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#2 存在するだけで幸福感マシマシのオレンジカウンティ・コスタメサ

1日目から飛ばしすぎ、泥のように眠ったのも束の間。
2日目が早くも開始される。時刻は8時頃。

何をするか全く決まっていない私たちは、移動手段の自転車を確認する。一つがパンクしていて、一つが乗れる状態である。
近くの公園に行き、そこからスーパーマーケットで少しの日にちについての買い物して、昼に帰ってくるジョンを待とうと。

目を覚まし、キッチンでお湯を沸かし、それぞれのティーやコーヒーを作り、ベランダで朝日を存分に浴びて背伸びをし、部屋のソファでまた心地の良い二度寝をするようにのんびりした時間。
もちろんそのまま眠ってしまっても誰も文句を言わない。

意を決して外に出ると、またもやカラッとした晴天であり、笑顔が溢れだす。
自転車に乗り、風を切っているとLAの風を全身が喜んでいるようだった。


まず向かう先はカリフォルニアの気候を感じさせる乾燥地帯のようなエリアだ。さらに進むとモトクロスで走るようなコースが作られていて存分に遊べそうだった。まずは一本と皆で燻らし回していく。ゆったりとスタートではあるが時間としてはまだ9時過ぎだった。

お目当てのTrader Joe'sに到着すると外国のスーパーにテンションが上がる。山盛りのフルーツやアメリカっぽい着色料の飲み物や甘ったるそうなドーナツにビッグサイズなのに普通ですけど?って顔で並んでるお菓子の袋。

控えめに言ってアメリカのスーパーは最高である。
所狭しと並んでいるスーパーの品々を見定め、店内を1時間ほどうろついたのちに購入したものは下記である。次回からは写メを撮りたい、
ケールのサラダパック(大きめ)
タコスチップス
サルサパック
サルサ瓶
トマトベースの素っぽいやつ
セサミパン
蝶々型とペンネ型のパスタ
クリームチーズ
ハニーローストナッツ
ポテトチップス

かなりの量を買い込んでいるが、これは旅というか生活そのものなので、正しい量となっていることは伝えておきたい。さらに生活そのものなのでジョンの家にある調味料や食器類は全て使っても大丈夫だという確認をしている。
上記のメニューで何が作れるか楽しみである。私は上記の品で100種類程度の料理のレパートリーを編み出せると自負している。ぜひいつかお披露目させてほしい。

スーパーからの帰り道もそれはそれはおとぎ話のような街並みのためあっという間に進んでいた。コンビニのような場所で飲み物を買い、一口飲む。うまい。アメリカのコンビニでは、コストコの紙コップのような1カップいくらでドリンクバーから好きな飲み物を自分で注ぐというスタイルが一般的となっている。
私は迷わずドクターペッパーをギリギリまで注ぐ。停め方がわからず盛大に溢れたことはまたいつか話したい。
カラッとした晴天のコスタメサを徒歩と自転車で歩き回ったカラカラの喉を通る大量のドクターペッパーは日本の規律規則を重んじる部分を溶かしていくようだった。

笑顔が止まらない。

早速キッチンに入りパスタを茹でる。茹で上がったら、茹で汁を捨ててニンニク、トマトソース、オリーブオイル、レモン、ホットソースで絡めたら完成。一品目はガーリックアラビアータ。



さらにパン1枚にクリームチーズ、もう1枚には上記のガーリックアラビアータのトマトソースを塗り、トーストする。2品目はトマトクリームチーズサンドである。

炭水化物オン炭水化物。アメリカ生活はヘルシーとの戦いでもあるかも知れない。
そんなこんなで一服しているとジョンに何かを話しかけられる、英語なので全てを完璧に理解することは難しい、、

気がつくとジョンの走らせている車に乗っている。

アメリカでは時にそう言ったことが起こる。気がつくと全く脈絡のないことが身に降り注ぐ。1日目でLAについたと思ったらコンプトンを経て、コスタメサまでくるようなことは何ひとつわかっていなかった。まさに行雲流水、流れのままである。

向かう先はニューポートビーチ。ジョンのお気に入りとのこと。
車を止めたと思ったら、とめたすぐ横の家にズンズン入っていく。ベルも鳴らさず家に入り、リビングを超え、部屋を超え、ベランダに出て、何やら作業をしていた男にわたしたちを紹介する。古い友達だというジョシュ?かな確か。

広いベランダで海沿いでパーティ三昧らしい。ぜひ今後もハウスパーティの機会がありそうなので紹介していきたい。私が感じたありのままをここに書き記しておきたい。

そんなこんなでニューポートビーチへ。ジョシュの家から歩いてすぐ砂浜だ。砂浜には1直線に並んだLAの1軒1軒の綺麗な家、青い空、どこまでも続く海、何もいうことがない。オンリーハピネスである。

早速海で波を体に感じる。どこまでも行けば日本に通じる太平洋だ。しかし海の向こうにある日本とアメリカではこんなにも空気が違っていることは知らなかった。幸福度が高すぎる。天気が良いとかそんなレベルではなく、雲ひとつ見ていない。天気病というものが日本人に増えているそうだが、カリフォルニアに来ればそんなことはすぐに治るし、この生活をすれば大体の悩みは飛んで無くなっていくはずだ。

海の後はボーリングへ向かう。
80年代を思わせるようなバーを併設したボーリング場にはビリヤードや車のレーシングゲーム、ゾンビを倒すガンゲームなどがある。
乾杯はテキーラでスタート。日本のショットグラスではなく、日本で言うロックグラスにテキーラが注がれている。合わせているものはレモンやライムではなくオレンジである。一口で飲みきれず、2回に分けてテキーラを飲む。経験者はわかると思うが、こういった強めの酒は一気に飲むのがコツである。しかしテキーラが飲みやすい。美味しいテキーラなのだ。スイスイ行けてしまう。人数は10名ほどで、ボーリングスタート。

ボーリング自体はそれぞれがスコアを競い合うものの、大した意味はない。飲みや話すことがメインの目的だ。ボーリングは1ゲームで終わり、ボーリング場が入っているモールの2階にあるバーへ。中ではギターボーカルとチェロの2人組が演奏している。
各々がそれぞれの会話を楽しむ。水曜日の楽しみ方である。

帰りはザックに送ってもらい、家まで帰宅。
ザック家にお邪魔させてもらい、寝る前の一服タイムである。ザックのビジネスが福岡に拠点があるという話、銃のバレルで質が最も高いのは日本製という話を最後にあとは何も覚えていない。ことあるごとに「これがアメリカンスタイルだ」というザックの話を子守唄に2日目が終了する。明日はザックに自転車を貸してもらえる。

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