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ニューヨーク単独「そろそろ、」感想
これは2024年8月に行われたニューヨーク単独の感想です。単独後の8月23日頃から勢いで書いたものの、他の文才溢るるニューヨーカーの感想に尻込みしてしまい、4ヶ月放置してたままだったこちらを今更ですがあげてみます。(2025.1.3)
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先月、熱量だけで長文感想を書いて勢いで公開。
恥ずかしさで身悶えてたくせにまた書くなんて。
鬼の言語化ニューヨーカーさんのように短いけれど文章力も表現力やべー!とか新たな視点とか素晴らしい分析みたいな内容ではなく、くどくて長いだけの感想。観ながらこんなこと考えました的な個人的な記録。
読もうとしてくれてるお優しいあなた!
多分時間の無駄です。ごめんなさい。
初めに。
ニューヨークさんを好きになったのは2020年1月。
ネットニュースでM-1で松っちゃんに失礼を言って炎上してしてる芸人がいると知りちょうど録画したままだったM-12019を「炎上したのはどの人たちなの?」と興味本位で見たのが始まり。
私の感想は
「どこが失礼なの?めちゃくちゃ面白いじゃん!!!」
あまりにもネタ(ラブソング)が面白かったので
早速YouTubeでネタを見漁り、企画動画を見漁り、
90分って長くね?と避けていたニューラジオに手をつけた頃にはすっかりニューヨーク沼に落ちて今に至る。
好きになり始めた頃は、
「このネタやってるときに知ってたら良かったのに!」
「これ生で観たかった!」
と良く思っていたけど、2021年の『Natural』を幸運にも生で観てからというもの、ニューヨークさんが毎年最高の単独を更新してくれてるから、いつの間にかそんな気持ちは消えていたことに気づいた。今まさに。
こんなことでもう500文字も使ってるから本題。
あ、その前に!
今年もオープニング映像が輪をかけてあまりにも爆イケで、現地では何度も目を逸らしてしまい、見慣れるのに苦労したけど配信だと画面切り替わらず舞台越しだからドキドキしなくて助かる、じゃなくてYouTubeとかオンサロとかで鮮明映像流してほしい!
かっこよすぎて、みんな飛ぶよ?
漫才①男
台風直撃中の千秋楽夜公演。
ネタの入りで早くも帰りのしんどさを客に思い出させる嶋佐さん。
昼公演でもめっちゃ言ってた。
なんなら凱旋初日は「台風が心配で気が気じゃない」とぶっ込んで屋敷さんに「集中しろ!」と叱られてた。笑
嶋佐さんのとある休日の過ごし方の話。
・何回も見たアウトレイジを男だけでまた見る
・YouTubeで外国人の素手喧嘩を見る
・ジャンケンで負けた奴がナンパしにいく
・男だらけのカラオケで呑みまくりの肩パン対決
1本目からTHE ニューヨーク!の要素にニヤニヤした。
そして、屋敷さんがどんなツッコミをするのかと
会場がひとつになって待つワクワク感!
「ライターでチ○毛燃やす」
という最悪で最高の”男すぎる”で、待ちに待った
「休みの日男すぎるって!!!」
がぶち込まれたときのうねるような笑いのグルーヴ!
