100kmを歩いた日
2024.10.12（土）〜13（日）天候 晴れ🌞
皆さんは、足裏に突き刺すような痛みを感じたことありますか？
皆さんは、100kmという道のりを1日で歩いたことはありますか？
ここでは、100キロウォークに挑戦し、完歩した女（制限時間ギリギリでしたが笑）の体験を記しておりますので、良かったらご覧くださいませ🥹
ただの思い出日記ですが…
いろいろなドラマがありました（半ば作りました）
私が参加したのは、
「第26回 行橋〜別府100キロウォーク」
この大会の存在を知ったのは、たしか6年前。
当時は、へぇ〜すごい大会があるんだなぁとしか思ってなかったし、まさか6年後エントリーするとは思ってなかった。
参加するキッカケをくれたのは、今回の記事に何度も登場するであろう「りょーまさん」
プロテクトJ1の話から、100キロウォークの話になり、とんとん拍子にエントリーが決まった。
登山を初めてから、何でも挑戦してみたい！経験してみたい！と思うようになった私⛰️
でもこんなキツいと分かってる大会に一緒に出てくれる人なんていないし、道連れにするのも申し訳ないし、かと言って1人で出る勇気もなかった。
そんな時、
「もし今年出るならおじさんがゴールまで付き合っちゃんよ👍🏻✨」（本人の言葉そのまま使用）
と声をかけてくれたりょーまさん😭
出ます！と速攻で返事をして、速攻で応募し2992番目のギリギリエントリー（3,000人以上は抽選）
りょーまさんと初めて会ったのは、秋のくじゅう大船山の山頂にて⛰️🍁
私が初めてソロ登山をした思入れある日。
…初めて会ったと書いたら何回も会ったことがあるみたいだけど、1回しか会ったことなかった🤣
その後の30km練習が2回目、3回目ましてでしたね。ということは当日は4回めましてでした。
そんな私に声を掛けてくれて、本当にありがとうございます！
前日たくさん寝て体調は万全！身体も万全！
ただ、ドキドキはしながら迎えた当日。
もちろん今までの人生、1日で100kmなんて歩いたことないし、周りの人の言葉や、いろんな人の体験記を読んでキツいんだろうなぁとは思っていたけど、実際に想像まではできなかった。
スタート地点の行橋駅近くの河川敷。
ここで1つ目のドラマが起こる。
AM10:00
スタートの2時間前に着いた私たち。
参加者を退屈させないため、ずっと喋り続けてくれた司会の方のユーモア溢れるアナウンスに笑いながら時間を待っていると、
そのリストバンド貸してーとりょーまさん。
ちょっと向こう向いてて！と言われ、10秒後。
「どうしてもキツくなったら見て」
何やら裏にメッセージを書いてくれたらしい🖊️
えー！なにそれかっこいい！今見ていいですか！？？笑、もしかして泣けるやつですか？？？っていじり倒していた私ですが、嬉しかったです🥹✨
さすがりょーまさん。粋なことをしてくれる。
AM11:50頃、スタートの10分前。
周りがそわそわし始める。
実際にスタート地点に着いたのはPM12:30頃
去年は1時間くらい待ったらしく、去年よりもスムーに送り出せてるみたい👏
たくさんの人に見送っていただき、応援していただき、好調なスタートが切れた！
…と思いきや、スタートから約1時間。
舞台はビーチ横の自動販売機。
ここでまたドラマが起こる。
日中は結構暑く、水分の消費が早くなる…☀️
4,000人もの参加者がいると、自販機の列が何箇所もでき、序盤で並ばずに買えることはあまりない。
すいている自販機を見つけ、160円のスポーツ飲料を買おうとした私。
200円を入れ、ボタンを押すが反応がない。
え？壊れてる？なんで？？
と、後ろに並ぶ人もいて若干パニックになってる私。そんな時、そっと横から10円を追加して入れてくれたりょーまさん。
10円玉の釣り銭切れだったのだ。
私もすぐに気付いたのだけれど、あの速さで10円が出てきたのは本当にスマートかつエレガントな対応だった。ありがとう、りょーまさん！
PM16:30頃
スタートから4時間が経過。
初めてのコンビニ、セブンが見える。
お腹すいた！とりょーまさんの言葉と、この先コンビニがすぐにあるか把握してなかった私は、行きましょう！と入って行ったのだけれど、どこが最後の列？ってくらいの人混みであった。
初めての参加者は特に、寄るのであろう。
未だかつて、こんなにもおにぎりの種類が揃ったことがあるだろうか。
100キロウォークのために準備してくれたのであろう。しかも左下に水とポカリもあって、行き来しないようにしてくれている。コンビニの店員さん、ありがとうございます！
