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20230428_日記

・別れるときがつらいから出会わない方がいい、という考え方は、起きるときにつらすぎるからお昼寝なんてしない方がいい、という感情とまったく同じ。

・でも寝ちゃうんだよね。春だから。最近は昼食の後に30分くらいお昼寝の時間をとっちゃう。そのあと仕事の効率が上がるからとか、そういうことではまったくないですよ。なんか医学的に証明されてるとか、お昼寝は身体のメカニズムにうんたらとか言う人いますけど、違うでしょ。

・あのね、眠いから寝るの(野菜は美味しいから食べるの)。

・起きるとき信じられないほどつらい。このまま夜までずっと寝てたいとか思うけど、同僚のインド人に仕事の説明する用の資料とか作らなきゃならないから、何とか起きる。

・目覚ましがてらに俵万智の『かぜのてのひら』開いたら、「照れ臭い言葉も言えるワープロのつんと澄ました青い文字なら」という短歌が目に入って、えーーーーーーって

・逆じゃない? いまの我々の感覚としては。LINEとか Instagramとかでポエミィなメッセージ送ると笑われるけど、手書きの手紙とか、文字とかなら良いみたいな風潮ありますよね(ありますよね?)

・なんか手書きの手紙って治外法権みたいな。現代では手紙それ自体がエモいものとされるので、その中にどれだけエモいことを書いてもよいとされている。

・以前友だちと文通していた時期があったんだけど、意味わからんくらい楽しかったからね。言うほどエモいことは書かなかったけど。友だちも部屋に蜘蛛が出た話とか書いてたし。

・文通しているときに思ったのは、「自分の出した手紙は自分の手元には残らないんだな」ってこと。当たり前のことなんだけど、今だとLINEでもメールでも、自分が送った内容はいつでも見返せるから。

・昔の人(私は"Z世代"ですので、文通をしている世代の人のことを昔の人と言ってしまいます。でもそんなに昔ではないはず。しかし、平安時代の人なども含めると昔の人ではあるはずだ)はどうしてたのかな

・しかし自分の書いたことをもう二度と確認できなくなる(つまり、世界から消滅する。世界とは自分にとって見える範囲のことだから)というその揮発性は、非常にロマンチックであるね。

・手紙の揮発性といえば、思い出すことば。

それからただ一度だけ返ってきた手紙
読み終えた途端に消えてしまった文字

吉澤嘉代子「ルシファー」

・これは相手からの手紙が一度読んだら消えてしまったという歌詞だけど、この「達成されず、開かれた状態」の終わりがすごく好きなんだよね(サビの後にこのフレーズがきて、曲は終わる)

・胸にかかえて生きていくのなら、何度も読み返せる手紙よりも、一度だけ読んで消えてしまったことばたちのほうが、悲しくて、よいと思う。

・結局果たされない・達成されない状態が一番気持ちよく美しい、という凡庸な結論に辿り着きつつある(パラダイスキスの終わりとかね。最高ね、アレ)。


・今日読んでめちゃくちゃ良かった漫画を共有します。↓


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