『トークサバイバー』と船長と私
先日、会社の飲み会で失態を犯してしまった。自分が上手く伝えられず空回り、そして酔っ払っらい、場をぐちゃぐちゃにしてしまった。3日経った今でもずーーーと反省している。自分の至らなさ、分からなさ、言葉にできないモヤモヤをそのまま吐き出してしまったのだ。上司たちも相当戸惑っただろう。今までそんな素振りを一切見せていなかったのだから。
ふと、いい加減切り換えないと、元気にならないとと思いNetflixの『トークサバイバー』を再生した。画面の芸人さん達はドラマパートではシリアスな演技をしつつも、トークパートでは身を削って喋っていた。過去の自分恥ずかしい話、忘れられない失敗、未熟さゆえの情けないエピソードなどなど。
気付けば私は泣きながら大笑いしていた。本当は口に出すのも嫌な話だろうに真剣に、本気になって笑わせていた。感情がぐじょぐじょになり、鼻水も止まらなくなる。
TVやラジオで大活躍してる人たちも、こんなに泥水啜ってんだ、最初から成功していた訳じゃないんだと励まされる。
色々なものを垂れ流しながら、船長の言葉を思い出す。「お笑いの1番いいのは後でネタに出来ること。そういうテクニックを持つだけで、人生は楽になります。」
そうか、そういうことか。こんな時の為にお笑いってあるんだ。船長はこの為に働いているんだ。船長だけでなく、芸人さんや番組のスタッフさんも、その為に命を削ってんだって気付いた。
あゝ、何だか生きていけそうな気がする。悲劇って喜劇でもあるんだ。今すぐは無理でも、いつかは笑い話に出来るかもしれない。いや、絶対にそうしてやる。それが受け手としてやるべきことだ。
とにかく、明日からやってやるぞ。観終わるとふつふつと力が湧いてくる。かっこ悪くても、多分大丈夫じゃん、どうにかなんじゃんって思えてきた。
さっさと寝て、明日からまた頑張ろう。多分目覚めたら、「今日も一日頑張ろう」って向井さんの声が聞こえてきそうだし。
ありがとう船長。また笑って自分の船を漕げそうだよ。