たぶん20〜30分くらい滞在してた。
並んだ時間はちょっと勿体なかったなとも思うけど、今回の目的はタイムではなく完歩！
タイムは気にせず歩くことに専念する。
PM17:30頃
気付くと歩き始めて5時間が経過。
1時間がとても早く感じる。
日中の暑さはなくなり、涼しくなった。朝駆けが好きな私は夜間ウォークは得意なはず！
36.1km地点、第1チェックポイントまでは特に何もなく順調に進み、
配っていた梅干しとバナナが有り難かった🙏
でもここからが未知の世界。
練習でしか経験していない30kmを越えました！
挑戦したことがある人は分かると思うけど、一度止まると歩き出しが重くてちょっと辛い。
そのため、歩きながら撮っておりました📷
撮れた写真はブレブレ。これはこれで良い。
その後、ひたすら歩き続け、
時刻はAM1:10頃
0時からが長いんよな〜と言っていたりょーまさんの言葉が身に染みる。
さっきまで早かった1時間が長い。いつもは寝てる時間に歩いているから当たり前だけど…。
若干の眠気と多少の疲れと、足裏の痛みを感じながら、途中寄ったコンビニ。
食べたかった海苔巻き以外のおにぎりは売り切れ。ゼリー飲料だけ買ってりょーまさんを外で待っていると、はい！と、りょーまさん。これまたスマートに、ななチキを買ってくれていたのだ。
優しさに大感謝です😭ありがとうございます✨
その後は1時間くらい、これまでの痛みが消え、めちゃくちゃ軽快に歩けた。
それがこのななチキ効果なのか、途中投入したロキソニン効果なのかは分からないが、前者であると信じたい。人の優しさは時に薬よりも効果を発揮する。
AM2:30頃
やっと宇佐神宮に到着！
ここまでが、まーーーーーーー長かった。
40kmから50km区間は死んでた。
途中、眠気覚ましにした『しりとり』
普通のしりとりじゃ面白くないから、縛りを付けようということで、
りょーまさんから出されたお題は「地名」
自信は全くなかったけど、とりあえず始めてみる。
りょーまさん「行橋」
わたし「滋賀」
りょーまさん「が…が…むずくね？」
なんと3ターン目で終了の危機。
『か』でも良いですよ！って言ったけど、いや！『が』でいきたい！と、考え込むりょーまさん。
しばらくして、これは地名なんかな〜…と思いついた様子で答えたのは「ガザ」
すごい！！！よく出てきましたね！？よし再開！と喜んだけど、「ザ…？ザ…？？え、むずくないですか？」と、
4ターン目で終了してしまった。
※著名人縛りはかなり続きました
61.6km地点、第2チェックポイント。
ここまでも、まーーーーーーーーー長かった。
足のマッサージをする人。
疲れて倒れ込んでいる人。
周りの人の疲れもかなり見える。私だけじゃないんだ、皆頑張ってるんだと励まされる。
写真を見てわかる通り、そこから70km地点までは、とても元気だった。
足裏の痛みはあったものの、足取りが軽かった。
たぶんだけど、若干の上り坂だったことが理由で、ずっと平坦な道が辛かった私にとって変化のある道、しかも山を登る私にとっては、嬉しい道だった。
そして上り坂は何故か痛みが軽減していた。
ただ、上り坂があるということはもちろん下り坂がある。一歩一歩、足裏に突き刺す痛みが走る。
どこかの体験記で読んだんだけど、
【痛みが出てきても歩き方を変えずに歩く。痛みをかばって歩くと今度は別の場所が痛み出す。歩き方を変えずに歩くと痛みは次第に慣れる】
と書いてる人がいて、忠実に守った私。本当にその通りで、痛いのは痛いけど慣れてしまっていた。
他にも準備品や心構え等、いろいろな場面で大変助かったことが多い。体験記を綴ってくれた皆さん、ありがとうございました🙇🏻
AM8:10頃
七曲り峠に到着！
峠と言われるだけあって、坂がキツいのだろう。
そのため杖も準備されている。
バナナと大福餅を食べて、エネルギー補給！
さぁ行くぞ！！！！！！！
どこまで続くのか？
どれくらいキツいのか？
全然分からなかったけど、結構勾配のある坂が続く。ただ、コースの中でここが1番楽しかった。
林道とは言え山を登ってる感覚だったし、ガシガシ歩けた。足を止めると登れないなと思った。進むしかなかった。何人も抜いた。（調子乗って息切れしたのだけど🥹）
結構早く登ったつもりだったけど、ここでもりょーまさんはスマートに私を追い抜いてった。
1日10km走ってる人は違うなぁ。
100キロマラソン走れる人は違うなぁ。
さすが、りょーまさん！