生はやっぱり、これがいい。
毎年、何度目だろうが、毎回多幸感でいっぱいになる。
屋敷さんの
「休みの日男すぎるって!!!」で
もう今年のニューヨーク単独も最高だと確信した。
「ジャン負けでナンパ」のリズム感も大好き。
正直「ネリの髭」は分からなかったけど
「燃えたチ○毛」では大爆笑。
「燃えたチ○毛」って言いたいだけの時間。
「燃えたチ○毛」の回数No. 1は絶対千秋楽。
何回も言ってる2人が楽しそうすぎて何度も巻き戻して見た。
Xでいくつか見かけたように、私もこのネタは2020年M-1の『軽犯罪』感があると思う。
爆笑エピソードのつもりでどんどん軽犯罪ムーブを垂れ流す嶋佐さん。
暴れすぎ男すぎる休日を淡々と話す嶋佐さん。
どっちもめちゃくちゃしょーもなくて愛おしい奴。
M-1ではわかりやすい軽犯罪。
今回はニューヨーク視点の絶妙な”男”の数々。
どっちの漫才も大好きだけど、賞レースを意識しない純度100%でパワーアップしたネタを浴びて、ますますニューヨークさんを大好き!と思うのはファン冥利に尽きる。
どちらも嶋佐さんの”何がおかしいか分かってない顔”が面白すぎるんだよなー。
嶋佐さんは「嶋佐」をやるのがほんとうまい(語彙力無理伝われ)
「道の話やめろ!さっきから!腹立つなあ!」
で爆笑が起きてる最中も、まだ客に「道の話する嶋佐」をやる嶋佐さんに痺れる。
オチの人選と「たけし周りの男たち」も大好き。
特に新宿ブロッサム後、『地面師たち』を一気見し、そこからNetflixの『闇金ウシジマくん』シリーズを全部見て、『闇金サイハラさん』まで制覇してた私は、凱旋公演の「マキタスポーツ!」に言いようのない高揚感を覚えた。
余談。私も道の名前覚えるの無理。
16日昼公演が終わり、夜公演まで台風を避けるために調べた場所に全くたどり着けず、やみくもに歩いてたどり着いたところで食べたお蕎麦はとっても美味しかった。
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コント①メンズアイドル
屋敷さん扮するコウキの登場から笑った。
あまりにもカツラと衣装が面白すぎる。
去年の『虫の息』以降、コントの屋敷さんは演技力があがったと私は思う。
個人的にこれまでのコントの屋敷さんは何の役をやっても常に「いつもの屋敷」で、それが良かった。
漫才でもコントでも、私は「いつもの屋敷」のツッコミを聞きたいから。
でも、去年の「武林さん」(私は”竹”ではなく”武”派です)は「屋敷」が漏れ出ることはあっても「いつもの屋敷」ではなかった。(言語化むずい)
このネタもコウキくんの
「セ〜フッ」と「召し上がれ⭐︎」
に全然照れがない。
この数年でニューヨークさんが売れて、たくさんの男性アイドルと共演し、ワタジョ演技塾で超一流たちの講義を聞き、ワタジョメンバーの練習姿を見るなかで、観察力のバケモノで器用な屋敷さんは演技力までも身につけてしまったのだ!と思うのは贔屓目すぎる?
そして、みんな大好きアヤさん。
私はメンズアイドル界隈全くわかんないからアヤさんみたいな人は未知の存在なのに
「こういう人いる!」って思わせる嶋佐さんの解像度高い憑依っぷりは何なんだろう。
毎年単独のたびに、変幻自在に何役も演じる嶋佐さんを穴を空くほど見つめて「嶋佐さんって一体何人いるの?」と思う時間がある。
ネタ以外の嶋佐さんはどこをどう切り取っても嶋佐すぎるのに(これも語彙力皆無伝われ)
アヤさんの腰回りが太いのもたまんなかった。
銀座ブロッサムのときはなかった(と思う)アヤさんがお尻を客席に向けるシーンを仙台で観たとき、ただただ笑ったけど、後からまた痺れた。
ちなみに。
仙台に一緒に行った友人の感想
「嶋佐って意外と太ってるんだね」は笑ったし、
(あれは何か巻いてんるだよと訂正しといた)
こういう細かいリアルさにこだわるニューヨークさんが何だか勝手に誇らしかった。
配信見てくれたメンズアイドル好きの友人は
「このスラックスと下半身の太さがリアルすぎるwww」
と爆笑してた。これも誇らしい。
アヤさん告白の返事を食べながら待つところも名シーン、
初見からずっと何も考えずにゲラゲラ笑ってたんだけど、何回目かでこれはすごく絶妙な描写じゃない?と思った。激おそだけど。
これが面白いって気づいて表現して笑いを生むの天才がすぎる。きっとニューヨークさんじゃなきゃ見逃しちゃうよってくらい小っちゃくて痒いところに手が届くような、そういうくだらなさに溢れてる。
他にも、
煎餅→バナナのおもしろ小道具の細かさ。
(銀座か仙台では違う食べ物だった気がする)
他のメンバーにも矢継ぎ早に告白してるアヤさんにコウキが言った「いい加減にしろよ!」のあとのアヤさんの首の向きざま!!
そして、謎の口癖「なんだし!」
本当に全然知らない世界なのに!
