人の欲望が狂うときを占星術的に考えてみる

まぁ、そもそも「狂う」ということすら人が決めたものに過ぎないのですが、「地面師たち」しかり「ヘルタースケルター」しかり、やはり狂っています。

そして私たちは、そういった作品を消費している。
狂いというものは時に人々を魅了します。

昨日宣言した通り、ヘルタースケルターを占星術的に解釈してみます。
やばい、もう23時になっちゃう。ギリギリだ🥹

以下ネタバレ含みますので、未読・未視聴の方ご注意ください!




解釈と言うてもいくつかのポイントに過ぎないのですが、やはり「欲望」「美」「愛」を司る天体は、金星であります。

りりこの物語の中心には「美」がありますが、それは表面的なものに過ぎず、彼女の真の幸福には繋がっていません。

彼女は金星的なテーマ、すなわち外見の美しさや快楽に過度に依存しています。
その結果、内面的な不安や葛藤が表面化します。これは、金星が過剰に強調された場合に、表面的なものに執着する一方で、真の価値を見失う危険性を示しているような気がします。

そんでもってやはり欠かせないのは冥王星です。

まぁ大体どの物語にも欠かせないような気もしますけど、何かを根本的に壊し、新たな段階へと導くエネルギーは冥王星の象徴です。
作品では、外見を維持するために必死に努力しながらも、そのために己ごと壊れていく様子が描かれています。ママも酷いよね。

ママが囚われているのは、海王星的な象徴です。幻想、混乱、自己の喪失。外見や名声という幻想に囚われていて、自分が誰であるのかを失っているりりこをコントロールしているのはママです。ママは自分が為し得なかった夢をガッツリりりこに投影します。
海王星のエネルギーは、夢や幻想を追い求める一方で、現実との境界が曖昧になりやすい。

そして外せないのは土星でしょうか。
りりこの美しさは、時間の経過とともに衰える運命にあります。時間の流れに逆らい、外見を保つために手術や薬物に頼りますが、こういった行動は土星の象徴する「現実」に逆らう試みです。
現実に向き合うこと、歳を重ねること、言わば人は皆老いていくという自然のサイクルに抗い続け、最終的にそういった制約に圧倒されるのです。


欲望や行動の暴走という点では、火星も考えられます。
んーでも火星の歪んだエネルギーという点では地面師たちの方がしっくり来ますかね。利己的な欲望に基づいた破壊的な行動は、火星が絡んでいそうです。

地面師たちでいうと、水星的エネルギーも悪用してますよね。言葉巧みに情報操作を行い、居易の書類や口頭での詐欺を駆使して取引を偽装しますしね。



まとめ

歪んだエネルギーが絡み合う作品は、人間の欲望がどのように暴走し、破壊的な結果を生むのかを示しているように感じます。
そして、それらは時に私たちを魅了します。これについては、カルタシスの体験や「タブーへの挑戦に」対しての新たな視点の発掘、欲望の投影など、さまざまな要因が考えられます。

惑星のエネルギーが複雑に絡み合い、人間の行動や心理に影響を及ぼします。とことんまで絡み、暴走すると、こういった形で現れるのでしょう。


(自分で広げておいてどうやってまとめたいいのかわからない…)

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