ユンギとホソクは普段からよく音楽の話をしてたのかな。
今回は花様年華BUストーリーのユンギとホソクについて書いてみようと思いました。
※注意※
これから書く内容は、BUストーリーの話なのですべてフィクションです。本名と役名が同じで混同しちゃいますが、現実に起きたことではありません。
それぞれの母親の存在
ユンギは幼い頃、母親の厳しいピアノのレッスンを受けていた。ときどき反抗的な態度をとることもあった。
母親から浴びせられた「あなたさえいなければ」という言葉が心に深い傷をつくり、燃えさかる家を見ながら母の死を目の当たりにしたことで周りで起こる不幸はすべて「俺のせいだ」と思い込むようになる。
ホソクは母親に連れられて行った遊園地で、チョコバーを握りしめ10を数えてから目をあけてといわれる。数え終わるとそこにはもう母親の姿はなかった。
養護施設で暮らすようになってからも母親とは一度も会えないままだ。母親の存在を強烈に思い出すとナルコレプシーを引き起こすこともあった。
母親の影に苦しめられているユンギと母親の面影を追い求めるホソク。
お互いどう映っていたのだろう。
ふたりの性格
素行不良だったユンギは学校にも馴染めず倉庫の教室でいつもピアノを弾いていた。6人とは楽しくすごしてたが、あまり自分からは輪に入ろうとしない。
一方ホソクは7人のなかでもとくに明るく誰とでも関係が良好でムードメーカー的な存在だ。
倉庫の教室ではときどきユンギの弾くピアノで踊ったりしていた。
ホソクは持ち前の明るさと機転の良さで場を和ませ、ユンギも笑顔にする。
prologueではホソクが踊り出すと真っ先にユンギが飛び込んでいくシーンがある。もしやホソクの影響でダンスもすきになったのかな?と思ってしまう。尊い。
22年4月11日、ソクジンがタイムリープしたとある世界線で不幸は起きず、ソクジンとジミン以外の5人はナムジュンのコンテナに集まる。
もともとはホソクがユンギに電話をし、しぶるユンギに「ジョングクにも電話しといてください」と半ば強引に持ちかけることでふたりとも誘い出すことに成功する。これもホソクのキャラクターだから成せる技だろう。
(あの"大胆で率直な性格"なヨジャもそうだが、ユンギは意外と押しに弱いとこがあってかわいい〜)
ここまでいいながらジョングクを連れてコンテナに行って、ちゃっかり居心地良く過ごしたユンギ。ツンデレなのかな
そうそう、prologueでは寝ているホソクとツーショ撮ろうと駆け寄ってた。
たぶんだけどホソクが起きてたらこんな行動してなかったと思う。やっぱツンデレなのかな
ソクジンに撮って〜と急かしてるかんじも良い。でもこのあとジョングクが割り込んでくるんだよね笑
ぜひ本編でご確認ください。
NOTES1 22年7月25日
ふたりにとって最大のハイライト
ソクジンがタイムリープで過去を変えたおかげで7人であの海へ行くことができた。しかしその帰り道ジョングクは事故に遭い重傷を負う。
事故の知らせを聞いたユンギもすぐに病院へ駆けつけるが、病室でジョングクが横たわる姿を見てあまりのショックに半ば錯乱して病院を飛び出してしまう。
このことを知らないホソクは、お見舞いに来ないユンギの様子を見に作業室まで行くが応答がなかった。
NOTES1の世界線ではホソクが企画したジョングクの退院パーティーにもユンギは現れない。一緒に作業してたヨジャも連絡がとれないとホソクをたずねてくるのだった。
そして退院パーティー翌日、ホソクはユンギとバッタリ会う。
ずっと音信不通で何してるかと思えば酔ってふらついてたユンギを見て、ついにホソクの中でなにかがプツリときれた。
ホソクは足を怪我して踊れないこともあって苛立っていた。しかしこんな状況でもホソクは逃げなかった。"踊らなければならなかった"から。なのにユンギは…………
そしてトドメの一言を放った。
「逃げるのもいい加減にしてください。行くなら姿を消して、戻らなければいいんです」
この言葉はユンギに深く突き刺さるのだった。
それぞれの印象、それぞれの気持ち
ああ、もう、ああ………実は公式もふたりを花様年華ペアにしたかったのでは??
