「マン・レイと女性たち」の話
お盆休みの終わりに、気になっていたこの企画展を見に雨の中渋谷へ。
Bunkamuraミュージアムはル・シネマもあるし、なんか雰囲気が好き〜。
今回の展示は、マン・レイの生涯を、彼と関わった女性たちにフォーカスした時系列ごとの作品と、同じ時代を生きた芸術家の仲間たちの作品とともに見せるというラインナップで、なかなか充実した内容だった!
マン・レイの活躍していた時代のパリ、ミッドナイト・イン・パリ(とても好きな映画!また観たくなった。)の世界だね〜🇫🇷
有名な、アングルのヴァイオリン、ガラスの涙やシャネルのポートレートも見られて満足。
関連資料もたくさんあった。
手のオブジェとかめっちゃ好き。シュールレアリズム的なアプローチは私の大好物なのでテンション上がった〜
作品にはヌード写真も多くあったけど、そこにはポルノ的な生々しさが全くなくてオブジェ的な美しさが際立っている。
恋人や友人を被写体とすることが多く、それぞれの持つ個性を尊重して、その個性を更に増長させて美しい芸術として昇華させていたという。
私利私欲ではなく単純に美しさを表現しているのよなぁ。
本当に美しくてうっとり。
現代のファッションポートレートの原形も、この時から生まれていたのね。
今回の展示は、女性にフォーカスしているところが面白い。
彼はいつでも女性と対等で、差別も偏見も無く、敬意を持ってその個性と美しさを表現していたことがわかる。この時代にもそういう考え方がちゃんとあって、女性アーティストもちゃんと活躍していたことが知れて良かった。
アメリカからパリ、ロサンゼルス、再びパリへと、マン・レイという芸術家の一生を辿って見る旅のような内容。
思ったよりボリュームがあって見応え抜群満足満足。
美しさとユーモアに溢れたマン・レイの作品たち。更に好きになった❣️
会期は9月6日まで。