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足るを知る。

たまたま最近読んだ本、映画に多く出てきた言葉。

足るを知る 

”ないもの、不足しているものに注目するのではなく、既にあるもの、足りているものに注目する"

この言葉はもともとの語源は中国の思想家 老子の「知足者富」(足るを知るものは富む)から来ている言葉だそう。この言葉が出てきたとき、逆に足りていないことを知れば、成長できるという意味かと思っていたから真逆の意味で驚いた。

この外出自粛期間は自分の脳内に何をインプットしたいか、自分自身なにが好きか、ジャンルを決めずに色々見てみた。その中で出会えた映画や本などに、「他者との比較ではなく、自分自身との対話をする方が自分の人生を豊かにする。まずは足るを知ること。」というセリフが多く現れた。なんだか自分へのメッセージな気がして、その意味を調べたら、今の自分自身と向き合う時間が多い期間の中で向き合うべきは自分だと感じた。

大好きな絵本作家、ターシャナデュータが自身の映画の中で、繰り返すように「私の人生は、幸せな時しかなかったわ。」と優しい笑顔で言っていたセリフが脳内に焼きいついている。彼女は自身の中にあるモノを知り、周りの人たちを愛し、自身の生活、人生を楽しんでいた。きっとターシャが生きていた時代より色々なものが豊になり、人ともすぐ繋がれる便利な時代になっているはずなのに自分と向き合い幸せを感じれる事が当たり前に出来る人はどのくらいいるのだろう。と思った。自分自身も忙しさを理由にしたりSNSで入ってくる他人の日常を羨ましいと思い、他者との比較で自分を見つめ直す事をせず、仮想の自分を追っていた気がする。

日常の生活から、他者との関わりを最小限にしている今、自分自身の中にはなにがあるのか、何が好きなのか、など自分自身との対話を大切にしたいなと考えた

いい作品に出会えてよかった。



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