内藤ルネBOYS IN LOVE展の話
原宿をぶらぶら歩いていたら偶然見つけた!
内藤ルネExhibition
BOYS IN LOVE〜それを人は薔薇族と呼んだ〜
画集の発売に合わせた原画展だって。
内藤ルネさんといえば、レトロガーリー好きの中では定番(?)の"カワイイ"文化の立役者。
中原淳一氏に認められた、大きな目をくりくり輝かせた女の子や、パンダのキャラクターが有名。
そんなルネさんのイメージが強いけど、ゲイカルチャーにも精通していたことも有名。
今回の展示はそんな"裏・内藤ルネ"とも呼ばれる男性画を集めたもの。
描かれた男性たちは皆角刈り、立派な眉毛と丸めの鼻…ルネさんの趣味嗜好、男性の好みがダダ漏れwって感じで、なんだか見ていて微笑ましかった。
愛を持って描かれたカワイイ男の子たちは、世間一般のカワイイものを見てカワイイ!と思う感覚と同じなんだろうな〜と。
今でこそ多様性という言葉が浸透してきたけれど、ルネさんが活躍していた時代は世間からの理解を得ることは難しかったと想像は容易い。
薔薇族のようなカルチャーはほんの一部の人たちだけのもので、世間からはタブーとされて、隠れるようにあったもの。ずっと昔から確実に存在しているはずなのにね。
そして今でもまだまだ偏見は完全には消えていないんだよな〜。
カワイイ!と思う感覚は人それぞれだし、好きなものは好き!で良い。
当時の女の子たちにたくさんの"カワイイ"文化を教えてくれていたなかで、きっと、さまざまな思いを抱えていたんだろう。
色んなことを考えさせてくれる展示だった。
偶然にも見られたことがとても嬉しい。
この世界が、今よりもっとたくさんの人たちが素直に生きやすい世界になりますように。
展示は24日まで。たくさんの人に見てもらいたい!
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