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【感想】ミュージカル刀剣乱舞 「陸奥一蓮」【初心者向け】

※この記事にはミュージカル刀剣乱舞 陸奥一蓮の内容に触れる部分があります。ネタバレ注意です。お気を付けて。

お久しぶりです。みなさんお元気でしょうか?
ここ数日は春何番ですか?と尋ねたくなるようなつよい風が吹いていますね。
花粉も舞っているし、季節の変わり目でもあるし、年度末でもある。どうかみなさんご無理なさらないでくださいね。

前回の記事はこちらでした。暇を持て余したときにでもご覧ください。


さて、先日ミュージカル刀剣乱舞「陸奥一蓮(みちのおく ひとつはちす)」を観劇したので、その感想をお話したいと思います。

先に申し上げておきますと、歴史的な背景にものすごく詳しいだとか、内容に対して深く考察したとか、そんなことはまったくありませんのでよろしくお願いします。

□よろしいですね?

今回のお話は阿弖流為や坂上田村麻呂が関わる時間に時間遡行軍が介入しているというところから始まっていきます。出陣するのは鶴丸国永、山姥切国広、加州清光、大包平、蜂須賀虎徹、水心子正秀の六振り。三日月宗近はここ最近ずっと単独行動を続けているらしく、部隊には含まれていませんし、本丸にも戻って居ないようでした。

ミュージカル刀剣乱舞は縁を大切にした部隊構成なので、ゲーム基準で考えると太刀二振りに打刀四振りというのはあまりバランスが良いとは言い難いかもしれません。屋内戦や夜戦をまったく想定していないという感じですね。

過去作とのつながり

過去作を見ていなくても楽しめる作りになっていると、毎回新作を見る度に思います。が、今作をめいっぱい楽しむには、可能であれば過去作をいくつか観て、更に簡単でいいので歴史に触れておくと最強だと感じたので「この辺りがおすすめですよ」という過去作とおすすめポイントについてお話します。

「つはものどもがゆめのあと」(2017年)
・刀剣男士・三日月宗近という存在のベースを知るならこの作品。
・今作と同じ陸奥(東北)が舞台。時系列は「陸奥一蓮」の時代があって、「つはもの」に繋がる。
・「陸奥一蓮」で三日月宗近が阿弖流為と母禮に対してとるのと同じ行動が行われるため、流れを知っているとより沁みる。

「静かの海のパライソ(2021年)
・鶴丸国永の立場や振る舞いを知るならこの作品。
・三日月宗近は登場しないが鶴丸国永が出陣し、歴史を守るため史実通り一揆を起こし、命が奪われていくのを見守る役目を負う。
・余談ですが、静かの海というのは月の地名でもありますね。

「東京心覚」(2021年)
・水心子正秀が初出陣する作品。彼がまだ刀剣男士として不慣れであることや、疑問に対して向き合う姿勢を見ることが出来ます。
・刀剣男士が守った先の、一つの答えとなる世界が表現されている。その答えを知った水心子正秀が今作「陸奥一蓮」で三日月宗近を追う立場になる。

他にも過去作に散らばっていた要素がこの「陸奥一蓮」でぐぐっと集められたように感じました。観ておいてよかった、と思いましたし、観劇後に過去作をさらって改めて三日月宗近という刀剣男士の思いや行動を考えるのも良いと思います。

おまけ
(余裕があればこちらも観て損は無いと思われます。)

「阿津賀志山異聞 巴里」(2018年)
・トライアル、本公演、巴里。同じお話をブラッシュアップされた公演。原点にして頂点と言われている作品の最新版。
・三日月宗近と加州清光がどのように関わりあって居たのかを見ることが出来ます。

「幕末天狼傅」(2020年)
・再演。加州清光と蜂須賀虎徹が出陣します。
・この本丸の蜂須賀虎徹がどのような刀剣男士なのかを見ることが出来ます。

「江水散花雪」(2022年)
・山姥切国広が本丸内でどのような立場なのか知ることが出来ます。
・産まれたての元気な大包平が見られます。

知っておくと楽しい歴史

歴史というと、勉強のように感じて気が進まない方もいると思います。ただ、今回勧めたいのは「陸奥一蓮」という作品を見る上で「偉人たちの動きや歴史の流れを理解する」ことになるべくソースを割かずに刀剣男士や偉人の心の機微や台詞の背景にある思いに集中するための予習です。より沼に浸かるための下拵えだと捉えて頂ければ嬉しいです。

私が参照したのは高橋克彦さんの「火怨」という著作です。
阿弖流為(侵攻される側)と坂上田村麻呂(侵攻する側)の関係性を知っていれば充分に楽しめると思いますが、更に一歩踏み込んで、蝦夷が朝廷側からどのように扱われて来たのか、それに対して蝦夷はどのように立ち向かっていたのか。
攻められ差別を受ける中で一枚岩ではいられなかったという部分、そして阿弖流為の最期(処刑)も頭に入れられたらもはや言う事はありません。

観劇後の感想

以下は私が初見で感じたことを箇条書きにした物です。この記事の中で最もネタバレに近いと思うので、いやな方はここで読むのを止めることをおすすめします。

・清光かわいい
・三日月また家出してんのか
・鶴丸ストレス大丈夫そ?
・大包平声デカ
・え、検非違使くん出るの?
・槍から殺せ
・投石兵を積め
・「蝦夷をどう見る?」「寒くて敵わん」が泣ける。彼にとっては当たり前に人間で、蔑む理由がないのか。
・わけもわからずやられる水心子
・「折れちまうぞ」は強い言葉だな
・撤退!!撤退しよう!!
・清光!!清光!!!お守り!!!!

・阿弖流為はいつも三日月が望む方を選ばないんだなあ…
・それが阿弖流為の生き方なんだな…

・俺はこの手伸ばす届かぬものなどあるものかああああああ!!!!

以上です。

おすすめした過去作については、配信サイトで見ることも出来ますのでよろしければぜひ。

久しぶりに現地で本編を観劇して、やっぱり刀ミュは生き甲斐だなと改めて感じました。

刀剣乱舞はいつも私たちを応援してくれる作品です。どんな入口からでも、作品によって励まされて生きていける人が増えたら嬉しいです。


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