくつか食材を頼んだそうなんだけど、納豆なんていくつも種類があるから、その時買ってきたのは確か金のつぶの小粒納豆だったと思う。

「私は大粒納豆しか食べないのに、買った記憶の無い納豆がある!!」
「それはヘルパーさんに買い物をお願いしたからでしょ?」
「頼んでない!!」
「じゃあ自分で買い物に行ったの?」
「歩くなと言われているから出ていない!」
「出ていないなら、ここにあるパンやバナナはどうしたの?」
「自分で買った!」
「買い物に行ってないんでしょ?ヘルパーさんに頼んだでしょ?」
「頼んでない!あいつは掃除しかしていない!!」
「ここにレシートもあるでしょ?ヘルパーさんが納豆を買うように頼まれたから買ってきたのよ」
「頼んでない!!こんなもの(レシート)偽造できる!私を騙そうとしてるんだ!!」

レシートの偽造なんてできねぇよ…
いや、技術があれば出来るけど、ヘルパーさんにその技術は無いし、一体何のメリットがあってそんなことを?
そんな納豆事件の後、私は絶対に誤解が生じないようにお買い物カードを作りました。
メーカー、商品名、画像で絶対に認識の齟齬が起きないように。

真ん中のが問題の引き金になった大粒納豆

それでしばらくはヘルパーさん2人体制で平日の面倒を見てもらっていたんだけど、ある日トイレットペーパーを買ってきてほしいと頼んだのに、「まだあるから明日の担当に引き継ぎますね」と言われたことで再び激怒。
ヘルパーさんの言い分は分かる、この頃は入浴介助の日と買い物代行の日と分けていたから、その日は入浴介助&室内清掃だったし。
しかし理屈の通じない老婆、先の納豆事件以降不信感を持っていたこともあって「あいつはもう来るな」となりました。
ほんと、勘弁してよー…。
私もかなり説得を頑張ったし、ケアマネさんもお話してくれた。
でもケアマネさんに至っては、訪問した次の日に「昨日ケアマネさん来たでしょ?いつもくる男性の方」て聞いたら「誰も来てない」って言われた。
やだもー、ほんと無理。

私の命綱さん

結局ヘルパーさんはお気に入りの人だけ、週に2回でお願いすることになった。
ケアマネさんから「他の事務所も探す?」と打診されたけど、また契約書死ぬほど書くのも、ばあばが気に入らなくて大騒ぎするのも疲れちゃうなと思って、足の様子も落ち着いてきたし、もうお気に入りの人だけでいい…とヘルパーさんの追加はしませんでした。
一度、自分が見せびらかしたくて出した昔の書類を適当にその辺にしまったせいで「ヘルパーさんに見せたら無くなった、盗まれたかも」と言い始めた時は、ここ数年の中で一番の焦りを感じて必死に探して見つけ、「ヘルパーさん疑わないで!自分でちゃんと管理して!」と叱るとともに、ケアマネさんに経緯を報告して、ヘルパーさんには本人が何か出して見せたらしまうところまで確認してもらうようお願いして再発防止。
もうこっちも必死、今のヘルパーさんは私の命綱。
この人に来てもらわなくなったら詰む、一瞬で詰む、即死。
こんなにも誰かに依存することは、夫にだってないってレベルで私の命をずっしりと圧し掛からせてもらった気がする。
どうやったら私のこの感謝の気持ちが伝わるか?
饅頭って書いた箱に小判詰め込んで送り付けたいほど感謝してるのに、私にそんな財力は無いし、そもそもお礼を送るの駄目だしね。
今この瞬間、介護職にチップ制度があればいいのに。
私のささやかな財力から少しずつでも、感謝を金銭でお返ししたかった。
気持ちが―とか、言葉が―とか綺麗ごとは不要だと思う。
家族が持てあますような老人の世話をしてくれたことへの感謝は、金。
金で示していきたい。

そういえば大粒納豆事件のストレスで、私はこの納豆食べたことないんだよなぁ…。
谷屋家は小粒納豆派です。

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