「こういう人いそう!」で笑えるって改めてすごい。
アヤさんが楽屋に挨拶に来た芸人さんに冷たいくだりはきっと実体験なんだろうな。
爆笑を生むところではないけど、妙に生々しくて、ニヤニヤできていい。
アヤさんに告白されたときのコウキが激サメの顔で「えぇぇ〜?」と言うところに私は痺れた。
(ここまで何回痺れてんの?そろそろ、感電するよ?)
普通は「え?アヤさん…気持ちは嬉しいけど…俺たちスタッフとアイドルなんだぜ!?でも……好きだっ!」みたいな感じになるよね????(陳腐)
というのは、あくまでも、これまでなんとなーくうっすら漫画やドラマで見てきた私の中のそれっぽいアイドル像。
でも、そんなわけない。
アイドルこそ、プロだ。若い頃から大人に囲まれて働いているから、そこらへんの大人よりもっと大人。売れたニューヨークさんが「アイドルはすげーぞ!」と教えてくれるのを何度もニューラジオで聞いてきた。
だからコウキの
「みんな、ついに恐れていたことが起きたぞ」
で、以前からアヤさんに見せてるのとは別の顔でメンバー同士話し合いをしてきたことがわかるし、
「奴が一線超えてきた」
も生々しくリアルに感じた。凄い。
とにかく私はニューヨークさんが私の陳腐な脳みそを気持ちよくぶっ壊してくれるところも好きと言いたい。
(それを言いたいにしてはこのブロック長すぎる)
キスビンタキスビンタの最高に訳わからんくだり、
他の方も言ってるように『女上司』みたいに踊り始めちゃう?ってちょっと期待した。
でも、踊らなかった。
2人は見つめ合い、背を向けて別々の方向へ歩いていく。
アヤさんはMIJとして、半人前メンズアイドルの元へ、
コウキは一人前のアイドルとして、ステージへ_______
というしゃらくさい終わり方が、女上司パート2ダンスに期待したり、何かを受け取ろう受け取ろうとするこっちの気持ちを見透かされてるようで、なんだしぃ〜!だったな(褒めてる)
きっとここで踊り始めたら客は死ぬほど盛り上がるんだろうけど踊らないニューヨークさんはシャバクないってことなんだろうなと思う。知らんけど。
コント②ヤンキー親子
これは別で書いてるからさすがに長い感想はやめとく
と言いつつ、ちょっと書く。(すいません)
最初、屋敷さんがヤン毛で登場したこところから笑っちゃって、喧嘩英才教育親子のネタとわかった途端、ニューラジオで話してたあの親子のこと思い出して、余計笑った。
銀座ブロッサムは普段ニューヨークを一切追ってない弟と観に行ったので、何も知らなくても十分笑えるってことは分かってるけど、単独は毎年「この一年ニューヨークさんを追いかけてきて良かった!」と思う瞬間が必ずある。ファンへの秘密のご褒美のようで嬉しい。
※追記
これを書いたあとに見た『虎に翼』の台詞
「あの頃のなりたい自分とは違うかもしれないけれど、でも私たち最後にはいい方に流れます」
このドラマにおけるこの台詞の説明は私には無理だけど、ドラマそのものに感動すると同時に、私の頭の中にはこの不良親子のことも浮かんでしまい尚更号泣した。
ほんとこのネタは色々考えさせられてしまう。
何度も言うけどあんなにもめちゃめちゃに笑ったのに。
このコントほどキャラクターを愛おしく思ったことはないかもしれない。
リュウジ、幸せになってね。
漫才②あっちゃん
ニューヨークさんの大発明・芸能人妄想漫才の最新作!
違う世界線のニューヨークさんは
屋敷さんは占いキッチンカー芸人を、
嶋佐さんはポジティブ怪談師をしている。
占い×屋敷さんは絶対ないだろうけど、嶋佐さんのポジティブ怪談師って…………
おばけ漫才でおばけファミリーチャンネルやおばけYouTube大学を開設して子どもたちに「本当は心霊芸人って怖いんだぞ!」って伝えようとしてたあの人?と考えるのも楽しい。
凱旋公演の1回目か2回目か、このくだりで、屋敷さんが「漫才やってないんかい、嫌やなぁ」的なことを言ってて大喜びした。配信ではニュアンスはあるものの言ってなくて残念。後世に残したいのに。
今回の芸能人はオリラジさん!!!
