リサ・ラーソン展の話
松屋銀座で開催中のこちらへ行ってきた。
とにかくかわいい。癒された!
リサ・ラーソンについては「あのネコとかライオンの〜」ぐらいしか知らなかったけれど、予想外に楽しめた。
人も動物も丸っこい形がとてもかわいい。
これはスウェーデンという国民性なのか、彼女の人間性なのか。
どちらにしても、見る人の肩の力をふわっと抜いて、小さく笑顔にさせる造形が良いな〜と思った。
70年前から物作りを続けているだけあって(90歳を超えた今も元気)、かなりの作品数!
皿や食器からタイル、人形、オブジェまでたくさん。
実際に商品として流通したものも多いし、趣味で作ったみたいなやつもあって面白い。
展示量はまあまあ多いんだけど、テイストが様々だから全く飽きずに観ることができた。
量産品でありアートであり、っていうのをちゃんと両立したものづくりができてる理想的なバランス。それが出来ると本人としても世の中的にもすごく良いよなぁ〜。
創造することが楽しい!っていうのがちゃんと伝わってくる。
ジャンルは全く違うけども岡本太郎的だなーとも思った。
空想の動物たちとか、想像力バシバシで、彼女のデザインの柔軟性を見せつけられた気持ち。
直に色を塗っているものが多い中クロモプリント(転写紙) の柄付けのものもあってそれも好きだったな~。チェリー柄の逆立ちする人とか、めっちゃかわいくて衝撃。
私の地元は陶磁器産業が盛んな土地で、家の近くにも陶器屋さんがいくつかあった(今はほとんど廃業してしまい、最近では外部から陶芸作家たちが多く移り住んできているらしい)。
大量生産の皿や茶碗を作るところもあれば、陶芸家さんも近所に住んでいて、子供の頃は工房に遊びに行って粘土をこねたり器を作らせてもらったりしていた。当時は何も思わなかったけど、今思うとなかなか貴重な経験をさせてもらっていたなと思う。
猫の置物も作ったなぁ。
リサラーソンの温かみのある作品たちを見ながら、ふとそんなことを思い出した。
最近は撮影OKの展示も多いけど、今回の展示は撮影禁止なのでストレス無くゆっくり観られて良かった。
展示終わりのグッズショップは、案の定ごった返していた!(展示そのものよりこっちのほうが混んでいたかも。)
ポストカードだけ買って帰ろうかと思ってたけど、思いのほか楽しかったので図録も購入。家に帰ってからも少しずつ読んで楽しんでいる。
彼女の作るものは人々の暮らしを豊かにして、人を幸せにする。
だから、人を魅了し続ける。
いろんな気づきを得られる楽しい展示だった。