見出し画像

あの街を歩く才能がなかったけどほらやっぱり大森靖子はすごかった話

齢3⚫︎女、新宿で初めての大森靖子ライブ。

10年も前から聴いていたのに実際にライブを観るのは初めてだった。
曲中に度々出てくる"新宿"や"歌舞伎町"というフレーズ。
この春、歌舞伎町タワーに爆誕したZepp shinjuku。そこで祭りが行われる。ぼんやり暮らす日常に飛び込んできた情報。
これは行くしか!

(初Zepp shinjuku、ラグジュアリーでめちゃオサレな作りだったー!今まで汚ねえ雑居ビルかハリボテ倉庫みたいなとこのライブばっかり観ていた人生だったもので…)

本当に新宿の地下の地下で観る大森靖子はすごかった。

私は観客がペンライトを振るというライブ自体が初めてで、曲に合わせて色を変えたりみんなで同じ振りをする光景がとてもとても綺麗でびっくりした。あと掛け声?合いの手?とかも。こりゃ楽しいはずだわ!

META MUSEもMAPAも、確実に大森靖子DNAを受け継いでいて感動した。
ワンマンじゃないのか〜って思ってたけど、実際観てみて納得。これを全部ひっくるめて大森靖子なんだと。
良かったねぇ、良かったねぇほんとに泣、と謎の近所のおばさん目線。

「せっかくだから今まで味わったクソみたいなこと全部祭りにしよう」

祭ってなんやねんと思っていたけど、完全に祭だった!
\ありがとう/

彼女の鍛錬に鍛錬を重ねたライブ、圧倒的な表現力。
こんな歌うたう人、ほかに居る??
圧倒的 と思える人間は、なかなか居ない。
そういう人に近づいたときの、有無を言わさず周りなんかお構い無しに持って行ってしまう台風みたいなのに触れられる瞬間が好き。
私はちっぽけで何にもできない人間だけど、それでも良いか。と思えるから。(その風が中途半端だと私なんか、、ってなって落ちる)

才能が無いなら気が済むまで誰よりも行動すればいいし、容姿に納得いかなければ可愛くなればいいし、誰に何言われてもめげずに続ければ良い。


一秒ごとに進化が止まらない彼女はもう見えないぐらい遠くに行ってしまったように思っていた。
だけどステージも、観客も、めちゃくちゃでかい優しさに包まれた空間でしかなかった。
本当なら、こんなふうに助けてもらうんじゃなくて、私だって誰かを助ける側にいなきゃいけないはずなくらい生きちゃってるんだけど。
でも彼女の作る曲、彼女の生き方を見て、それを御守りのようにして今までやり過ごしてこれたことは事実。

実際にライブを観たら泣き過ぎて過呼吸になってしまうんじゃないかと心配していた。
過呼吸にはならなかった、でも普通に泣いた。零れ落ちた涙が何度かマスクを濡らした。最初から最後まで涙目だった。

この規模のライブに行くのはめちゃくちゃ久しぶりだし、ましてや初めてのアーティストで、行くまでずっと不安だったけど行って良かった。
おばさんでもおじさんでも1人で行っても別に大丈夫だった。
だから、行くの迷ってる人は安心して行ってほしい!

身体バッキバキだけど、それもなんだか幸せな余韻なんだよな〜。この感じ久しぶり。
やっぱり音楽はいい。
大森靖子はいいぞ。

ここからまたがんばれる。

いただいたサポートはまた面白記事を書けるように美術展や企画展のチケット代として使わせていただきます!