そして、待ちに待った屋敷さんの
「あっちゃんだぁ〜!!!!!」
この短い言葉で会場が爆笑と多幸感でいっぱいになる。
嶋佐あっちゃん。
このネタに限らず、嶋佐さんは大袈裟なモノマネは一切してないのに、何であんなにも”その人”に見えるのだろう。
特にYouTube大学の動きは本人そのものだ。
何となく鏡の前で練習してるイメージもないから本当に天性のものなんだろうな。天才。何度見てもあの華麗すぎて笑っちゃう動きに惚れ直してしまう。
ただ、”走ってるあっちゃん”のときの嶋佐さんは、野口英世みたいな髪型も相まってツートライブ周平魂さんそっくりだった。何度見ても毎回そう思った。
このネタの世界線のあっちゃんは「豊か」
「めっちゃ豊かやん!」という普通でしかない言葉で大爆笑を起こせる屋敷さんのツッコミの力量!!
思い起こせば、「豊か」の始まりはYouTubeでの嶋佐軍団お宅訪問。
アフリカの子どもの描いた4万の絵を24回払いで買うチャパティへ、屋敷さんの「豊かなやつだな」
そして、「豊か」の決定版、うだまんハウス、じゃない桜上水ハウスのお宅訪問。
何度もニューラジオで語っていた「豊か」が、ニューヨークさんなりの「豊か」として別世界線のあっちゃんに落とし込まれ、こんな面白いネタに昇華された。
その過程をリアルタイムで見れたの、ファンとして嬉しすぎる。
これだからニューヨークさんを追うのはやめられない。
大好きすきるあっちゃんの「めっちゃ豊かやん!」
・帰り道で富士山が見える=今日はラッキー
・舞台でウケた日はコロッケじゃなくメンチカツ買う
・「屋敷見てみろ!あの雲!ゴジラみてえな形してねぇか?」
特に好きなのはゴジラ雲を屋敷さんに教えてくれるあっちゃん。大好きなマッキーの曲を思い出す。
いつでもねむってしまう僕に
あの時夕焼け教えてくれた
そんな風に自分が
素敵と思うことを
わけてくれる君が
気が付けば好きでした
千秋楽で私の斜め前方にうだまんさんが座ってた。
「めっちゃ豊かやん!」のときに目の端でうだまんさんをチラ見する贅沢をして、「これも豊かなのかなー」とほくそ笑んだのはいい思い出。
男漫才の「燃えたチ○毛」と同じくらい何度も巻き戻して見てるのが、このネタの「すぃんご」
ネタでのってる嶋佐さんを見るのは本当に楽しい。
屋敷さんの言う「嶋佐が機嫌ようやっとるだけでみんなニコニコしてくれる」の頂点。そんな嶋佐さんを見てネタ中に笑っちゃう屋敷さんを見るのも至福でニューヨークはほんと沼。
オチの「ラブ注入🫶」は銀座ブロッサムからウケてた。
去年の「さー🏓✊」「愛ちゃんや!」も初日から結構ウケてた。
今年の2回目以降はここが「三瓶です」みたいになるのか客席の反応を固唾を呑んで見守りそうになった。
これは単独のニューヨーカー的楽しみの一つかも。
あ!「首つった!」を2回やる嶋佐さんも好き。
言い出したらキリがないほどこの漫才は好きなところが多いな。「売れてない世界線のあっちゃんも幸せになる運命」という軸がこんなにも楽しい気持ちにさせてくれるのかな。
そう言えば、『NEWニューヨーク』での芸能人妄想漫才グランプリで屋敷さんは「(コンビ毎の)色が出る」と言ってた。私もこのフォーマットは芸人さんそれぞれの良さが出る素晴らしい発明だと思った。
どこを切り取るか、その人をどんな妄想で漫才にするかはある意味ニューヨークさんのフィルター100%だからこんなにも毎年大好き!と思うのかな。
毎年毎年ニューヨークさんの単独って一つとして同じ感じのネタがないんだよなー。だから最終的にどのネタが好きかわからなくなるから困る(別に困らない)
