見出し画像

#7私が辿り着いた妥協点【”家庭と仕事”の安定した両立】


こちらの続きです。


***


泣きながらも何とか得た仕事は、就いてみるといいことづくしだった。

”いいこと”とはまず、私が家庭を優先して働くために挙げていた4つの条件をばっちり満たしてたこと。

・子どもの体調不良時に休みをとりやすい

⇒◎子育て世代が多いので突然の休みも理解があるし、仕事もチーム制のためフォロー体制ができている

・完全土日祝休み

⇒◎会社の営業日自体が完全土日祝休み

・夫の休みに合わせて夏休みや年末年始も連休を取得できる

⇒◎休み希望はチーム内でバランスがとれていれば好きな日数、好きな日にとれる

・17時終業で残業なし

⇒◎保育園のお迎えがあると伝えているので17時になると「林さん帰りな~!」と言って下さったり、私より早く定時ダッシュする方もいて帰りやすい雰囲気


福利厚生の条件としては申し分なしだった。

前職のコールセンターも上記条件を満たしていたが仕事内容が合わなすぎて転職した経緯なので、肝心なのは仕事内容。

ありがたいことに、これもまた私の性格に適していた。

毎日変化のある仕事だし、忙しい業界だったので目の前のタスクをこなしていると1日があっという間に過ぎる。

これこれ!帰りに「はぁ~今日も頑張ったなぁ~!」という疲労感というか達成感というか…。

私が仕事に求めるのは、家事や育児では感じられないこの気持ちだ。

昇格やボーナスがない点は派遣社員の悲しい性だが、家庭を優先しているのだから仕方ない。


こうして私は出産後3社目にして、家庭を大切にしながら、ある程度刺激のある仕事をする理想の生活を手に入れたのだ。


***


幸いなことに、週5で始まった契約も、「週4でもいいので春からも残ってほしい」と言って頂いて、娘の幼稚園のプレスクールが毎週水曜日に始まってからもこの会社に残ることができた。

来年の春以降幼稚園に入ってからも、延長保育を使ったり、時短の打診をすれば続けられる方法はあった。

私は、この会社に残って今と同じように働きながら娘を延長保育ギリギリまで預ける生活と、時短にし給与を減らして娘に「おかえり」を言う生活を想像した。

よくよく想像してみたが、どちらも私の理想とするものではないな、思った。

前者は家庭を大切にしたいという私の気持ちに反していたし、後者は効率の悪さにモヤモヤした。


幼稚園入園まではこの生活がベストだけど、先のことを考えるとこの会社に居続けることよりいい方法があるはずだ。

会社勤めは時間を売っているようなものだから、家事と育児に時間を使いたい私にとっては非効率だ。

そして私にはもう一つ非効率だと思うことがあった。

勤務時間を全力で働いて自分のできる最大の結果を出すようにしている私と、何回も飲み物買いに行ったり、トイレが長かったり、ろくに仕事してるの?って感じのあの人と時給は同じ…。頑張ったって、頑張らなくたって、最低限の仕事をしていれば給与が出るんだよなぁ…。

頑張った分評価されるのは正社員や正社員登用がある人で、そもそも会社に長くいる前提の人だから、派遣社員でいつまでいるかもわからない私はせいぜい「仕事早いですね!デキる人ですね!」と褒め言葉でお終い。

頑張っても頑張らなくても同じなら、頑張っている方が馬鹿馬鹿しい気分になる。

その非効率さに気づいてからは、成果報酬のような仕事の方が合っているのではないかと思うようになった。


そこで、あの決意を思い出す。

この仕事が終わったら、自由に働こう


そうだ、この仕事が終わったら、私は会社勤めではない自由な形で働こうと思っていたんだった。

私は本当に、挑戦的で刺激が大好きだ。そんな自分に嫌気もさすけれど、25歳になって受け入れられることも増えてきた。

私のような特性は、HSS型HSPやマルチポテンシャライトと呼ぶらしい。


自分のやりたいことを、自分の好きな時間に働いて生活していこう。

もしかしたら、家庭と仕事の両立という点で、どちらも妥協することなくやっていけるベストな方法かもしれない。

会社勤めをやめるということは、自分次第で、良くも悪くもどうにでもなるのだから。


***



私は「10月末で退社します」と派遣会社に伝えており、来月で会社を辞める。

辞めますと伝えたあの日、私はnoteを始めた。

これまで自分が辿ってきためちゃくちゃなキャリアを振り返りながら、自分のキャリアはこれからどうなっていくのだろうというワクワクを感じていた。

これからはこんな私(変化や刺激が大好きで何にでも挑戦したがる一児の母)が、どんな生活を送るのか、大きな失敗から小さな成功まで記録していこうと思っているので、引き続きよろしくお願いします。


***

ここまで読んでいただきありがとうございます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?