登ったら下らないといけないのは言うまでもなく、その後はひたすら下り坂だった。
上りでは感じなかった足裏の痛み、再開。
第3チェックポイントを目指す。
途中の沿道の方の声援に心救われた。
メンタル的にも結構しんどかったし、そんな時の応援って本当にパワーになるしとてもとても嬉しい。
私もなるべく全員に笑顔で、ありがとうございます！頑張ります！と応える。
私たちのためにずっと長い間立ってくれてるんだろうな。1人1人に声かけてくれて、本当に有難い。
そしてハーモニーランドが遠くに見えた時は、土地勘がなんとなくは分かる位置まで来れて嬉しかった。
今まで別府まであとどれくらいだろう？って思ってたけど、やっと距離感が掴めた瞬間だった。
最後の坂、頑張るぞ！
87.5km地点、第3チェックポイント。
もう写真とか撮れれば良かった。
普段は人が入ったら撮り直しをする私ですが、なんでも良いってくらい、疲れてたんでしょう。
チキンスープや梅干しをいただいた。
どこのチェックポイントでもボランティアの方々がたくさんいて、私たち参加者の支援をしてくれた。
本当に本当に有難い。
笑顔で声掛けしてくれてそれもパワーになった。
感謝しかありません🙇🏻
ここでは少し足裏のマッサージを経て、
いよいよゴールを目指す。
「ここは90km」
この三角コーンは撮らずにはいられなかった😭
歩き始めて約22時間半が経過。ゴールできる実感がわいてきた。残り10kmということは、大体2時間くらい歩く距離。
この2時間を、あと2時間と捉えるか、まだ2時間と捉えるかは大きな差だけど、前向きにあと2時間と考えらように頑張りました。（とは言ってもこの2時間はメンタルが1番しんどかった）
実はこの看板、1人で撮りました。
スタートから約94km地点、疲れと足裏の痛みがピークだった私。
脳がもう眠りたいよ〜もう歩きたくないよ〜休みたいよ〜痛いよ〜キツいよ〜って身体に指令を出してたのか、なかなか思うように足が動かない😂
徐々にペースが落ちてしまう。
りょーまさんに迷惑をかけるのが嫌で、先に行ってもらいました。
ここまで一緒に歩いてくれたこと、楽しくお話してくれたこと、私の足をずっと気にかけてくれたこと、感謝してもしきれません！
りょーまさんの背中を眺めながら、自分のペースで歩き出す。
1人で歩くのは今回初めてだったけど、周りの人たちもそれぞれ頑張っている。それが力となり私も歩くことを辞めずに歩き続けました。
この時の自分の心情はよく思い出せないけど、
まさかの競歩開始。
足を引きずりながら歩いてる人がほとんどの中、かなり目立ってた。というよりも頭おかしいって思われてたと思う。たぶん50人くらい抜いた。
のちにすれ違ったであろうグループから、「あ、ほらあの人！」って私の競歩の真似をされたくらい😂
私の謎の競歩はゴールまで続き、
なんとあの時のメンタルズタボロだったのが嘘のように元気にゴールまで行けました！👏
そんなこんなで、
この変態ウォーク…いやドMウォーク…
いや、100キロウォークを無事完歩した私。
タイムは伏せておきますね。
お疲れさま、私の身体。
ありがとう、私の脚。
帰ってからは歩く度に足裏に激痛が走ったけど、今は山に登れそうなくらい痛みもなく元気です⛰️
来週からの紅葉が楽しみだ。
また100キロウォークに出たいか？と言われると、
残り10kmではもう出ないと心に誓い、家帰ってからもかなり辛かった私ですが、
何故か翌日は気持ちが変わっておりました。
ただ、また誘われれば出れるかも？くらいです🤣
自ら出たいとはならないかもしれないけど、1人じゃなければ出れるかも。
挑戦したいけど、一緒に出る人がいない！って方、よろしくお願いします。タイム気にしない方で…。
100キロウォークを経験して、言えること、教訓、感想を箇条書きに書きました。
練習怠るべからず
サポートタイツ必須
信号待ちの屈伸、休憩の足ケア大切
馬油を塗るべし
着替えなんて必要ない削りましょう（時と場合による）
防寒大切（気温13度でした）
杵築市って広いんだね
最後になりますが、
こんな長ったらしい自己満日記を、最後まで読んでくれた方、少しでも読んでくれた方、
ありがとうございます！笑
そして、神りょーまさん。
本当に本当にありがとうございました！
…こんな感じでいいですか？笑
（たくさん褒めちぎっておきましたよっ👍
ちなみにリストバンドに書いてあったコメントは、残り6km地点で読みました！
内容は伏せておきますね…😉
（気になる方は直接聞いてください！）
ではまた次の記事で👋