高校入試 英語 直前対策
こんにちは。
高校入試の直前期は、限られた時間の中で効率的に力を伸ばすことが求められます。
そのため、過去問を活用したリバースアプローチを取り入れることで、実際の入試形式に慣れながら、読解力を高めることができます。
この方法は、従来の単語や文法の学習から始めるのではなく、長文全体をまず読んでから知識を補完するという逆順のアプローチです。
1.長文の全体通読
まず、過去問の長文を読むことから始めます。
ここでは、未知の単語や文法にとらわれず、文章全体の流れを掴むことが目的です。
入試本番でも、最初に文章全体を読むことが大切ですので、このステップで速読の練習にもなります。
内容を完全に理解する必要はなく、主題や話の展開を大まかに把握することを目指しましょう。
2.未知の単語やフレーズのリストアップ
次に、通読中に理解できなかった単語やフレーズをリストアップします。
過去問を使うことで、入試本番で出題される可能性の高い単語や表現に集中して取り組むことができ、効率的です。
文脈から意味を推測するスキルも必要ですが、完全に理解できていない箇所を整理しておくことが重要です。
3.知らなかった単語・フレーズの確認
リストアップした未知の単語やフレーズを辞書や参考書で調べ、過去問に出やすい単語やフレーズに特化して学習します。
特に、辞書での意味確認だけでなく、発音や使い方、文脈におけるニュアンスまで理解するようにします。
入試では同じ単語が異なる意味や使われ方で出題されることがあるため、例文を使って覚えると効果的です。
4.構文や文法の復習
単語を確認した後、過去問で出題される構文や文法の復習を行います。
ここでは、なぜその語順になっているのか、文構造をスラッシュリーディングを使って分析します。
入試では、複雑な文構造や関係代名詞などの難解な構文が出題されることがあるため、スラッシュリーディングで文の塊ごとに意味を整理して理解を深めます。
スラッシュリーディングの方法:
過去問の長文をスラッシュで区切り、意味のまとまりごとに読み直します。
例えば、「主語 + 動詞 / 目的語 / 修飾語」といった区切り方を用いて、文の役割を視覚的に整理します。
これにより、文の全体像を視覚的に理解し、時間配分も適切に行うことができるようになります。
5.復習と繰り返し
確認した単語や文法事項を定期的に復習し、過去問を何度も繰り返し解くことが大切です。
特に、過去問を使うことで、入試本番で出題される形式やパターンに慣れることができます。
最初の通読と比較して、再読時にはどれだけスムーズに理解できるかを確認しながら進めましょう。
繰り返し過去問を解くことで、語彙力や文法知識の定着が図れ、読解力の向上が期待できます。
このプロセスを通じて、入試特有の問題形式に慣れながら、語彙力、文法力、そして読解力を総合的に向上させることができます。
過去問は、直前期の学習で最も効果的なツールであり、リバースアプローチと組み合わせることで、実践的な力を効率よく身につけることが可能です。