友人を金で買え!!

 私は結構冷めた目で世界を見ている。私が住む日本は資本主義だ。よって、この世に存在するあらゆる人、物、サービスには値札が付いている世界だ。こう言うと、頭の中がお花畑で世界に夢を抱いている者は、「値札が付いていない物、サービスもある。」、「プライスレスもある。」、「人に値札をつけるもんじゃない。」と反論するかもしれないが、現実逃避をするんじゃない。
 金を積めば何でも手に入る。勿論、この世に存在して、かつ、それが日本の法律の範囲内に存在する物、サービスに限るが。学歴、体験、セックス、恋人、結婚相手は、金を積めば積むほど、良いものを享受できる。セックスはソープランド、アダルトビデオで値札が付けられているし、恋人、結婚相手は、マッチングアプリで買える。理想の恋人、結婚相手を買えない場合もあるではないか、という反論があるかもしれないが、それはスペック向上に積んだ金が少なかった、又はそもそも売りに出されていなかっただけ、と考えれば良い。スペック向上とは、例えば先祖が日本の遊郭、角海老楼で一番の美女を買う、筋トレ、美容、おしゃれに力を入れるという投資行動も含まれる。今を生きる私という存在は先祖が金を払い積み上げてきた結果、という概念も重要だ。
 我々は友人も金で買っている。偶然、小学校で出会った友人も実は金で買っているのだ。正確には、友人を獲得する為の抽選券を買っていると言った方がいいだろう。だが、その抽選券を選ぶのは親であることに注意されたい。金で買うのだが、友人獲得の抽選券を選ぶのは親である。そして、その親も金がなければ良質な抽選券を買うことができないことに注意されたい。親に金があれば都会の高級住宅街に住むだろうが金がなければ地方に甘んじる。
 どんなに受け入れ難くとも実は友人も金で買っているのだ。この資本主義のルールに気付いたらこっちのものである。自分が求める良質な友人を求めて金を投下して行けばいい。キャバクラは異性の友人を金で買う場と捉えることもできるがキャバに金を投下するのも良いだろう。キャバクラは凄いサービスで、金を払っていることを忘れてしまい本当の恋人同士の関係になった感情を抱いてしまうものである。私は前回キャバ嬢と同伴した。食事、カフェでの一服、ウインドウショッピング、雨が降る中での相合傘。それは金銭など介在していないかのような恋であった。しかし実はこの関係も金銭が介在している。金銭の介在しない恋など、この世には存在しないのである。
 残念ながら現代日本に金を払って友人を作る場というのは存在していないようだが、資本主義の原理に従えば成立可能なビジネスだと思う。キャバクラのような友人屋ビジネスをやれば流行るかもしれない。ポイントは、金銭を介在しているのに、まるで金銭を介在していないかのような感情にさせる、である。
 「友人を金で買え!!」なんて汚いことを言うな、と反論するならば、「セックスを金で買う。」を公的に許容するのは何故かと問いたい。私は、友人を金で買う方がよっぽど健全であると思う。
 じゃあ何故私がnoteを無料公開しているのか、という疑問も出てくるかもしれないが、これも結局は金に換算できるのが資本主義である。
 
 PS. 本日、アダルトビデオ配信業で財を成したDmm.comの社員がテレビ出演していた。とは言ってもDmm.comのアダルトビデオを紹介しよう、という趣旨ではなく、3Dプリンター事業のPRの為である。高校生がゆで卵の殻を簡単に割る為の製品を3Dプリンターで試作するという趣旨であった。高校生らは、石川県の加賀市にあるDmm.comに訪れ、3D-CADで描いた製品をナイロンで造形していた。ついつい私はテレビに向かって言いたくなった!
 「そこは日本のアダルトビデオ産業の聖地では?石川県の加賀市のそこで、日本に流通するアダルトビデオの数々が生み出されてきたのではないか!」と。
 石川県の加賀市にはアダルトビデオ関連に従事する者が多いのだろう。DVD表紙の印刷、DVDの製造、梱包と。これが資本主義なのだ、と実感する。

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