「GLOW: ゴージャス・レディ・オブ・レスリング シーズン2」元気があれば何でもできる
by 輪津 直美
元気ですかー!!
バカなドラマだなーと思いつつ、なんだか気になって見始めたシーズン2は、1より格段に出来が良くなっていた。
2ともなるともう各キャラクターの説明がいらないせいか、ストーリーは深みを増し、彼女らのプロレス技は目を見張る上達ぶりを見せていた。あまり好きになれないでいた監督役の俳優(マーク・マロンと言うコメディアンらしい)も、見ているうちにだんだん憎めないおじさんになってきて、最後にはちょっと好きになってしまったかも。アメリカの役者層の厚さを見くびるもんではない。
このドラマ、特にプロレス好きではない私でも十分に楽しめるが、プロレス好きならシーズン2は特に面白いのではないだろうか。プロレスでは素人のはずの女優たちが、文字通り体を張って技の数々を繰り出していくのだが、中には結構危ない技もあって、とてもハラハラする。ちょっとネタバレをすると、男子との対決場面もあって、プロレスファンならきっと満足できるはず。おそらく体力づくりやリハーサルにかなりの時間をかけただろうし、技をカッコよく見せるためには何カットも撮らなければならなかっただろうし、その苦労を思うと本当に頭が下がる。
また、プロレスは演劇なので、このドラマは実は劇中劇と言う複雑な構造を持っている。役者は「素のキャラ」と「プロレス上のキャラ」を演じ分けなければならない上に、激しいアクションもこなさなければならず、ハードなことこの上ない。
彼女らの舞台裏での大変さに思いを馳せているうちに、ふと古舘実況の新日を見たくなり、YouTube漁りをする私であった。