どれも違ってどれも大好き。
幕間VTR
毎年、幕間VTRのウケ方はすごいビッグウェーブ。
いつもみんなこんな感じでYouTube見てるのかな?って嬉しくなる。
「猫になってアイディアが溢れる嶋佐」のテロップと「これバズるぞ!」とじっとしてられなくなる屋敷さんがお気に入り。
凱旋公演用に追加された部分で、よく言われてる「ニューヨークは私たちを共犯者にしてくれる」を屋敷さん自ら言ってくれたのはまじ俺たちのニューヨーク!すぎてシマサーの私もさすがにずきゅんときた。笑
コント③神社
2024.8.26〜
大根仁監督命名・ニセ火花
今年の単独は銀座ブロッサム、仙台電力ホール、東京凱旋3回の計5回行った。その5回とも狂ったように笑ったのがこのネタ。しかも見れば見るほど笑った。
自分や周りの笑い声で聞こえなくて何言ってるかわかんなくても、笑った。それこそ取り憑かれてるのかと思うくらい笑った。自分の笑い声響きすぎてる気がして口押さえるくらい笑った。人生初の引き笑いまで飛び出して、それが千秋楽の配信でしっかり響き渡ってた。笑いすぎて苦しすぎるのでいい加減にしてほしかった。
それでいて他の方も言ってたように「この時間一生続け!」とも思った。
16日の昼公演は21分と教えてくれた屋敷さんは「2時間くらいやってなかった?」と言って笑わせてたけど、私はもっと短く感じた。一生見てられる。そして笑いすぎて死ぬ。(ダメ)
台本があるようでないアドリブまみれのあのパートで毎回死ぬほど客を笑わせるニューヨークさんってほんと凄すぎる。2人が楽しそうなのもいい。
あんなにヤンキー親子で語ってるけど、単独でいちばん好きなのはこのネタ。
好きなところをあげたらキリがないけど、ひとつは毎回ちょっとずつ違うのに毎回驚くほど面白いこと、ひとつはアドリブは苦手的なことを言っていたニューヨークさんがワタジョもびっくりのエチュードをあんなに楽しそうにしているところ、もうひとつは特に世界一ノリノリな嶋佐さん。
『Last Message』のロケディレクターでの団子とマイクを間違えるくだり、『虫の息』の「卓球警察だ!」も”一生続け!”案件だけど、どちらも最後は嶋佐さんがネタの本筋に戻すので「一生続け!」と思っている私はちょっとだけ寂しくなる。でも『神社』は屋敷さんが何度も戻そうとしてもノリノリの嶋佐さんは全然戻らなかった。そして笑ってしまう屋敷さん。そういう楽しそうなニューヨークさんを見れて幸せだった。まあ、現地では幸せ感じる暇もないくらい笑ってるんだけど。
ヤマガタのモデルがあの人だと知ってからは余計笑ってるけど、知らないまま見てても面白いんだからすごい。
どうなってるんだニューヨークさんのアンテナは。
ただ、カーディガンかけるくだりは一生わからなかった笑
でも、こういうとき無理に笑わないニューヨーカーは信用できるし、”普通の人のフリしてる天才”ニューヨークさんにしかわからないポイントがあるほうが嬉しいし、そこを楽しんでるニューヨークさんも好きだから、これからもずっと、三瓶です的鉄板スベりポイントはあってほしい。あとでニューヨークさんがボヤくのも楽しみだから。
漫才③テーマソング
今回の単独も漫才ごとにスーツが違うのがカッコいい。出番前の爆イケ映像といい、オシャレな演出といい、ダサい言い方でごめんだけどカッケェ!が止まらないって感じ。
このネタは屋敷さんのスーツがあの『地面師たち』のハリソン山中と全く同じという実にタイムリーな偶然!
嶋佐さんの色違いハリソン山中スーツもかっこいい!
