#8 あなたは山登り派?それとも川下り派?(台本公開)
(今日は夕方更新になっちゃった。台本昨日から書いてたのに・・・時間かかったな〜笑)
stand.fmをお聞きのあなたへ。
こんにちは。一歩を一緒に作るブランドプロデューサーいっぽです。
(小話)
コーチングやブランディングのお悩みを聞いていると、「やりたいことが見つからない」ということで悩む方が多いように感じます。
キャリアを考える上で、この概念を知っていると余計な悩みを手放すことができるかもしれないと思い、いつもお節介かなと思いつつご紹介するお話しを今日はピックアップしました!
『なぜか評価されないあなたへ 心に刺さる耳の痛い話』という本の中で、世の中には2種類のビジネスパーソンがいると言われています。①明確なゴール(目標)を設定し、そこに向かって走る「ゴールピープル」と、②流れに身を任せ、たどり着くべき目標を持たない「リバーピープル」の2種類です。
みなさんは、どちらのタイプでしょうか?
割合としては2:8くらいでリバーピープルの方が多いらしいです。
自分の周りを見渡しても確かにそうだなと感じます。
ゴールピープルは「山登り派」とも言えますね。どの山をどう上っていこうかなというところから思考をスタートします。リバーピープルはそのまま「川下り派」とも言えますし、一時期「置かれた場所で咲きなさい」という本がブームになりましたが、置かれた場所で咲けるタイプとも言えるかもしれません。
ちなみに私は完全にコンパス持って旅に出る山登り派、「ゴールピープル」です。
この概念を知ったのは数ヶ月前なのですが、視界が開けたというか、
「だから私はゴールが見つからない時にあんなに苦しむのか!なるほど〜〜〜〜!」と思わず膝を叩いてしうほど腹落ちしました。笑
私のようなタイプの人は自らゴールを描き、そこに向かって夢中になって努力するので自分でも当初想定していなかった力を身につけることができます。でも一方で、自分が納得するゴールに対してしか頑張れないという面もあり、それはまさに諸刃の剣です。
私とは違い、「求められた役割に応じて柔軟に対応できる人の方が重宝されるのではないか?」「私ってサラリーマン向いてない…」と真剣に悩んでいたこともありました。
先行き不透明なVUCAの時代、「これからは “いいとこどり” をしていこう!」とおっしゃる方がいるんです。
神戸大学名誉教授の金井壽宏(かないとしひろ)さんが提唱している「キャリア・ドリフト論」を少しだけご紹介しますね。
「キャリア・ドリフト論」とは、一言でいえば「ゴールピープル」と「リバーピープル」のエッセンスをハイブリッドしたモデルです。
ドリフトとは「漂流する」という意味。
つまり通常は予期しなかった偶然の出来事や出会いを、柔軟に受け止め、あえて流されてみる。一方で、就職・転職・結婚・出産などの人生の「節目」には自分のキャリアについてじっくりと考えキャリアデザインすべきだという考えです。
ちょうど今、SHElikesの特別イベントで取り上げられていた「ミーニングノート」を実践しているところなんです。参加された方もいらっしゃるかもしれませんね。ミーニングノートとは日々見落としがちなチャンスに目を向けて、そこから先のアクションへとつなげていくという偶発性に意味づけをするメソッド。川下り型な印象があります。
例えばここに、私が普段からやっているオア明奈さんのライフログを組み合わせたら…上手にキャリア・ドリフトが実現できるような気がしています!
人生の節目にライフログを行い、人生を棚卸しして、過去の出来事全てに意味があったと受け止める。さらに「今ここ」へ目を向けて、価値観を言語化し、価値観を満たす形で「未来を描く」。「自分の好きなこと」、「得意なこと」、「世界が必要とすること」、「報酬を受けられること」。
この中心にあるIKIGAIをライフログで見つけ、人生の手綱を握る。
こうすることでキャリア・ドリフトの再現性がかなり高まるのでは?と、考えていました。
ミーニングノートで日常にある見過ごしがちなチャンスに目を向けて意味づけをし、ライフログで人生を肯定しながらこれからに思いを馳せる。ある程度の余白を残しながらも理想の生き方、在り方を真ん中に置いて何をするのかを選んでいく方法が自分にはあっているのかなと考える今日この頃です。
少し難しいキャリアの話。「何だかやる気が出ない」「もやもやする」と悩む前に、今日ご紹介した「ゴールピープル」と「リーバーピープル」の話を思い出して、自分はどのタイプなのかを考えてみると、肩の荷が降りるかもしれませんね。
参考