日本の資本主義経済の歴史

 昭和恐慌に関するYouTube動画を紹介する。東北地方では、貧困の結果、妻、娘が遊郭に売り飛ばされるという現象が起きたという。遊郭とは、現代でいうソープランドである。2〜3万円/60minなどという単位で一連の性行為を行う場が遊郭である。もし遊女が妊娠すれば堕胎させる為に、別の遊女が腹部に繰り返し衝撃を与えたり、遊郭から逃げようとして捕まえられれば遊郭仕込み、性的人身売買業者仕込みの折檻が待ち受けていたり、楼主に預けていた金を使い込まれたり、梅毒などで死に至れば投げ込み寺に投げ込まれたりした遊郭である。私の地元近くの遊郭跡地域にも楼主による水子供養の為の小さな祠のような物が現存する。これで楼主の罪悪感が紛れていたのであれば、めでたい楼主である。政財界の重鎮が足繁く通う遊郭には大金が集まったので、表向き文化の発信地として取り上げられることがあるが、その背後には性奴隷に対する多大なる暴力が隠れているのだ。遊郭での稼ぎの大部分を受け取るのは、女衒、楼主であることは現在と変わらない。貧困地方は、妻、娘を売ってしまっても、それほど豊かにはならないのだ。2.26事件を起こした青年将校らは、このような状況を打開する為に、君側の奸(天皇に擦り寄って悪事を働く者)である政財界の重鎮、総理大臣や財閥経営者の命を狙った。青年将校らは、部下から姉が売春宿に売られたなどという話を聞いている一方、おそらく政財界人が「角海老楼」などに足繁く通うことを知っていたから、2.26事件を起こした可能性がある。青年将校らからみれば、政財界人が買春する金を持ってるならば、最初から、貧困地域を支援しろ、と思うのは当たり前だろう。愛国心とか綺麗事を言う政財界人なら尚更だろう。
 このような経済構造は令和にも温存されている。特殊浴場と市役所の関係性を見ればよく分かる。政財界の重鎮こそ、女衒、楼主との関係性を断ち切れないのだ。反社が言うような言葉「女を売れば金になる。特に若い女は金になる。」実はこの言葉の発信地は、SDGsをかたる市役所だったのである。一見真面目に仕事してます感を出す市役所の総務部長さえ、金の誘惑に負けている。市議会議員の一部には、現代の遊郭から貰った金を”浄財”などと呟く。勿論、私のように女体の魅力に取り憑かれる男も後を立たず、これも問題であるが。
 資本主義経済下の日本政府の的外れな経済政策は令和も温存されている。まるで、昭和恐慌から脱しようとする為に中国侵略に舵を切った軍部のようだ。感情論、当てずっぽう、既得権益を意識した不可解、歪んだ経済政策では、いつまでも日本人の為のユートピアは現れない。株式投資などのような打ち手の小槌を持つ資本家になることの出来ない多数派の労働者は、性奴隷、労働奴隷に甘んじているだろう。彼らは経済によってこの世から存在を消されることさえある。たとえ、NVIDIAが高性能GPU(Graphic Processing Unit)を開発し、生成AIなどが進展して、人類の生産性が増加しても、だ。何らかの革命が起きなければ、性奴隷、労働奴隷らは、性奴隷、労働奴隷のまま死ぬ運命なのである。

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