『地面師たち』視聴後の凱旋公演では屋敷さんの生ハリソン山中スーツに感激(?)で「ウワァッ!」って声出た。
何も触れずにいきなりネタに入るの、ちょっと物足りないくらいなんだけど、かっこいい。
今回の単独、漫才は全ネタ大好き。
観るたびに「いちばん好きな漫才はコレ!」ってなる。
このネタは、一度見たら1日中
「大空に魅せられた男たちぃ〜🎶(以下略)」
が頭の中で鳴り響くくらい好き。
屋敷さんの
「ゆっくり高い声でコワいこと言ってたから!」と
D.Oみたいな顔になってる嶋佐さん。
ご本人のこと全く知らなくてもとにかく笑う。
屋敷さんが自転車漕ぎのマイムしながら
「シ○ブでとぶ〜🎶」をやってるとき、
目からツーと涙が溢れる仕草をする嶋佐さんも全く意味わからないし、屋敷さんの「誰〜?そいつ!」も好き。
まさかの本人登場(?)欽ちゃんサンプリング!
「誰か線香あげたげてよぉ〜」も最高!!
下品女ラッパーパートの
「あれあんま好きじゃないぞ」
からどんどん悪いこと言う屋敷さんはまさにTHEニューヨーク!
名作漫才『女』みたいにツッコんでる屋敷さんのほうがもっとヤバいこと言うニューヨークの真骨頂!
時を経て、こんな狭い知らない世界の話でこんなに笑わせてくれるなんて。ニューヨークさんの進化はとどまるところを知らないのだな。
それから、最初から同じユニットの名前を連呼してるのも(他意はなくとも)相当悪いと思うし、もっと言うと男すぎる漫才の屋敷さんが言う「女」よりも、このネタで「女性」を使用してるときの方が本当に悪いこと言ってると思う。そこも好き。
最後のラップはお気に入りすぎて書き起こした。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152309753/picture_pc_bb20f8b747cf2bd66d1c8764ce6d51db.png?width=1200)
特に「生ニューヨークはDO?」が好きすぎる。
(「どう?」の表記は絶対「DO?」であってほしい)
たまに脳内で
「生ニューヨークはDO?」「最高!」
の痛い掛け合いをやるくらい好き。
大好きなダブルデート漫才の「生のニューヨークどう?」をこっちに向けてもらってるみたいじゃん!と気づいてからは余計大好きになって脳内リピートも激しい。
笑いに来てるのにこれでグッときちゃうのは野暮。
屋敷さんの「シ○ブ出せ!シ○ブそれやったら!」は
だいぶメッセージ性ある。好き。
ツッコむ屋敷さんの横で嶋佐さんがそのパートリプレイしてくれるのも楽しい。
そういえば、このネタを見てもらったことがきっかけで女性ラッパー好きの子と前より仲良くなれた。嬉しい。
彼女の感想
「これアタシのためにあるネタっすよwww確かにドン引きはないけどこれ言うか〜?と思いながら笑ってるわwwwカッケェけど絶妙なんすよ。イジるのうまい!」
彼女が「ニューヨーク教えてくれた代わりに私のフェイバリット教えていいっすかぁ?朝聴くと元気になるんすよ⭐︎」と教えてくれたのがこちら。
開始4秒の登場人物の奇跡(出オチ?)にたまげた。
彼女とはきっともっと仲良くなれそう。
コント④しごできサラリーマン
最初の会話劇が長めなので、なんとなく、雰囲気的に『虫の息』のラスト『飲み会』のイメージで見てたら
「あとー、俺ギャンブルで借金8,000万あるしー」
でぶっ壊された。
アオバさんのたった一言で、さっきまで屋敷さん扮するサトシに言ってた
「もっと周りに甘えろよー」
「俺、酒飲んだら忘れちゃうから」
が全然違う意味になる。
自分のギャンブル狂いについて、引くぐらい底抜けに明るく語る、突き抜けたアオバさんに笑っちゃうんだけど、突然「やめれるもんならやめてぇよ」と機嫌悪くなったり、「だってフツーにしてないと借金のこと考えちゃうじゃん」にめちゃめちゃ人間を感じる。
どちらかと言うと個人的にはいけすかないタイプのしごできサラリーマンのアオバさんが、実はすんごいクズだった。ちょろいもんで、情けなさが愛おしくなる。
ニューヨークさんはこういうクズとかダメとかヤバいとか思われがちな人をコントにするのが上手だ。
『Natural』では、一生テレビのキャラで生きることを決めた『帰省』のカズオ、「ギャンブルしすぎてぶち壊れた人間」こと『ウェディングプランナー』の及川さん(仮名)
