【読書記録】傘寿まり子//おざわ ゆき
読書記録…
4月の読書記録、
マンガなんですけど…
マンガ…でもいいですよね。
こんにちは。
23designworksの一ノ瀬ふみです。
お気づきの方もいらっしゃいますでしょうけれど、わたし、マンガ大好きなんですよね。マンガ喫茶?的なところ、行ったことないんですけど、たぶん永遠に読んでいられると思うんです。
マンガ読んでるときはもっのすっごい集中力です。何も聞こえない。小学生の頃から、それは今も変わっていないみたいです。
先日、第二の母(厳密にいうと、わたしの母の叔母にあたるひとで、え〜っと、今年75歳になります)の家に遊びに行った時に、
「ふみちゃん、読むなら全部持っていきなさい」と、
【傘寿まり子】全16巻をもらって帰ってきたんです。
そして、前述の通りの凄まじい集中力で、一気読みしました。
第二の母がこれを買って読んでた、ということは、きっとテレビかなにかで紹介されていたんじゃないかしら。
80歳のおばあちゃんがヒロインのマンガなんて…!と思うけれど、描かれている高齢者問題は現代的なリアリティがあって、それを軸に現代社会の問題を凝縮した物語。
生きてるとつらいこといっぱいあるね、と思う。
でも、生きてるといいこともいっぱいあるね、と思う。
わたしなんてまだまだまり子さんの半分くらいの年なんだから、まだまだがんばらなくっちゃって、なんだかとっても元気がでました。
まり子さんは作家さんで、物語にはまり子さんも憧れる超人気作家さんが登場します。小桜蝶子さんという、これまたなかなか破天荒なおばあちゃんなのですが、人気絶頂でスキャンダルで影を潜め、ゴミ屋敷に住みながら、過去の栄光を忘れられずにいた方も、ポジティブモンスターなまり子さんの手によって復活します。
この小桜蝶子さんのセリフが、とっても刺さりましてね。。。
客はあんたのこだわりに金を払うんじゃない 自分の喜びに金をはらうんだ。
…これ、ほんとにそう思うんです。
デザインのお仕事をしていると、とことんこだわりたくなる。
ここはこんなふうにこだわっていて…ここもこだわってこうして…
っていうのって、完全に自己満足なんですよね。
自己満足じゃ、いい仕事はできない。
わたしのデザインで、例えば、クライアントさんのお客さまが増えるとか、お仕事が増えるとか、そういう、デザインを通して得られるよろこび、それがわたしのデザインの対価になる。と、改めて背筋がピッと伸びるような名言でした。
まり子さんは作家としても実業家としても大活躍をして、最後にはバラバラだった自分の家族までひとつにしてしまいます。
どこまでも、自分のことを信じられるひと、って、強い。
わたしの本業の職場は9割以上若い女子。
娘みたいな年齢の子もいます。
結婚する子もいるし、出産する子もいるし、第一線でバリバリ稼いでいる子もいます。
女性のキャリアについても考えさせられるんですよ。
わたしなんて、みんなが経験していない離婚も経験してるものだから、人生の先輩として、ちょっとだけアドバイスしたりすることもあるけれど、私自身まだまだもがいて必死に生きている。
でも、わたしたちは、”生きてるだけでまるもうけ”な日々。
これからはどんどん、まり子さんみたいに元気なおばあちゃんが増えるんじゃないかな。
わたしは、そ〜んなに長生きしたいなんて思っていないのだけど(でも、生命線はとても長いんですけど)、元気にかわいらしく、たのしく、とにかくひたすらポジティブに。
まだまだ44歳。まだまだです。まだまだ。
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