ユンギにとってのピアノ
「行くなら姿を消して、戻らなければいい」ホソクに突き放されたユンギは、ひとり森の奥へと入っていく。
「どうしようもなく惹かれながらも、一方では真正面から見つめられないほど怖い対象」とはなんだったのだろう。『母親のピアノ』か、それともジョングクの存在か、、、。
雨に打たれ次第に動けなくなり絶望の底で窒息しそうなそのときだった。どこからかピアノの音が聞こえてきた。
真夜中の山中でそんなはずはないと思ったが、演奏は続いた。そしてなんとか力を振り絞りメロディーが聴こえるほうへ歩き出す。
"遠い過去にいたずらのように、遊びのようにピアノの鍵盤を叩いていた頃"これはおそらくユンギの一番古い記憶なのではないだろうか。
いつも苛まれてた母親との苦しい記憶ではなく、純粋にピアノに触れていた幸せだった頃の記憶が溢れ出した。
「音楽があったから幸せだったことは一度もありませんでしたか?」
ついに答えを見つけたユンギは導かれるように日が昇る方角へ歩いていく。
まるで雨が業火を鎮めたかのように。
ホソクにとってのダンス
怪我をしてダンスもバイトも長期で休むことになったホソクは、ユンギと遭遇したあとソンジュの街を飛び出す。
生まれ育ったソンジュを離れることでなにもかも一度リセットしようとしたのかもしれない。まっさらな自分と向き合い、ダンスを見つめ直す、、しかしひとつだけ思い残すことがあった。
どうせ覚えてない、そう言い聞かせながらもユンギに強くあたったことだけ気にしていた。ほんとにあなたってひとは…。
知らない街で偶然見かけたダンスチームの公演リハーサルで、ひとりの男性が踊る姿に感銘を受ける。だが彼は公演本番では現れなかった。怪我で現役を引退し、振付師として芸術監督をしていたからだ。
この男性との出会いがホソクとって転機となる。
ホソクもまた、自分が幸せだと感じる瞬間にダンスがあることを思い出した。
ホソクはこの言葉を受けて、自分はまだどん底まで落ちるようなことは起きていなかったと気づく。そして男性の言葉をあの日のユンギの姿に重ねたのだ。
ホソクはユンギに個人メッセージを送る。
『兄さん、大丈夫ですか?』
すると明け方、返事がきた。
まさにダンスを踊る人の感性だと思う。波打って飛び跳ねて……コレオができている。ホソクはこんなふうに全身でユンギの音楽を感じることができるんだ。
これが精一杯の仲直りだったのだろう。ホソクもいつものユンギの返しにきっと安心したにちがいない。
ホソクはソンジュに戻り久しぶりにジャストダンスの練習に顔を出す。
"二度と会えなくても母親も僕も幸せならそれでいい"
ホソクもようやく母親の面影から解き放された。
絶望の底に窒息するまで落ちたとき、聴こえてきたメロディー。そのタイトルは"HOPE"。
ふたりはそれぞれの場所で"希望"を見つけてヤンジ川花火大会の日に再会する。
ホソクに呼ばれて振り返るユンギ。どんな言葉を交わしたのだろう。
音楽の話をしたのかな。
しかし、ソクジンと待ち合わせたヨジャがスメラルド屋のトラックに轢かれ、ループがまわる。そう、この世界線のユンギとホソクの出来事はすべて消えてなくなった。
説教の夜も、完成した"HOPE"も……………
最後にひとこといわせてください。
花様年華SOPEフォーエバー