『Last Message』では、不適切にも程があるくせにラジオの生出演では大緊張してた『激ヤバおじさん』の社長。
『虫の息』では、普通のおじさんの格好をして自分がおじさんだということと向き合うのが怖い『声優』
私が普段からチラ見しては避けているタイプの人間をニューヨークさんは深く見つめて面白いところを切り取って笑わせてくる反面、私に突き刺してくることにあとから気づく。
今作のアオバさんは近くにいたら絶対近づかないのに、その彼の「辛いときほどフツーにしてればいいの!」に励まされてしまう。なんか悔しい。でも、有り難い。
偏見まみれの私にまたしてもニューヨークさんは見せつけてくるんだよなぁ、ダサい人間を愛する「人間讃歌」の目線を。
毒舌で生意気な部分だけ言われがちだけど、売れて華やかになっても中身は変わらない、(天才だけど)1.5軍の感覚を変わらず持ち続けている、先輩にも同期にも後輩にもスタッフにもファンにも優しいニューヨークさん。結局その人間性がネタに表れてるんだなぁと嬉しくなる。
ニューヨークさんの単独を観ると必ず思い出すのが大好きな渋谷直角さんのコラム。
確かに二人の目線は基本、ツッコミのそれではありますが、その奥には人間に対する「興味」があり、それを知り、理解することこそが面白いことなんだと二人は感じているように見える。
ということを、現地で観てるときは1ミリも感じさせずに笑わせてくれるのもニューヨークさんの凄いところ。
目ギンギンのアオバさんがサトシを独立に誘うくだり
「俺とビジネスという名のギャンブルやってみない?」は私まで頭おかしくなりそうでめちゃくちゃ笑った。
独立するための資金500万を全額ギャンブルにぶっ込んだと語るアオバさんの謎の変顔。
8,000万かマイナス500万かの瀬戸際でギャンブラーの必殺技「見ないっ!」を繰り出したアオバさんのスリルと興奮で爆発しそうな何とも言えない顔。
嶋佐さんの面白すぎる表情(かお)を交えながらラストに向かって急速にボルテージが上がっていくのもいい。
「絞るぞ!」
あー!ニューラジオで聞いたことあるやつ〜!と喜んでると二人のあの顔!!!!!
サスペンスドラマの「終わり際コメディ」風の更に上をいくふざけまくった顔!!!
ここ見るたびに「最高!」って言っちゃう。大好き。
なんでこんなに好きなんだろうかと考えてみると、やっぱり2人がこの先もあらゆる場所でふざけまくって笑わせてくれる未来が見える気がするからかなぁ(語彙力)
結末がわからないのもいい。
ニューヨークさんが面白がるところはそこじゃない。
乱暴な言い方をすればそこはどうでもいいって思ってる気がする。だってニューヨークさんはシャバくないから。
終わり。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152676258/picture_pc_9e56e4cfb50718276ca7f727b01838d9.png?width=1200)
8月23日から書き始めたこのnote。
次々とあがる文才ニューヨーカーさんのnoteに感激&共感しつつ、私のこれ書く意味ある?と思ったけど、せっかくだからとなんとか最後まで書きました。
案の定、熱量だけなので色々尻すぼみです。
書いてる途中で、大根監督の素晴らしすぎる感想を知れる機会があったのはこの上ない至福だったけど、その感想にただでさえない語彙力が影響を受けないか、真似してると思われないか無駄にハラハラしたり、Xで流れてくる芸人さんや著名人の感想コンテンツをできるだけ避けるというお前1ミリも関係ないやんけな行動をしたので、今からたっぷり感想を漁ります!
あと、多分毎年同じこと書いちゃうから来年は書かないと思う。笑
でも、屋敷さんがまた「長文noteがいちばん嬉しい」と言ったら今回とほぼ同じような文章を書いちゃうかもしれない。笑
基本、ニューヨーク単独は1人で行ってるので、事細かに感想を共有できる人がいないのです。なので、読んでみてちょっとでも共感するところがあったら嬉しいです。こっそりでも教えてくれたらもっと嬉しいです。
こんな読み応えのないクソ長文をここまで読んでくださったあなた、本当にありがとうございます。
いい大人なので「一生好き」が続かないことを知ってしまっているけれど、「愛してる」ならもしかしたらずっと続くんじゃないかなと思い始めているこの頃(何それ)
ニューヨークさん、愛してます!